2011/12/31

ぎりぎり年内読了

鼎談集『戦争が遺したもの』を読み終えた。
読むきっかけになったのは、一連の名前インタビューで、ある人が鶴見俊輔のことにふれたことだった。
「俊輔」とは、伊藤博文の、博文に変わる前の名前である。総理願望の強い父親が、その期待を息子に託そうとしたのか、あるいはそう命名することで自ら総理になれると思ったのか、さだかではないが、とにかく「博文」と名づけた。その名前は、後の鬱病の引き金となっていく。
名前には、たとえ善意であっても、願望など託さない方がいいのかもしれない。

大晦日

今回の震災。
今日現在で、亡くなった人が1万5844人、行方不明者が3451人。計1万9295人。亡くなった人の定義は狭義だろうから、避難中に亡くなった人なども含めれば、2万人は優に越すだろう。その一人にならなかったのは、まさにたまたま。それを肝に銘じよう。

東京新聞、今日の風刺マンガは「こう吐く歌合戦」。大震災、原発事故、沖縄、首相交代、本音発言、TPPと消費税、大阪選挙…。

2011/12/30

年賀状の準備

年内の仕事が一段落。ようやく年賀状に着手、という気分になった。

文面は、印刷中もなお、家族の厳しいチェックが入り(「突っ込みどころ満載だね」と一言)、少しずつ文章がハガキによって異なる。新聞で言えば、「版」が数通りできた。

宛名印刷を、昨年からつかい始めた郵便局の「はがきデザインキット」というソフトで行ったのだが、インタフェースがいまいちで、作業の手間も多い。次回は普通に、エクセルで行こうか。

2011/12/29

仕事納め

今日もせっせと文字起こし。年内やったインタビューがすべて終わった。34人分だ。

いま使っているICレコーダーはオリンパスのDS-750。録音はまあまあなのだが、インタフェース(デザインも)に改善の余地あり。iPod touchやiPadを使えばいいのだろうか。

2011/12/28

一安心

11月の健康診断で言われていた不整脈も心配することなし、と言われ、今日は高かったPSAの再検査。幸い下がっていて、「これならガンではないでしょう」。
自転車は避けるように言われ、どうしたものやら、と検索していたら、こんなアイデアがヒットした。試してみるか。

2011/12/27

今年最後の長野

雪の舞う中、高校まで同窓だった友人のお兄さん(兄の同級生でもある)と、義兄に名前インタビュー。もう一人、同級生を予定していたのだが、あいにく調整がつかず、延期。
名前に対する意識は年代差というか、コホート差が大きそうだ。
夕方、母のところに寄り、疑似おしゃべり。だんだん言うことが聞き取りにくくなっている。

(写真は中央通り、左側が善光寺方面、右は長野駅がすぐ)

2011/12/26

55歳の人生

野島さんの「お別れの会」に参列した。
会場の入口に、彼の論文の抜き刷りや著書が置かれていて、学究生活の軌跡がたどれるようになっている。その業績の多さは、まるで生き急いだような印象を与える。手がけたテーマは幅広いが、数年前から「思い出」の研究に取り組み始めたのは単なる偶然だろうか。
僕が名前を研究しようと思ったのには、いろいろな理由があるが、そのひとつにカウントダウンの年齢に入ったことがある。3.11もある…

午後は長野へ。雪の舞う駅前。見上げると、ビルの電光掲示板には-2℃と表示されている。

2011/12/25

読書欄から

東京新聞の読書欄、今日は「私の3冊」。
読みたいと思わせられた本
韃靼の馬〈小倉紀蔵・亀山郁夫推薦〉
金大中自伝(全2巻)〈小倉紀蔵推薦〉
これはペンです〈長山靖生推薦〉
明るいニヒリズム〈南木佳士推薦〉
あの日からのマンガ〈長谷邦夫推薦〉

このうち、実際に読むのははたして何冊か。

2011/12/24

小々旅行

世田谷野菜を使っているという梅ケ丘のお店でお昼。
前菜で頼んだサラダの鹿肉は、シェフの親戚が兵庫県の山中で射止めたもの。と、黒板に書かれていた。癖のない牛肉のような食感。ドレッシングが合っていた。メインは八丈島の変わった名前の魚。
一つか二つ離れた駅で降りると、意外と非日常な空間(発見)が待っている。しかも、これぐらいの距離だと歩いて行けちゃう。

2011/12/23

Lyndon 2011:Facebookストーカー

元カレ、元カノのFBストーキング:大学生の場合
College Students' Facebook Stalking of Ex-Partners

Amy Lyndon, Jennifer Bonds-Raacke, and Alyssa D. Cratty.
(2011).
Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking. 14(12), 711-716.
Amy Lyndon, Ph.D.,1 Jennifer Bonds-Raacke, Ph.D.,2 and Alyssa D. Cratty, B.A.3

1 Department of Psychology, East Carolina University, Greenville, North Carolina.
2 Department of Psychology, Fort Hays State University, Fort Hays, Kansas.
3 Clinical Mental Health Counseling, Western Carolina University, Cullowhee, North Carolina.

Abstract
There are abundant anecdotes and warnings of inappropriate behaviors on social networking sites, particularly about Facebook. The purpose of the present study was to examine whether individuals obsessively monitor or harass their ex-partners on Facebook (related to general “Facebook stalking”) and, if so, whether those individuals would also engage in cyber obsessional pursuit (COP) and obsessive relational pursuit (ORI), which are categories of cyberstalking and stalking. A total of 411 valid participants answered questions about the ways they communicated with their ex-romantic partners using Facebook, resulting in three factors: Covert Provocation, Public Harassment, and Venting. Each category of Facebook harassment was related to perpetration of COP and ORI. Additionally, participants who engaged in COP were almost six times more likely to also perpetrate ORI. If participants admitted to engaging in some types of stalking behaviors, they did so online, offline, and on Facebook. Implications for social networking site usage and stalking laws are discussed. There is a kernel of truth to the popular term “Facebook stalking.”

要約
SNSとりわけFB周辺にはふんだんな逸話や、不適切行動の兆候が存在する。本研究の目的は、FB上で個人は、元恋人を過度にモニターしたりいやがらせしたりする(一般的な「FBストーキング」との関連で)ようになるのかを検証することにある。もし、そうであれば、こうした人々は過度なサイバー追っかけ(COP)をしたり、過度な復縁(ORI)を迫るようにもなるのか。COPもORIもサイバーストーキングないしストーキングのカテゴリーである。有効回答は411。設問はFBによる元恋人とのコミュニケーション方法。その結果、3因子が抽出された―それとない挑発、公然のいやがらせ、発散。FBでのいやがらせの各カテゴリーはCOPとORIといった悪事と関連が見られた。さらに、COPをした回答者はORIの実行の6倍近くやる傾向も見られた。回答者がいくつかのタイプのストーキング行動をはたらいたことを認めるのであれば、オフライン、オンライン、FBでも同様に実行していた。SNS利用とストーカー法に関する考察を行った。「FBストーキング」という流行語の核には真実が含まれている。

●コメント
オフラインもオンラインもつながっている。FBがストーキングの敷居を下げた可能性はある。ストーキングの出発点による検討もなされているのだろうか。まあ読めばいいのだけど。

2011/12/22

そんなもの

近所の美容院へ行ってきた。
「えー、行ったの。わかんない」と家族。

夜はarcoで、三川の忘年会。

韓国SBSスペシャル

先月収録された場面が、当初の予定通り11日に流れたらしい。準教え子が動画ファイルを送ってきてくれた。

彼女によれば、番組サイトからダウンロードできるのだと言う。これにはびっくり。しかも大きいファイルはNaverのメールではサーバーに保存され、そこに見に行くようになっている。

さて、この番組。タイトルは「甘いログアウト、アナログが飛ぶ」。内容は「スマート・フォンの普及により、少しも携帯電話を手放さない、いわゆるデジタル中毒の人たちの話を扱ったもので、2名のケースを追っていくドキュメンタリー」とのこと。

韓国語のわかる人と一緒に見よう。

2011/12/21

卒業制作/卒業論文発表会

先々週は、卒制/卒論の提出。先週は発表会用のファイル編集。そして、今日は本番。
15人を2時間でという強行スケジュール。一人の持ち時間は4分。スライドは6枚。
以下は、プログラム。

1 制作 今の私ができるまで
2 論文 なぜ2ちゃんねるはネガティブなイメージで語られるのか
3 論文 おひとりさまとパーソナリティの関連
4 論文 体型と友人選択との関連
5 論文 過熱する韓流ブーム
6 論文 大学生の色の好みとパーソナリティの関連性
7 論文 モンスターペアレント問題の解決策
8 論文 プロサッカークラブが行う活動と地域貢献
9 論文 Twitter利用による人間関係の変化
10 論文 日本酒に見る日本の文化
11 論文 日本における映画
12 論文 ウィルコムと恋人関係のケータイ利用
13 制作 演劇研究会のT(自身)へのインタビュー
14 制作 サービス精神で、ライトアップ日本!
15 論文 就職活動にまつわる嘘

できがいいのに発表がいまいちの学生、できはいまいちなのに発表は巧みな学生。がっかりさせられたり、見事な発表に驚かされたり。巧みな学生に共通しているのは、練習をしてきていること。当然ながら発表原稿も持参してきている。卒論そのものを見ながら発表している学生は全滅。うまくいくわけがない。

リサーチツアー

日曜から火曜まで、名前のインタビュー行脚で関西方面に出かけてきた。

初日はイトコさん、二日めはアヤさん、三日めはハクジュンさんとヤスフミさん。大学も、それに合わせて、関西学院、同志社、立命館と回ってきた。行くたびに頭に浮かぶのが、以下の二潮流。

・慶応―同志社―関西学院
・早稲田―立命館―関西

前者は、景観がいい。建物対ビルディングとでも言おうか。あるいは連続対断絶と言ってもいいかもしれない。立て替え工事が終わって、どんなキャンパスになるのか、東経大。これまでの建物は、中も外も設計で成功していない。

この間、金正日が亡くなり、戻ってからは昨日は森田芳光が、今日は野島久雄さんが亡くなった。ああ。

2011/12/16

所変わって

ちょっと遠い老人ホームに引っ越したため、これまで通っていた病院も一新せざるをえなくなった。そのひとつが市民病院だった。今日は、そこで書いてもらった紹介状を手に、ホームに近い総合病院に付き添いで行ってきた。タクシーで、基本料金で行ける距離。

病院によって、こんなにもシステムが違うのかとびっくりすることばかり。患者の呼び出しひとつとっても、番号ではなく個人名。しかも「さん」付け。昔の病院のようでほっとする。

新しく見つけた薬局も、これまでと違う。たとえば、「くすり手帳に貼るシールや薬の説明書、要りますか」と聞いてくれる。これらはいずれも有料なのだという(保険の対象ではある)。これまでと薬の内容は変わらないし、と思い、辞退した。いままで、どちらも無料サービスかと思っていたが、そうではなかった。

2011/12/14

卒論

学務課に寄って、卒論/卒制を受け取った。今年度の提出者は15名。
テーマは百花繚乱。
おひとりさま、ツイッター、2ちゃんねる、Jリーグ、Kポップブーム、モンスターペアレント、色嗜好と性格、体型と対人関係、自己の成長、大学生活の意義、映画産業の今後、震災ボランティア、日本の酒文化、PHSと携帯の使い分け、面接場面の欺瞞。

2011/12/13

最終日

チェックアウト(正午)前に、2カ所足を伸ばして行ってきた。

ひとつは「三民高中」駅。目的地は蘆洲李宅。結局、辿り着けなかったが、思わぬ収穫があった。駅前の市場だ。昔ながらの雰囲気が残っている。品物の種類も、お客さんの数も半端じゃない。そして、それらのお店のすきまに、きらびやかなお寺が埋まっている。迷子になりそうだったので、途中で引き返したのが心残り。

台北の地下鉄の駅名は学校名を冠したものが半数近い。なぜなんだろう。三民高中は三民高級中学(高校)の略。

もうひとつは台北市立総合医院。最寄りの柴山駅から無料シャトルバスが出ている(日本でもやるといい、最近の大病院は郊外にあったりするので)。正面玄関で「彩聲樂団」という視覚障害者のコンサートが開かれていた。初めて聞く曲ばかりだったが、口ずさみたくなるようなものばかり。本当は天母(高級住宅街)のSOGOに行こうと思って下車したのだった。たまたま来たシャトルバスがそれかと思い、乗ったら、終点が病院だったというわけだ。しかし、副産物でいい曲が聴けた。

病院より医院の方がいいような気がしてきた。かえって病気になりそうで。

離陸は16時。再見!

2011/12/12

4日め

今日は中央研究院。郊外にあり、のんびりした環境の中にある。

そこで見せてもらったのが『全国姓名分析』という政府(内政部)の調査報告書。名字、名前に関するとびきり詳細なデータが載っている。類似の報告を、他の国で聞いたことがなく、台湾だけかもしれない。もちろん名前研究者には魅力の一冊。日本でもやればいいのに、ね。

国家書店(政府刊行物センターのようなところ)で販売と書かれていたので、戻ってからさっそく向かったのだが、あいにく品切れ。取り寄せますよと言われたが、いくらなんでも明日というわけにはいかないと言う。ますます垂涎の的に。

町中を歩きながら、不動産屋さんの店頭をのぞくと、分譲で3千万元とか4千万元もする(面積は最低でも100平米)。日本円に換算すると、1億円前後。大卒の初任給は2万元程度(ざっと6万円)。あまりにもギャップがありすぎる。

ところで、今日も雨だった。明日は青空が拝めるだろうか。

2011/12/11

3日め

公館駅は構内から若者でごった返していた。台湾は高齢率が1割を超えているが、ここは別格なのだろうか。

彼らのあとを追うように、地上に出ると、すぐ台湾大学の正門が目に入った。門も小さいし、そんなに広くないのかなと思いきや、斜めに進むと、いきなり、メインストリートが飛び込んできた。大王椰子の広大な並木道だ。その真正面のはるか遠くに図書館が見える。正面が図書館というのはいい配置だ。あそこまで何キロあるのだろう。

15分ほど歩いてようやく着いた。館内入口の左脇では謝豐舟先生(医学部)の回顧展が開催中だった。室内は、65歳で定年になった彼の公私がたっぷり紹介されている。入口で彼の業績ネットワーク(意味ネットワークのような図)を撮影していたら、関心があると思われたのか、ご本人を紹介されてしまった。説明は気さくな感じでわかりやすかった。彼は家が代々、医学部教授というエリート中のエリート。広島に行ったことがあり、そのスケッチも展示されていた。

館内の奥で開かれていた「形與力/形態的多様性」も覗いてきた(本当はこちらを見るつもりで行ったのだった)。東大の総合研究博物館が共催している。解説もシンプルでわかりやすい。

帰りは、校史館を見学。どこから来てどこへ行くのか。歴史は大事だ。学外者と同時に卒業生にも来てほしいとの趣旨で6年前に作られている。館内の一角に「口述歴史DIY」というブースが置かれている。目の前にビデオカメラとスクリーン、キーボード。背後に椰子の並木道の写真。スイッチを入れると録画が始まり、記録はアーカイブされていく仕組みで、上映もされている。いいアイデアだね。

(写真は、構内にあるファストフード屋さん)

2011/12/10

2日め

MRT(地下鉄)で、50歳ぐらいの男性に座席を譲られた。
台北駅の食堂街で、空きテーブルを探していたら、60歳ぐらいの女性が、脇のテーブルにいた人に、「それ荷物?だったら空けてやってえ」と声をかけてくれ、座れた。彼女は日本語が少しでき、「スペイン語ならペラペラなのに」と(言われてもね)。
そのほかにも、いろいろと好意を受けた一日だった。

2011/12/09

台北1日め

松山空港は市内から近い。歩いても行ける距離だ。が、今回は雨模様の中をタクシーで行った(120元)。夜、誠品書店信義店へ行くため、市政府駅まで移動した。統一阪急では、日本の中国地方の物産展が開催中で、おたふくソースのコーナーの前が一番混んでいた。お好み焼きの試食の列だ。書店は、その隣。3階に行くと、社会学のコーナーがあって、社会心理学の本も並んでいた。教科書以外では余暇心理学が数冊並んでいる。日本の本も雑誌ともども充実している。価格は正価の1.2倍程度。びっくりしたのは料理本コーナーの真ん中にクッキングスタジオがあり、そこで、著者らしき人が本の宣伝も兼ねているのだろう。料理教室をやっていたことだ。作ったものはそこで配られ、ボクもお相伴に預かった。おいしいドレッシングの野菜サラダだ。6階のレストランは落ち着いた空間になっている。それを尻目に、夕食は地階のフードコート。ごった返す中で、野菜たっぷりご飯をとった。

2011/12/08

共感能力

今日のお昼は、柄にもなく、ハンバーグプレート。
このお店、3階にある。階段であがる。その幅の狭い階段は螺旋状、しかも屋外にある。非常階段風といえばわかりやすいかもしれない。
夜になると、ここはバーに変身する。
酔った状態で、この階段を下りるのは不可能に近いと思うから、あまり飲めないのではないだろうか。お店としては売り上げにひびくはず。
まあ、飲まない人があれこれ心配しても仕方ないね。

2011/12/07

卒論週間

今週は、卒論/卒制の提出ウィーク(5日から9日まで)。
来週は、3年生の卒論/卒制のエントリーウィーク。テーマを書いた用紙を手に希望指導教員にアタック。用紙に押印してもらい、学務課に提出する。
今年の卒論/卒制は14名。21日12時半から2時間、学習センターで発表会。参加・出入りは自由。

2011/12/06

気分だけ停年

水曜以外は自分の仕事。定年後の生活をシミュレーションしているようだ。収入があることを除いての話だけど。

上野さんたちの『名前と社会:名づけの家族史』を読了(中身が重厚)。

アマゾンで検索すると、手元にあるのは古い版だった。ページ数の多い新装版(リンク先は新装版)が出ている。気になって、版元に問い合わせると、すぐには新旧の違いがわからないとのことで、その場は終わった。夜になって電話があり、「図書館で確かめてきました。内容は同じですね。ページ数が多いのはカウントの仕方が違うからでしょう」。先日の話だ。早稲田の図書館に行ったのだろうか。違わないことでは安心したが、12年前の本だったので、追補があればいいなという期待もあった。この本は名前研究の基本書。生涯1つだけ、構成要素は名字と名前だけ、という日本の命名文化は管理しやすさの極み。

2011/12/01

近所散策

平日にもかかわらず、今日は家族全員が在宅。
検査が早く終わったので、お昼を隣駅の近くにある地産地消のレストランで一緒に取ることができた。少しだが期待していたお店だ。席は埋まっているし、まあまあかなと思って入ったのだが、全体に量が少なく、肝腎の(地産地消の)野菜も少ない。はずれだった。客席と対照的に、活気のない厨房も気になった。
帰り、「こけし」で口直し。長屋のリノベーションは落ち着く。しばし、まったり。
帰り道では、「経堂五丁目特別保護区」を発見。開放は期間限定で、あいにく今日は入れなかったため、金網越しに鑑賞。この一帯は緑も多く、ぶらぶらするのにもってこいだ。
夕方、近くまで来たとのことで、弟が野菜を持ってきてくれた。

2011/11/29

検査結果

気になって、久しぶりに医者にかかったら、PSAマーカーの値が一気にグレーゾーン突入。
自転車は立ち乗りに変えて、水分は控えよう。
明後日は別の検査。

卒論の書き方7:文末表現

論文では文体も大事。

研究論文の文章の末尾はいくつかパターンがある。

が、使ってはいけない末尾もある。その筆頭は「思う」と「思われる」。「思う」は主観。根拠のある推定であれば、「と考えられる」「と言える」が基本。曖昧さが残るので、理想は言い切ること。

以下の記述も避けた方がよい。

「わかった」。

「ことがわかった」を取るだけですごくスッキリする。事実を記述するだけで十分だ。こうも言える。「わかる」のは著者ではなく読者。どうしても「わかった」を使いたければ「……が明らかになった」かなあ。あるいは「示された」とか。

2019年7月14日改訂

2011/11/28

卒論の書き方6:論文、最後の最後

研究が完璧であることはない。したがって、論文の最後は、ああすればよかった、こうすればよかったと、反省的内容になりがちだ。

それはそれでいいのだが(気持ちもよくわかる)、それだと、じゃあやり直したら、と言いたくなるし、どうしても気持ちが後ろ向きになってしまう。読むほうも気が重い。

ならば、どうすればいいか。

それらをすべて前向きに転じることだ。それが論文の最後、「今後の課題」に書かかれるべき内容だ。

課題は実際に自分がやらなくてもいい。今後はこんな点に注意が必要だとか、こんな研究をしたいとか、望まれるとか……。後輩の参考になる。

読む側も、そのほうが気分は良い。ひいてはそれが論文の高い評価につながる。

2019年7月17日改訂

2011/11/27

卒論の書き方5:読者は教員だ

書いたものには必ず読者がいる。だから、読者を頭に浮かべながら、書き進めよう。

卒論の読者はまず指導教員だ(主のほかに副もいる場合もある)。だから、指導教員が知っていそうなことは書かなくてよい。たとえば、因子分析とは何か、とかね。

書き上げたら、必ず他人に読んでもらう。卒論レベルであれば、まずは門外漢でも十分だ。家族とか友人とか。おかしな日本語から直していこう。

指摘には、どんな細かいことでも耳を傾ける。Wordで書いているのであれば、あらかじめ、赤い下線、緑色の線が付いた箇所を確認し、対処する。それが読んでくれる人への最低限のマナーでもある。

これが済んだら仮の完成。指導教員の指摘を受けることとしよう。

※Tipsシリーズ、思いついた順番で書いていますので、順不同ですし、網羅性もありません。関連書に書かれていそうな話題は関連書で確認願います。

2019年7月14日改訂

2011/11/26

卒論の書き方4:要旨の扱い

 要旨をどう扱うか。

 要旨(アブストラクト)の記載や提出を求められることがある。 その場合、どう書けばいいのか。

 学生たちの書いたものを見ていると、要約ではなく、紹介に堕しているものがほとんど。例えばこんな感じだ。

 1章では◯◯についてふれた。2章では…。最後に、結論と今後の課題を整理した。

 これではもくじと変わらない(学術雑誌でも、これに近い例を見かけることがあり、ことは学生に限らない)。

 要旨は、それを読むだけで論文そのものを読んだ気になれるように書くのが基本である。結論を含め、論文のエッセンスを惜しげもなく書こう。そうすれば本文を読みたくなるに決まってる。要旨は字数こそ少ないものの、作成にはけっこう時間がかかるはず。

2019年7月14日改訂


2011/11/25

「大統領の理髪師」

作中に作名所が出てくるというので、「大統領の理髪師」を見たいと思っていた。しかし、既にレンタル屋さんからは消えていて、借りられない。
いろいろ調べると、新宿区立図書館にVHSで入っている。しかし既にビデオデッキがない。ここに行けばあるだろうとググったら、韓国文化院にあった。
新宿で腕時計を買い、その足で同院へ(文字通り、歩いて)。なにしろ2時間近い映画。閉館時間まで粘ったが、それでも半分しか見られなかった。続きは来週だ。
夜の研究会はTPP論議。

卒論の書き方3:タイトルは大事

卒論も研究のはしくれ。だから、研究の流儀を守るのが基本。書くほうも読むほうもそのほうが楽、だからね。まずは型を守ろう。

だけど、所詮、卒論は卒論。

だから、卒論が苦行になったら本末転倒。楽しいテーマ、関心のあるテーマ、おもしろそうなテーマでやろう。

そのためにはタイトルが大事。最終的には書き上がってから決まることになるけれども、計画段階から、いいタイトルを考えておく。思わず読みたくなるようなとびきりのやつを。それが研究内容をアプローチを規定するからだ。

少なくとも、卒論(レベル)では、◯◯に関する研究、とか、××に関する一考察、なんてのは愚の骨頂。卒論はもともと研究だし、考察するのが本業なのだから。

タイトルは看板。看板に偽りあり、でも困るが、看板で引きつけないことには読んでもらえない。

ふだんから、あるいは先行研究を読んでいる間も、気に入ったタイトルがあったら、メモしておこう。

タイトルが決まれば腰が座る!

2019年7月14日改訂

2011/11/24

ストロンチウム発見

そりゃそうだ。
「ストロンチウム 都内3カ所で検出」
ストロンチウム、横浜にあって、東京にないわけがない。
これからも、こうした後出しじゃんけんが続くのだろう。子どものいる人、これから生まれる人たちの避難をだれが責められようか。

卒論の書き方2:文献リスト

文献リスト(References)に掲げるものは引用した文献に限る。

読んで参考になったから/参考にしたから、という理由で、参考文献リストと銘打ち、そこに文献を掲げる人もいる。しかし、参考になったのであれば、どう参考になったのか、本文で明記、つまり引用すべきだろう(引用しないのは著者に失礼だ)。

となれば、結果として、それも文献リストに含まれることとなる。

文献リストの基本構成は、誰が、いつ、どんなタイトルで、どこに書いたものか、からなる。 これだけわかれば、当該文献に当たれる。

文献リストの基本スタイルは日本心理学会や日本社会心理学会の執筆要領に従う。
・日本心理学会「投稿・執筆の手引き」https://psych.or.jp/manual/
・日本社会心理学会「執筆要綱」http://www.socialpsychology.jp/journal/inst2.html

※「参考文献」にはFurther readingsの意味もあり、紛らわしい。

2019年7月14日改訂

2011/11/23

卒論の書き方1:引用と孫引き

「卒論の進め方」は小休止。

論文で他論文の引用は欠かせない。実際の定義はよくわからないが、ここでは「転載」と「要約した引用」を「引用」としよう。

◎本文中で引用する際は、どの部分が引用か、どこからの引用か、この2点を明記する。

A. 転載
 転載量が多い場合:その部分をブロックで書く
 転載量が少ない場合:「と」で頭としっぽをはさむ

B. 要約
 例:鈴木(2009)によれば、◯◯である。

C. 孫引きの場合
 例:田中(2010)によれば、鈴木(2009)は◯◯であると主張する。
 ※元論文を読んでいないことを明記する

◎鈴木(2009)は「鈴木某が2009年に公刊した、あるもの」を指す。

◎引用元や出典を明記する理由
 法律上は著作権の問題であるが、実質的には、その著者へのお礼、そして何かあったときに(ずるいかもしれないが)、それはその人の記述であると主張できる。

2019年7月14日改訂

2011/11/22

今日の午後

午後一番は、あとむさんへの名前インタビュー。天気がよかったので、川口駅前広場のベンチで話をうかがった。あたたかくて気持ちよかったのか、脇に置いていた腕時計を忘れたまま帰ってしまった。20年来使ってきて重宝していただけに、申し訳ない。捨てたわけではないからねと腕時計に一言。

さて川口駅の構内には、地元の農産物などを売るカフェ、FOOD & CAFEがあり、いい感じを醸し出している。切り盛りしているおばさんが親切このうえない。

そのあと都心に移動し、新宿区の図書館で仕事。一角にパソコンコーナーがあり、テーブルタップも用意されている。びっくりしたのが都民であれば、貸し出しも受けられること。渋谷も世田谷も確か、区内在住在勤だったような気がする。

夕方からは成美大学の辛在卿さんの講演会に参加した。メインテーマは済州島の魅力だが、在日韓国・朝鮮人になぜ済州島出身者が多いのか、がもう一つのテーマだった。戦前、琵琶湖相当の大きさを持つ島との間には、君が代丸など、いくつかの船が運航していて、当時、日本は天国と見られていたらしい。まったく知らなかったが、どこかの国の話のようだ。
政治がらみの話題があったにもかかわらず、聴衆を意識したのかどうかはわからないが(会場も韓国政府の建物)、政治的な話はさらっと流して終わった。いま進んでいる島内の基地工事についても。

午前中は近所で散髪。次は来年か。早い。

卒論の進め方6:内容分析

もっと盛んになってよい分析手法に内容分析がある。

・素材が入手しやすくなっている、しかもデジタルでだよ
・テキストマイニングのいいソフトがある、しかもフリーソフトだよ
 お薦めは、手軽さの順番で、
 User Localのテキストマイニングツール(サイト上で利用可能)
 樋口さんのKH coder(KHは樋口耕一のイニシャルではない)
 松村さんたちのTTM: TinyTextMiner(三浦さんとのMMコンビ)

内容分析には決まった分析枠組みがないので、研究目的に沿って、分析項目をその都度考えなければならない。それが内容分析のおもしろいところだね。

これまで内容分析は「労多くして得るもの少なし」の代名詞だったが、それが簡単にできるようになると、「内容」とは何かがあらためて議論されることになろう。

※もちろん「テキスト」と「内容」はイコールではない。

「もっと盛んになってよい分析手法に内容分析がある」と8年前は書いたが、隔世の感がある。テキストマイニングは研究面でも、そしていまや新聞記事にも顔を出すようになった。KH CoderやTTMによる功績が大きい。

2019年7月14日改訂

2011/11/21

卒論の進め方5:質的データと量的データ

質問紙調査とくれば、

自由記述は質的データ、リッカート法による回答は量的データ。多くの人がこうみなすはずだ。だが、前者は、形態素に分割すれば、量的データとして扱える。分類やアフターコーディング、KJ法的処理で量的データに変換することもありうる。

どんなデータも、最終的に量的データに変換できる。その意味で質的データのほうが上位である。

ことは質問紙に限らない。インタビュー法や観察法にもあてはまる。時間軸で観察した人の行動でも量的表現は可能だからだ。

量的表現は考え方次第で可能だし、それによって比較がしやすくなる。

2019年7月14日改訂

2011/11/20

脱出?

3週間に1回ぐらいのペースで行っていたスロー系食堂さんがあいついで閉店。
1軒は山梨へ。店主家族には小さな子が2人いる。11月に閉店。
もう1軒は北海道へ。店を仕切っているのは若い夫婦。店内には脱原発のチラシが置かれている。ここでの営業は年内いっぱい。

卒論の進め方4:インタビューの基本

インタビュー=インター+ビュー

お互いの「ビュー」(見方、感じ方など)を突き合わせる場がインタビューだ。 つまり一方的な行為ではないし、尋問でも、聞き取りでもない。 いわば目的の明確なおしゃべりだ。

インタビュー場面の構成者は、一応、インタビュアーとインタビュイーに分かれるが、インタビュイーの話はインタビュアーに左右される。同じインタビュイーでも、インタビュアーによって出てくる話の内容が変わる。そういう意味で、インタビュー記録はその場でしかできない二人の共同作品だ。

インタビューやインタビュイーに関わることはできる限り調べてから臨む。先入観にとらわれるので、白紙の方がいいという人もいるが、そんなことはない。いろいろ知っている方が話は深まるし、先入観が修正される可能性もあり、メリットは多い。

インタビューでは、相手に関心をもち、それを言葉や身振りにする。自分のことも話さざるを得ない。ビューの交換がインタビューなのだから。

インタビュー記録は、完成したら相手に見てもらい、確認をとる。その際、追加や削除、修正があるかもしれない。曖昧な箇所を確認することも大事。残したい部分を消してほしいと言われたときは、どうして残したいのか、その理由を説明し、どういう表現であれば残してもらえるのか、検討しよう。

インタビューをケーススタディとしてとらえた時、特殊例の報告に過ぎないと指摘する向きもあるが、みんなそれぞれ特殊で、平均を体現した人は存在しない。

2019年7月14日改訂

2011/11/19

卒論の進め方3:データ分析の基本

卒論用データは一定のサンプリング手続きを経て、ということがまずない。サンプリングがなされ、回収率も高ければ、単純集計でも意味を持つが、そうでなければ、一変量の集計結果に一喜一憂しても仕方ない。

そもそも、心理学の研究であれば、現象の過程に関心があるのだから、二変量処理(2変数間の関連)を解析の基本にしよう。デモグラフィック属性とのクロス集計でもいいし、変数間の関連でもよい。

離散変量同士の場合は、クロス表(→直接確率計算、χ2検定)、連続変量同士であれば、まず散布図を作成し、相関係数も算出してみよう。離散変量と連続変量の組み合わせであれば、離散変量の水準ごとに平均を出す。

クロス表は度数で作ること。%ではなく。

これらの作業は、田中・中野コンビのjs-STARでほぼできてしまう。
http://www.kisnet.or.jp/nappa/software/star/

本ならば、同じコンビによる『クイックデータアナリシス』。
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b456051.html

2019年7月14日改訂

2011/11/18

在宅勤務

今日は昨日とうって変わって在宅、文字おこしで。
昼は卵とじ蕎、夜は豚肉のつけ焼き(をこれから作る)。
母のいる老人ホームから連絡があり、了解不能行動が増えているという。先週行った時も、言い方がきつくなっていたり、と変容なう。

卒論の進め方2:テーマの決め方

卒論のテーマをどう決めるか

卒論も研究の端くれ。ならば、自分の関心を形にする術を学ぼう。
それはどうすれば学べるか。

A.関心がある程度決まっている場合
 1.自分の関心に関連のある専門用語をリストアップする
 ・教科書を繰ってみる
 ・これをしておくと、考察が楽になる
 2.つぎに、関心のあることをキーワードに指定して論文検索する
 ・適切なデータベースがわからなければ、図書館の人にたずねる
 ・日本社会心理学会の大会論文集データベースで思いつく語、ないし専門用語を入れ、検索する
  http://iap-jp.org/jssp/conf_archive/search.php?y=2018
 ・その論文は、卒業論文執筆時の見本になる(分析の仕方から、書き方まで)
 ・ぴったりの論文が見つからない場合、抽象度をあげて再検索。そうすれば関連論文は必ずある。見つけ方次第

B.テーマが白紙の場合
 以下の3つを試してみよう。
 1.新聞の読者投稿欄を読む
 ・人はどんなことに関心を持ち、何について悩み、何を考えているかが分かり、 それがテーマ選定のヒントになる
 2.人と話す
 ・まずは教師かな(きっと、あなたの関心を引き出してくれる)
 3.パラパラ見る
 ・日本社会心理学会の大会論文集データベースを新しい年度から拾い読みする
 ※ある程度決まったら、Aに進む


2019年7月14日改訂

2011/11/17

地元の野菜

ちょっと遠出して、楽屋で遅めの夕食。
禁煙で、薄味で、ご飯は玄米。
塩豚と野菜のオイスターソース炒めは、ソースが薄めで和風の仕上がりになっていて、ご飯に合う。塩豚がこりこり、もちっとしていて、不思議な食感だった。
赤ん坊の泣き声がBGMのようにときどき聞こえる。帰り際に声の主と対面。目がぱっちりの丸顔さん。
ナチュラル系のお店にはなぜか、ボーダーシャツの人が多い。お店の人もお客さんも。

卒論の進め方1:質問紙の構成

 2011年8月、mixiの日記に書き貯めていたものの転載(+マイナーチェンジ)です。タイミングとして、4年生には遅すぎ、3年生には早すぎかもしれませんが。全体は、卒論の進め方、卒論の書き方の二部構成で、今日は前者の1回め。

《社会心理学研究における質問紙の構成》
 基本的に、以下の3部構成とする。ボリュームは、あえていえば、1が7割、2が2割、3が1割といったところでしょうか。

 1.当該テーマに関する設問(先行調査からの引用とオリジナル項目)
 ・先行研究との比較が可能になる(研究に連続性が生まれる)
 ・失敗を避けられる
 ・社会調査協会サイトが参考になる(http://www.jasr.or.jp/online/links.html)

 2.当該テーマに関連する心理尺度(『心理測定尺度集』などから)
 ・社会心理学では、どんな人が(個人の記述)に関心があるので、その「どんな」を訊く設問が欠かせない。
 ・心理尺度を導入することで、単なるアンケートと異なることが回答者に伝わる
 ・伊藤崇さん作成の『心理測定尺度集Ⅰ〜Ⅵ』所収尺度まとめ【完全版】が参考になる(http://finnegans-tavern.com/hce/scales.html)

 3.フェースシート
 ・あれもこれも訊くのではなく、当該テーマに関連しそうな項目に絞る
 ・回答者のイメージが浮かぶような基本属性を含める(例、学年、性別)

・設問の配列も、これを原則とする。
・聞かれたくないようなことは設問に含めない。
・質問紙の冒頭に置く前文には、以下の要素を含める―調査タイトル、調査のねらい、協力依頼、調査票の取り扱い、調査者名(連絡先)。

2019年7月14日改訂

2011/11/16

SBSの取材

夕方、韓国SBSの撮影スタッフがやってきた。プロデューサーのKimさんとHurさん。
通訳兼コーディネータのJeongさんを交えて2時間ほど話した。質問が心理学に限定されていなかったので、話題が多岐にわたり、楽しかった。どの部分が採用されるのだろう。
インタビューのテーマはSNS人気の背景。
韓国では会議中にスマートホンでカカオトークやツイッターをやっている人が多く、下を向いていると、十中八九それらしい。
今回の取材は、SBSテレビ開局20周年記念企画の一環で、放送は12月。
明日は午前に携帯関係の取材をし、そのまま帰国という強行スケジュールとのこと。
おみやげに時計付きペーパーウェイトを頂戴した。

2011/11/15

沖縄出張

今日まで那覇に滞在。どんよりした天気で、ときどき雨も。昼は暑く、半袖でもいいぐらいだが、朝晩が寒い。

今回の宿は7月にオープンしたばかりというダイワロイネットホテル国際通り。ゆいレールの駅と連絡通路で結ばれている。熟睡できない出張が続いていたが、今回は例外だった。ベッドの相性がよかったのだろうか。

今回の名前インタビュイイーは、高良勉さんと当真さん。文化的背景を共有していないと、話の内容が理解できない。韓国でインタビューしたときと似ている。琉球は本土にとって異文化であることをあらためて知らされた。

先日来、不整脈が気になって落ち着かない。脈を取ると、確かにときどき間が空く。

2011/11/10

長野

長野に夕方到着。
こちらは平年並みに寒く、変な言い方かもしれないが、ほっとした。
変わらないことの意味と言えばいいのか。
さて明日は母の受診。
最近、電話をかけてもなかなか出ない、受話器を取ってから声が聞こえるまでが長い、話が噛み合ない、といった風で、かけるのが少し億劫になっている。

2011/11/09

経年変化

今日は朝から定期健康診断。
今日わかった範囲では不整脈が深化し、3回も測定。心臓がときどきドキドキするのは、不整脈のせいだったのかもしれない。若い頃だったら、原因は恋に決まっているのだが。
聴力も劣化。腹囲は3cm縮小。

2011/11/08

学生からのメール

こんなメールが届いた(文中の人名はすべて仮名)。

山表貴之先生
こんにちは。初めてメールいたします。
私はコミュニケーション学部1年の山田貴男です。
2012年度のゼミを選ぶにあたり、一度お会いしてお話を伺いたいのですが、お時間を作っていただけないでしょうか。
お忙しいとは思いますが、何卒よろしくお願いいたします。
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
東京◯◯大学 ミュニケーション学部1年
学籍番号:12c3456
山田貴男(やまだ・たかお)
e-mail:12c3456@tu.ac.jp

過不足もなければ、変な言い回しもない、すっきりしたメールだ。署名ファイルもよくできている。

2011/11/07

『にあんちゃん』

昨夜録画した、今村昌平の「にあんちゃん」を見たオープニング

カッパ・ブックスで出た原作(1958年刊)は、兄が帰省の際、買ってきてくれたものだった。カバーが北川民次の石版画による母子像。印象的だ。

奥付ページを見ると、昭和37年7月23日ともらった日が書き込まれている。10歳の夏休みだ。著者の安本末子さんと同い年だったからだろうか、僕にくれたのは。

彼女の家族は在日韓国人。炭坑の閉山が社会背景としてある。読んだ当時はまったく意識していなかった。単なる貧しさでしかとらえていなかった。10歳の限界だろうか。

映画は極貧の世界をずっと描く。転機となるような場面には必ず走る人が登場する。何かあると泳ぐ。走って泳ぐ。これは何の象徴なのだろう。きょうだい4人が一緒に住める日を夢見て、にあんちゃんが妹に語りかける画面で終わる。

一途な保健婦を演じたふっくらした吉行和子、にあんちゃんと末子を演じた二人の子役の迫力がすごい。

その後、現実の二人は、にあんちゃんが慶応、末子が早稲田に進学している。

安本家のその後。
この記事によれば、舞台となった杵島炭鉱大鶴炭鉱所は、玄界灘からの風を受けて回る大きな風車は町を象徴する風景になっているという。

原作を50年ぶりに読む。



2011/11/06

Moorea 2012:FBとビッグファイブ

フェースブック(FB)利用とウォールポスティング、リグレットに対するパーソナリティの影響
The influence of personality on Facebook usage, wall postings, and regret
2012
Kelly Moorea and James C. McElroy
Computers in Human Behavior, Volume 28, Issue 1, January 2012, Pages 267-274 doi:10.1016/j.chb.2011.09.009
要約
パーソナリティ5因子モデルが管理や心理学の分野で広く使われ、態度や行動の予測に用いられてきた。ごく最近になって、研究者が心理学的因子の役割を検証し始めた、FBのような技術プラットフォームを利用する個人に及ぼす影響について、だ。本研究はFBユーザー調査と実際のFBデータの両方を用いる。FBにより熱中する人たちの理由を明らかにするためである。219人の学部生が調査に参加し、自身のパーソナリティとFB利用状況(利用時間、利用頻度、後悔頻度)を評定した。うち143人が研究者の求めに応じ、実際のFBサイトにアクセスさせてもらい、フレンドと写真、ウォールポスティングの数といった客観データを取得した。その結果、明らかになったのは以下の通りである。パーソナリティは、ジェンダーとともに、分散量を有意に規定し、FB経験はFBフレンドの人数やウォールポスティングの性質を介して規定し、不適切なFB内容への後悔度を規定していた(Openness以外の4因子がFB利用の後悔度を規定していた)。

Abstract
The Five Factor Model of personality has been used extensively in the management and psychology fields to predict attitudes and behaviors. Only recently have researchers begun to examine the role of psychological factors in influencing an individual’s use of technology platforms, such as Facebook. This study uses both a survey of Facebook users and actual Facebook data to uncover why some individuals are more involved in Facebook than others. 219 undergraduate students participated in a survey that assessed their personality and their reported usage of Facebook. Of these, 143 voluntarily befriended the investigator, which gave her access to their actual Facebook sites and objective data on their number of friends, photos, and wall postings. Results showed personality to explain significant amounts of variance over and above gender and Facebook experience in terms of actual number of Facebook friends, the nature of their wall postings and on their level of regret for inappropriate Facebook content.

Highlights
► Study based on both survey data and actual Facebook data. ► Survey data looks at personality, time spent on Facebook, frequency of use and regret. ► Actual Facebook data included number of friends, photos and wall postings. ► Personality explained more of actual than reported Facebook use and content. ► All personality factors except openness predicted Facebook user regret.

Keywords: Facebook; Personality; Five Factor Model (FFM)

2011/11/03

3日めと4日めの軌跡

カラスさんのiPad画面。
GPSツールやソフトはいろいろ出ているけど、ようやく手軽に使えるようになった感がある。
知らない場所での移動軌跡を見ることで、地理認知は促進されるのではないだろうか。
今度買う際はGPS付きにしよう。

2011/10/31

2日めの軌跡

午前中はソウルの北。曹渓寺(チョゲサ)は行事のまっさかり。よもぎの棒餅をふるまわれる。ここでは菊の花に願い事を書いた紙が添えられている。

午後、南に移動、漢江では、昔見た「グエムル」の場面を思い出しつつ、休憩。いま見たら、細部の描写に注意が向かいそうだ。
こうして休んでいる間にも、自転車に乗った人がつぎつぎと通り過ぎて行く。

大都市に川はつきもの。川の姿は、その町を象徴しているのではないか、とカラスさん。ソウルの場合はどうか、東京はどうか。

ランチは水餃子、夜は久々の焼き肉。突出しの、もちもちしたトウモロコシ、さつまいもがおいしい。今回おいしかったのがニンニクの茎のしょうゆ漬け。

2011/10/30

初日の軌跡

目覚ましのセットがうまくいっていなくて、起きたら6時ちょうど。出る予定にしていた時刻だ。なんとか10分で支度をすませ、家を出た。
その後は順調で、予定より30分早い7時半に羽田着。
飛行機も予定より20分早い到着。
今日からソウル滞在。
初日は、明洞聖堂でインタビュー。
その後廻ったコースは、偶然にも、初のソウルで、学生たちと一緒に歩いたコースだった。現代レジデンス、中部市場、東大門と。数年前なのに懐かしい.

2011/10/29

最後のランチ

ラジオの天気予報曰く、今日は「お出かけ日和」。

午前中は11人めの名前インタビューで、久々の早稲田。内容はまたまた新しい発見。なかなか飽和してくれない。

帰途、高田馬場駅まで古本屋をのぞきながらウォーキング。

けっこう通っていたntcが今月いっぱいで閉店。山梨に移転するという。明日から出張のため、今日が事実上最後の機会。お昼を食べに行くと、店内はすでに一杯。ちょうど食べ終えた人と入れ替わるように入れた。チキンカレーとスパイスチャイで、個人的にフェアウェル。

ここ1年ぐらい、ファミレス化して雰囲気が一変していたので、潮時だったのかもしれない。実際のきっかけは別だろうけど、客として。

鏡文字

前回の韓国訪問で会った中学生とメールで文通することになった。
アニメで日本語を覚えたという。会話はけっこうできるのだが、読み書きが苦手。
その中学生からメールが返事が届いた。
その中に、こんな1行が。

ほんとは まえに いさど メールを おくったんですけど

「ち」が「さ」になっている。「ち」が「ち」になる日を楽しみに書くとしよう。

メールはひらがなの分かち書きで書くようにしてるが、どう書くのがいいのだろうか。

2011/10/28

ブルブルだぜ

今朝も寒い。温度計は15度を指している。
暖房を付けようか、迷う温度ではある。
昨日、還暦を迎えた友人にお祝いメールを出したら、「どう考えても実感無しです」と返ってきた。それは同意しうるのだが、続きが気になった。
「昨日、木枯らし1号が吹きましたが、これからの人生もそんな感じなのかもしれません」。
人生=四季論に立てば、それでいいのかな?

Baumgartner 2011:健康不安とネット情報

オンライン上の健康情報探索における健康不安の役割
Susanne E. Baumgartner and Tilo Hartmann.
2011
The Role of Health Anxiety in Online Health Information Search.
Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking, 14(10): 613-618. doi:10.1089/cyber.2010.0425.

要旨
本稿は、健康不安とオンライン健康情報探索との関連を実証的に明らかにする最初の1つである。2つの研究が行われる。1つは健康不安が、健康情報を求めてネットを利用する際にどう影響を及ぼすか。もう1つは健康不安をもつ個人がオンライン健康情報にどう反応するか。探索的調査研究が104人のオランダ人参加者に実施され、その結果、健康不安はオンライン健康情報探索の利用増と関連していた。さらに、研究結果は健康不安をいだく個人はオンライン情報探索でネガティブになることを示している。実証研究による知見(n=120)によれば、オンライン健康情報は健康不安をいだく個人に対し、健康に不安はない人に比べ、心配度を高めていた。その情報が信頼のおける行政サイト発である場合のみ。あまり信頼のおけないオンラインフォーラムからの情報は健康不安な個人の間に大きな心配をもたらしていない。つまり、インターネットは健康不安をいだく個人の生活にとって重要な役割を果たしているようだ。

Abstract
This article is one of the first to empirically explore the relationship between health anxiety and online health information search. Two studies investigate how health anxiety influences the use of the Internet for health information and how health anxious individuals respond to online health information. An exploratory survey study with 104 Dutch participants indicates that health anxiety is related to an increase in online health information search. Moreover, results suggest that health anxious individuals experience more negative consequences from online health information search. Findings from an experimental study (n=120) indicate that online health information results in greater worries among health anxious individuals compared to nonhealth anxious individuals only if the information stems from a trustworthy governmental Web site. Information from a less trustworthy online forum does not lead to greater worries among health anxious individuals. In sum, the Internet appears to play a pivotal role in the lives of health anxious individuals.

2011/10/25

Waters 2011:FBにおける自己開示の機能

フェースブックにおけるプライバシー管理の探索:自発的開示の動機付けと結果知覚
Susan Waters, James Ackerman
2011
Exploring Privacy Management on Facebook: Motivations and Perceived Consequences of Voluntary Disclosure
Journal of Computer-Mediated Communication, Volume 17, Issue 1, 101–115.
Keywords:
disclosure;online privacy;Facebook;social networking sites;communication privacy management theory
Abstract:
This study examined the perceived motivations and consequences of voluntary disclosure of Facebook active users using a survey administered to college students in a public-speaking course. College-age students who took the survey were motivated to use Facebook because they perceived their relationships improved with friends and family, although using Facebook could become negatively habit forming. The research suggests that users of Facebook use it more for disclosing to distant friends rather than to close friends, which is divergent from most early disclosure research that equates disclosure with intimacy. This research utilizes Communication Privacy Management Theory for the theoretical framework.
◎要約
本研究が検証するのは、フェースブックのアクティブユーザーの自発的開示の動機付けと結果の知覚についてであり、対象者はパブリックスピーキング課程の学生である。調査に参加した(大学生年齢の)学生はFBの利用を動機づけられていた。彼らは友人や家族との関係が改善されたと思っているからである。しかしながら、FBの利用はネガティブな習慣も形成する可能性もある。本研究が示すのは以下のことである。FBユーザーは近くの友人よりも遠方の友人に開示するために利用している。この結果は、開示が親密さと同等であるという初期の開示研究と見解をことにする。本研究はコミュニケーションプライバシー管理理論を理論フレームとして用いている。

Chandler 2008:ハリケーン名と自己

嵐の中に含まれるI:同じイニシャルが災害への寄付を増大させる
Jesse Chandler, Tiffany M. Griffin, and Nicholas Sorensen
2008
In the “I” of the storm: Shared initials increase disaster donations
Judgment and Decision Making, vol. 3, no. 5, 404-410.
Keywords: name letter effect, donations, charity, hurricane, Katrina.
http://journal.sjdm.org/8506/jdm8506.html

人は他の文字よりも自分のイニシャルを好む。これはさまざまな領域での好みに影響を及ぼしている。ネームレター効果はネガティブな目標には適用されそうもない。他方、先行研究が示すように、人は自己とネガティブに結びついた目標から距離を置こうとしたり、控えめに見せようとする。本研究で、われわれが検証するのは、イニシャル嗜好とネガティブ刺激との関連である。なかでも、7つの大規模ハリケーン災害援助への寄付を調べ、ネガティブ目標に対するネームレター効果の影響を検証する。ハリケーン名と同じイニシャルを持つ個人はハリケーン救済寄付者間で多く見られた。寄付者全体におけるイニシャルの分布に比して。この知見が示すのは、人びとは災害のネガティブ影響を好転させようとしたがっているのかもしれない。その災害と自己との間に一定の共通点がある場合に。

People prefer their own initials to other letters, influencing preferences in many domains. The “name letter effect” (Nuttin, 1987) may not apply to negatively valenced targets if people are motivated to downplay or distance themselves from negative targets associated with the self, as previous research has shown (e.g., Finch & Cialdini, 1989). In the current research we examine the relationship between same initial preferences and negatively valenced stimuli. Specifically, we examined donations to disaster relief after seven major hurricanes to test the influence of the name letter effect with negatively valenced targets. Individuals who shared an initial with the hurricane name were overrepresented among hurricane relief donors relative to the baseline distribution of initials in the donor population. This finding suggests that people may seek to ameliorate the negative effects of a disaster when there are shared characteristics between the disaster and the self.

2011/10/24

Gordon 2005:ネームレター効果の汎用性

ネームレター効果の汎用性を検証する:名前のイニシャルと日常の態度
Gordon, H. (2005). Testing the generality of the name letter effect: Name Initials and everyday attitudes. Personality and Social Psychology Bulletin, 31(8), 1099-1111.
Keywords: :alphabetical letters; name letter effect; name initials; everyday objects; attitudes; object preference

◎抄録 ネームレター効果とは、ある人の名前に含まれるアルファベット文字、とりわけイニシャルを好意的に評価する傾向をさす。最近の実証研究によれば、名前のイニシャルはキャリア選択の予測さえ可能かもしれないという。研究者たちが行ったことは以下のとおりである。人びとは、名前のイニシャルで始まる基本的態度対象に好意的態度を有するかどうか。個人間(例、JudyはDougよりもJamを好むか)、個人内(JudyはHoneyよりもJamが好きか)で比較した。研究1-4では、動物、食物、余暇活動の評定を、研究2-4では全国組織の評定を行った。その結果では、名前のイニシャルとの関連はみられなかった。しかしながら、ネームレター効果はみられ(研究3-4)、同様に自分の名前のイニシャルで始まるブランドに関して明確な選好をもたらしていた(研究4)。自尊心、ナルシシズム、刺激特性の3つは、これらの効果に影響を及ぼしていなかった。ネームレター効果の基本態度過程への拡張可能性が考察されている。

Abstract
The name letter effect is the tendency to evaluate alphabetical letters in one's name, especially initials, particularly favorably. Recent evidence suggests that name initials may even predict career choices. The authors investigated whether people possess favorable attitudes toward basic attitude objects beginning with name initials, both between individuals (e.g., does Judy like jam more than does Doug?) and within individuals (e.g., does Judy like jam more than honey?). Ratings of animals, foods, leisure activities (Studies 1-4) and national groups (Studies 2-4) revealed no object preference as a function of matching name initials. However, the name letter effect emerged (Studies 3-4), as did a clear preference for brand names starting with one's name initials (Study 4). Self-esteem, narcissism, and stimuli characteristics did not reliably influence these effects. Implications for extending name letter effects to basic attitude processes are discussed.

2011/10/22

センチメンタル

一昨日、60歳を迎えた。
この場を借りて、いままでお世話になった方々にあらためてお礼を申し上げたい。
父は51歳で不慮の死を遂げたため、その年齢以降の人生は手探りでやってきた。父だったら、こういうときどうしただろうかと、想像することも少なくなかった。周りにモデルになりそうな人がいなかったわけではない。しかし身近さで父に勝るものはない。
遅ればせながら、どう老いるかを考えながら、進もう。新たな老い方を提示できれば、という傲慢な気持ちもあり…

2011/10/18

東京新聞「発言」欄

たまっていた新聞を見ていたら、13日の東京新聞に投書が載っていた。東京新聞の朝刊だ。家族を含め、誰からも「見たよ〜」という連絡がないのがいい。高速リニアの見直しを求める内容だ。

ソウル事情

昨夜、帰国。ソウルとは90分程度の映画が見終われないほどの近さ。

韓国はまだコーヒーブームが続いていて、食後、カフェに行くことも多いし、食堂の片隅にコーヒーサーバー(大半はミルク、砂糖入りのインスタントコーヒー)が置かれている場合も多い。

それまで見かけなかったのが、たまたま乗った地下鉄車両にマスク姿が二人。距離があったため、撮影は断念したが、貴重な場面だった。台湾マスクとふつうマスクの中間ぐらいのデザイン。ふつうマスクと違うのは色がついていること。台湾マスクと違うのは模様がないこと、厚みのないこと。そのあと、通りを歩いていると、向こうからマスクをかけた女性がやって来た。近づくと、マスクの真ん中が、芥川龍之介の「鼻」のようになっている。鼻を入れるには長く、◯◯◯ケースのような雰囲気だ。自分で作ったのだろうか。

市内のインフォメーションでもらったリーフレットに「ソウルを歩く」がある。これを見ると、3時間程度のガイド付きウォーキングツアーを無料でやってくれるという。インサドンなど観光客の多いところにはガイドがいて、質問に答えてくれる。観光立国をめざすのであれば、これぐらいやらないとと思わせる。かけ声だけでは何も変わらない。

帰りのフライトまでの空いた時間に、宗廟(チョンミョ)に寄った。功績の善し悪しで祀られる殿がちがい、功績度で配置の順番が決まるという。評価が死後になされるとは知らなかった。ちなみに、トンイの主人公スクチョン(19代王)は11番め、イサンの主人公は13番め。1番め(左端の部屋)は建国した王、イソンゲ。

しばらくテープ起こしに専念しよう。

2011/10/16

業務報告

2日目は韓国族譜博物館の見学(族譜には、縦、水平、円形の3パターンがあることを知る)。72姓氏のルーツを説明した碑があちらこちらに立っている。周囲にハイキングコースや交通公園があり、それとセットで寄るのか、子どもの見学者も多い。まだルーツに関心のある年齢ではなさそうだし、漢字表記が主体の族譜、どこまで理解できるのだろう。
午後は、名前に関するヒアリングと家族へのインタビュー。その家族の子どもの友人(中2)が日本語で話しかけて来たのにはびっくり。読み書きはできないが、会話は通じる。ここでも、日本のアニメが貢献している。周りに日本語の話せる人がいないというので、メールアドレスを交換する。ひらがなで書けば、なんとか、らしい。
3日目は相談心理治療学会で報告。聴衆は50人ほど。手をあげてもらうと、2名が自分の名前を気に入っていないという。理由はありふれているから。終了後、案内先を聞かれ、古寺を希望したら、郊外のShinwon templeを案内してくれた。600年頃に建立された古いお寺だ。境内は閑散としていて、柿の木があったりと風情もある。ここで、瓦に願いごとを書く習慣のあることを知る(絵馬のようなもの)。この瓦は修理に使われ、20年は文字が消えないとか。ただし筆記用具は白のペイントマーカーのよう。
今日はソウルに移動し、冷麺でお昼。名前に関するヒアリング。胎名がブームとか。インサドンには作名所が立っているとも。
今回の滞在では、日本語メニューもあるソウル駅4階の韓国レストラン「李朝」が重宝した。ちょっと高めだが、納得して食べられる。

2011/10/13

韓国は紅葉

いまや円高で、1万円を両替すると143,000ウォンになる。行きの飛行機では、今回で韓国は24回めという女性と一緒になった。今年に限っても3回めで、ポジャギが趣味で、教室にも通っていると話してくれた。iPod内は彼女の作品だらけ。機内は満席。

日本人が多い。

今日からしばらく韓国・大田滞在。KTXでソウルから1時間の場所。観光名所がないとかで、観光客も少ないが、その分、日常がわかる。

午後、構内で教員に寄るカヤグムの演奏会に寄った。ソウルでのライブに先立ってのお披露目だ。一曲が長い。音域は琴より低い。演奏には緩急あり、叙情詩のよう。夕食は心理学科の学生たちの打ち上げ。 鍋は豪快なカムジャタン。ジャガイモがスライスで出て来たため、最初は気づかなかった。どうやらジャガイモに限らず、ウォン安とあいまって物価があがっているらしい。それでも日本に比べれば数分の一と安い。豚肉がお代わり自由と言うのがすごい。あいにく、かれらと言葉は通じないため、ボディランゲージ会話。

2011/10/12

名付け、名付けられ

名付け話は多いが、名付けられ話は少ない。
それも理由で始めた「名付けられ」(と子どもへの「名付け」)の経緯を聞くインタビュー行脚。
スタートして10人近くになった。
いまのところ、十人十様。聞けば聞くほどおもしろい。
東京以外では、北海道、中国、関西へ。来月はいよいよ沖縄だ。
対象者もいろいろ。こちらでお願いした人もいれば、先方から申し出があったケースも。
mixi日記にも書いたが、何人ぐらいに聞けば、「あっ、その話、聞いたことある」という飽和状態になるのだろう。
悩みはもう一つ。名前の調査だけに記録を完全匿名にできない。個別相談か。

2011/10/11

プール

打ち合わせの後、一泳ぎした。
係の人が、左手をもう少し外側に伸ばすといいですよと教えてくれた。
それだけのことなのに、少し速くなった。
今年になって、17回めのプール。
昨年は一生の中で一番泳いだ年だった。今年はスローペースだ。意外と泳ぐ時間がとれない。
泳ぎ始めたら、風邪をひかなくなった。

2011/10/10

都立代々木高校正門

代々木上原を降りて、南に向かうと、井の頭通りに出る。
そこを東に向かうと右側に厚い板の門が見えてくる。
それが旧代々木高校の正門だ。もう建物はないが、素敵な門だ。
近くにはルヴァンもある。
今日は、その近くで大学時代のミニ同窓会。
どのくらいミニかというと、参加者は7人。
夕方買出しに出かけ、そのあと準備して18時開始。
あっという間に時計の針は22時を回り、お開きとなった。
勝手知った友人たち。
単なる友人とも違う関係、何と言えばいいのか、ほっとする。
一緒に年をとることも関係しているのだろうね。

2011/10/09

おいしさの源泉

絆の会」という社会福祉法人のやっているレストランで食事をとった。ここの売りは手作り豆腐だが、コーヒーもおいしい。一杯入れるたびに、淹れ方を書いた張紙を見て、手順を確認している。
律儀だ。手を抜かない。融通はきかないかもしれない、だけど安心だ。
「あの通りにやれば、おいしくなりますか」と尋ねたら、「豆もいいので」と返ってきた。その返事は張紙に書かれていない。

2011/10/08

落涙

昨日、最終の新幹線で帰宅。
母の引っ越しが最後の方で意外に時間を要したからだが、今回の引っ越しでは思いがけない経験をした。
ボクはこれからも一緒なので、別れという気持ちはなかったのだが、残る人たちにとってそうではなかった。あいさつで廻ると、同じフロアの人、同じテーブルの人、デイサービスのスタッフ、みんな涙を流して泣き始めたのだ。「また来てね」と言いながらも、誰もがおそらく実現しないことを知っている。
新しい場所でもいい関係が生まれることを祈って、老人ホームを後にした。
今回の引っ越しではきょうだいが久しぶりに全員揃った。兄、弟。さらに義兄。母のおかげか。

2011/10/04

東京観光

築地本願寺を案内しようと思い、本堂に行くと工事中。
場外市場に行き、遅いお昼。ボクはマグロウニ丼を注文。連れは三色丼。
その後、波除神社を案内。あの縄の輪を説明したくて行ったのだが、なかった。
2件もふられ、東銀座へ。
立て替え工事中の歌舞伎座、そして岩手県のアンテナショップに寄り、若干の買い物と、ボクは東日本大震災関係の情報収集。

2011/10/03

入居の決定

夕方、判定会議の連絡があり、母の入居が決まった。さっそく、きょうだいや親戚に連絡して、引っ越しの段取りを付けた。みんなオーケーとのこと。
木曜日は新しいところに寄って入居契約・支払いを済ませ、いまいる家に行って、あいさつと退去手続き。金曜日は朝から引っ越し作業。翌日は研究会だから、その日で終わればいいのだけれど。
肝腎の宿はどこも満室(喫煙ルームなら空いているところもある)。いざというときの隠れ宿も珍しく満室。何かイベントでもあるのだろうか。

岡山市内の商店街

土曜日は吹田。名前インタビュー→対人社会心理学フォーラム

日曜日は岡山。商店街調査1(表町)→名前インタビュー→商店街調査2(奉還町
朝、表町商店街をはるかかなたの端まで歩いた。写真はその途中で撮影したもの。商店街の雰囲気、日本の雰囲気を撮ったつもり。夕方は奉還町を散策。調査終了後、商店街口にある福寿司で夕食をとった。時間がたっぷりあったので、あら炊きを頼んだ。三種盛りで時間つぶしにはぴったり。

表町編
▼閉店・移転→空き家・空き地→コミュニティ施設・駐車場→?
▼イベント依存。この日は看護関係の「まちの保健室」。測ってもらったら、骨年齢34歳、血管年齢、46歳。でも、外反母趾で姿勢が悪いですね、と。
▼ここ岡山も自転車奨励。
▼懐かしい名前がラインナップされている。あがた森魚、六文銭…。1週間ずれていたら行けたのに…
▼町の電気屋さん、かつてはラジオ屋さん
▼JA岡山直売店の開店直前
開店2周年セール実施中。景品、福引きもあるので開店前から行列。店長がケータイで時間を確認しながら、10時ちょうどの開店。JA岡山ガール?も応援。500円ちょっと買ったらお米が500g付いて来た。


奉還町編
※日本の商店街n選の1つらしいが、補助金を使っただけで終わった感ありあり。
▼入口と言うか出口
▼出口と言うか入口
▼秋は祭礼季節。数字としてキリがよかったからか、この種の幟には珍しい西暦表記
今朝、サンライズ瀬戸で帰着。

2011/09/30

考現学だぜ

水野直樹の『創氏改名』を読んでいたら、まさかこんなところで出会うとは思わなかった言葉に対面した。
1941年8月12日の京城日報の記事見出しが「内地人風が3割5分:統計から覗く創氏考現学」。今は、この記事を知っていたのだろうか。こういう文脈でも考現学は使われた事実を忘れるべきではないだろう。

2011/09/29

はて何と書けば

母の入所手続きで長野日帰り。
面談用紙に「好きな活動・趣味」欄があり「編み物、園芸」と記入したが、困ったのが「今までに大切にされていたものや事柄」欄。なんだろう。家族が全員揃っていた頃の思い出か、あるいは子どもからもらったものか。
同じような状況のとき、子どもはなんと書くのだろうか。

2011/09/28

赤とんぼ

今週のあたまを札幌で過ごした。目的はインタビュー調査。いま札幌は半袖と長袖の人が半々ぐらいという中間的な気候で、快適だ。

札幌駅から北大に向かう途中に古書店がある。冷やかし半分に寄ったら、中川六平の『「歩く学問」の達人』が100円で並んでいた。晶文社のあの懐かしいカバーが懐かしく、つい買ってしまった。中を見ると、蔵書印(判読不能)が押され、ところどころ蛍光ペンによるマークがある。誤植には校正記号まで書かれている。マーキングの箇所を見ると、ボクの関心に近い。いつものようにあとがきに行くと、「インタビュアーはインタビューされているんだよ、六平」というくだりが飛び込んで来た。これからインタビューしようというボクをまるで待っていたかのような出会いだった。偶然はおもしろい。

サステナビリティ・ウィーク」という横断幕がかかげられた正門を抜けると、構内はゆったりした空気が流れている。

北大植物園は絵を書く人と散策する人が半々。その中をボクは『歩く…』を読みながら歩いた。誰かとぶつかる心配もなく、読めるのがいい。

園内は赤とんぼの群舞。一足先の秋体験。

帰宅したら、母の検査結果と、苫米地さん家のお米が届いていた。

2011/09/25

1979年という時代

いま名前に関するインタビューをパラパラとやっている。
その一人目のインタビューで、「麦ちゃんのヰタセクスアリス」というマンガの話題になった。作品の存在は知っていたが、読んだことはなかった。幸い、図書館に6巻まであった。作品自体は全8巻、第2部の全3巻を合わせると11巻という勘定になる。
オリジナルの連載は(おそらく)1979年から始まっている。当時のコミックには連載情報などが載っていない。ウィキにも載っていない。ただ第1巻の発行が1980年なので、おそらくという訳だ。
30年前のようすはにわかに思い出せないが、ところどころにトルコ風呂という言葉が出てくる。当時の高校生たちがそわそわしながら、前を行ったり来たり。そうか、そういう時代だったのか。

2011/09/24

プール

図書館に本を返しがてら、プールに寄った。
今年ようやく16回目。去年は少なくても月に数回は行っていたのに、だ。
プールはガラガラ。利用者はボクだけ。
監視員の監視対象はボクだけ。
ぜいたくなひとときだった。
家で、このことを話したら、「斜めに泳げるね」。
ガラガラでも、実行したら、注意されるだろうな。
今度、やってみようか。

Matthes 2010:沈黙の螺旋があてはまる人とは

沈黙の螺旋は部分的:態度確実性と政治的少数意見の表明
A Spiral of Silence for Some: Attitude Certainty and the Expression of Political Minority Opinions.
J?rg Matthes, Kimberly Rios Morrison, and Christian Schemer
Communication Research, 37(6), 774-800.
◎要約
沈黙螺旋理論は意見風土と意見表明との間の単純な関係を想定していない。実際、ハードコアな個人(意見風土に関係なく自らの意見を表明する人)という概念は、つぎのようなアイデアを認める。上記の関係があてはまらないような人もいるということ。しかしながら、このアイデアはまだ直接的な実証検証を経ていない。本研究で、著者はつぎのような提案をする。態度確実性はハードコアの確認にとって重要な変数である。3研究のデータによれば、意見風土が単独で意見表明を規定するのは、個人が低か中の態度確実性を保持しているときである。高い態度確実性を持つ個人の場合、こうした効果は見いだされない。つまり、沈黙螺旋は一部の人に見られるだけで、人々全般にあてはまるわけではない。

Abstract
Spiral of silence theory does not assume a simple relationship between opinion climate and opinion expression. In fact, the notion of hardcore individuals (who express their opinions regardless of the climate) embraces the idea that there are some people for whom this relationship does not hold true. However, this idea has not been put to a direct empirical test. In this article, the authors propose that attitude certainty is a key variable in identifying the hardcore. Data from three surveys demonstrate that the climate of opinion only determines opinion expression when individuals hold their attitudes with low or moderate attitude certainty. For individuals with high attitude certainty, no such effect can be found. Thus, there is a spiral of silence only for some but not for all members of the public.

2011/09/23

六ヶ所村ラプソディー

大学図書館で発見。借り出して見た。鎌中ひとみの「六ヶ所村ラプソディー

映画の中に出てくる人たちはタフな人たちばかりだ。その口から発せられる言葉に気負いはないが、生きる覚悟がすごい。なかでも苫米地さんの「中立は楽」発言がグサッとささる。

以下は、その場面(http://mariyamy.tumblr.com/post/101011545/2005から転載)。
◎青森県上北郡六ヶ所村の核燃料再処理工場の試運転を前にした2005年暮れ。十和田市で無農薬米を作る苫米地ヤス子さん。
 なんであたしがね、どうして中立から心配派に変わったかっていうと、ある先生がね、私たちに放射能の怖さを教えてくれた人なんだけど、「よく考えてみて」って、「中立っていうのはね、いい言葉なんだけど核燃にかんしてはね、賛成と反対しかないんだよ」って、「中立っていうのは賛成なんだよ」って、「だって反対って言わないし、行動もしないし、なんにもしないでしょ」って。原燃をやってるほうをただただ見てるだっきゃ、見てるっていうことは容認してるってことで賛成派なんだよって言われちゃったの。そのときは、はあーって思ったけど、私は中立だー中立だーって、私は賛成したことないって、原燃が悪い、県が悪いって、あれが悪い、これが悪いって、そうもってきたのよ。自分で自分をそうやって納得させて…きたような気がする。
—みんな中立でいると楽だからだよね(鎌仲ひとみ監督)
 いや楽だよね。だって賛成してないと思ってるから。自分の心、自分で自分をね。そうなのよ。でもこの中立の怖さみたいなのね、誰も考えないんね、深くね。もし私も先生が教えてくれねば、中立楽だやなあって。だって賛成してないんだから行動しなくていいし、反対でも行動しねばねえって、だから中立が一番いいわけよ。

いまや再処理工場はフランスのみ。イギリスにあったセラフィールド工場は事故を起こし、8月に停止決定。そんな施設が六ヶ所村で動き出している。

このDVD、NACSIS Webcatで調べると、少なくとも以下の大学に入っている。

旭大 ; : 著作権処理済 778.7/Ka31//AV 210788
安田女 229133
横国大 778.7||KA 12469024
岡大 ; : 著作権処理済 DVD778R 016000421024
沖国大 778.7/R-63 00517694
沖縄キリ学 543.5||K 200004812
関西院大 人福 ; : 著作権処理済 629:DVM-5197 0028616449
近大工 図書館 700||R63 690003822
釧路高専 778.7||K2 30003718
阪薬大 ; : 著作権処理済 543.5/Ka31 000866244
山形大 ; : 著作権処理済 A778.7//ロツカ 130800512
鹿国大 図 DVD//2184 10004337141
秋県大 ; : 著作権処理済 10151382
瀬木学図 2000037215
都留大 図 ; : 著作権処理済 003535910
東工大岡 ; : 著作権処理済 778.7/Ka 300229921
東女大 ; : 著作権処理済 0357023
同大 ; : 著作権処理済 DV778.7||K9299 099251200
徳大 ; : 著作権処理済 778||DVD||1344 211001847
福岡女 FWU/AV 010179552
福県大 543.5/Ka31 030141103
福大 DVD||Ka31r 10804973
北教大釧 778.7/KA 661000573
立命館 ; : 著作権処理済 22000203838
琉大 研究図書 778.7||KA 2009011374
龍大瀬 図 ; : 著作権処理済 30900023857
佛教大 図 200573905

2011/09/22

Gosling 2011:フェースブック利用とパーソナリティ

オンラインソーシャルネットワークにおけるパーソナリティの表明:自己報告によるフェースブック関連行動とプロフィール情報の内容

Samuel D. Gosling, Adam A Augustine, Simine Vazire, Nicholas Holtzman and Sam Gaddis
Manifestations of Personality in Online Social Networks: Self-Reported Facebook-Related Behaviors and Observable Profile Information.
Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking. September 2011, 14(9): 483-488.

◯要約
オンラインSNS(OSN)の人気ぶりにかかわらず、その心理学研究はほとんどなされていないままである。パーソナリティがOSN上にどう反映されるかを検証した2つの研究が明らかにしたことは以下の通りである。ビッグ5パーソナリティ特性、自己報告によるフェースブック(FB)関連行動、プロフィール情報の内容、これら三者間にいくつかの関連が見られる。例えば、外向性はFB利用頻度を増し(研究1)、さらにサイトでのかかわりも増している。外向者(内向者にくらべ)は、盛んなFB活動を示している。オフライン場面同様に、外向者はバーチャル社会とのかかわりを追求し、それは友人リストの形で行動の痕跡として残されている。研究結果が示すことは、自身のオフラインパーソナリティから逃避したり、そのパーソナリティを補償したりするのではなく、OSNユーザーは自らのオフラインパーソナリティをOSNの諸領域に拡大していることである。

Abstract
Despite the enormous popularity of Online Social Networking sites (OSNs; e.g., Facebook and Myspace), little research in psychology has been done on them. Two studies examining how personality is reflected in OSNs revealed several connections between the Big Five personality traits and self-reported Facebook-related behaviors and observable profile information. For example, extraversion predicted not only frequency of Facebook usage (Study 1), but also engagement in the site, with extraverts (vs. introverts) showing traces of higher levels of Facebook activity (Study 2). As in offline contexts, extraverts seek out virtual social engagement, which leaves behind a behavioral residue in the form of friends lists and picture postings. Results suggest that, rather than escaping from or compensating for their offline personality, OSN users appear to extend their offline personalities into the domains of OSNs.

ゴスリングの研究らしい。痕跡を扱っている。

2011/09/21

余は如何にして「帰宅難民」となりし乎

卒論ゼミ→会議→修論中間発表会→個別指導。
これが本来の予定だった。

ところが15号の襲来で、学生は午後から休講、学生の立ち入り禁止。13時からの発表会も延期になった。既に、外は強風、激風で、構内の移動もままならない。そんな状況でも、外を見ると中央線は動いている。ああ、何とか帰れるなあ、と思い、夕方、職員の人とタクシー相乗りで駅まで行こうかというあたりまでしか考えていなかった。
16時40分頃、下に行くと、車が既に待っていた。タクシーではなかった。中にいたのは同僚。彼がタクシー代わりにピストン輸送してくれると言う(車の中は研究室と同じ雰囲気)。職員の人も一緒に国分寺駅まで送ってもらった。
中央線はボクの乗る区間であれば、順調に動いている。余裕をかまして、その1。駅ビルの無印良品に寄って、「くらし中心」の最新号をもらいに行った。その2。ホームのゴミ箱に捨てられた駄目傘を撮影、台風の記号として。

ここまでは順調だった。

乗った電車は次駅のホームに電車がいないことを確認しながらのかくかく停車。線路途中での停車をふせぐためだ。新宿駅の信号設備に落雷もあり、結局、吉祥寺駅に着いたのは18時すぎ。ここまで、ざっと1時間(ふだんの4倍)。電車のドアは途中で個別開閉に切り替わった。

井の頭線は強風で運行見送り中。階段に青や白のシートが敷かれ、そこに待つ人たちが座っている。新聞の写真では、その部分が写っていないので、そのまま座っているのかと思っていた。ホーム内にはパイプ椅子が用意され、そこにも人が座っている。別にごった返してはいない。喫茶店や本屋で待機していてる風だ。ボクは、と言えば、本を読んだり、ラジオを聞いたり…。

強風が止むまで「運転の見通しがたたない」との構内アナウンスが繰り返されているうちに、1時間半が経過。19時半すぎに運転再開した。しかし、安全確認のため、運行時速は15km。20分ほどすると、池ノ上駅付近で倒木が見つかったと案内があり、富士見ヶ丘駅で足止め。

結局、下車駅に着いたのが20時半。全体で3時間半の旅となった。

今回の経験で、「帰宅難民」過程を知ることができた。それにしても、つくづく車内アナウンスは変だ。「みなさまにはご迷惑をおかけしています」。責任は鉄道会社にないし、運転を強行して事故を起こしたら元も子もないのに。迷惑をかける側、受ける側と言う二分論にも違和感がある。お互いさまだろう。

以上、時間の記述には、ときどき家族に送っていた実況メールが参考になった。

2011/09/20

母への電話

もっと電話をかけたいのだが、最近遠のいている。
話が混乱してややこしくなるからだ。

ボ「明日、長野へ行くからね」
母「じゃあ、お昼止めるね」
ボ「いいよ、止めなくて。いつも通り、食堂で食べて」
母「あっ、そう」
そろそろ切ろうかというときに
母「じゃあ、お昼止めておくね」
ボ「いいよ、止めなくて。お母さんは食堂で食べて」

当日、行くと、
「お昼止めておいたから」。あわてて、それをキャンセルする。

以来、施設の人には、母が何と言おうと、食事は止めないでとお願いしている。

以前、せっかくだから一緒にお昼を食べようと思って、近くでお弁当やサンドイッチを買ったり、ときにはお弁当を作って持っていた。しかし、それだと施設の方が混乱するので、1年ほど前から、その方法を止めたのだった。
これ以外にも、夜中に電話して来て、「明日来るんだっけ」とたずねたりする。単にようすを聞くだけであれば、混乱に陥ることは少ないのだが。

名古屋方面が大雨。昨日まで何の変哲もなかった名大キャンパスが大冠水。一寸先は闇、を地でいっているような写真をツイッターで見た。

2011/09/19

名古屋の商店街

名古屋大学で日本社会心理学会の第52回大会。年々、キャッチーなタイトルの発表が増えている。

今回寄った商店街は、大須商店街
一緒に行ったKさんが「極楽蜻蛉」と書かれた黒いTシャツを買った、そのお店の店主曰く、大須は「名古屋の浅草仲見世」。しかし、このたとえは単に大須観音の参道だからに過ぎないのではないだろうか。実際には大違いで、ふっきれている。
商店街としては昭和をウリにしているようだが、それ以上に、ユニークな店主による外装や店内が好き勝手状態を呈している。飲食店の活況は、日本と言うよりもアジアの一角と言う雰囲気に満ちている。例えば、オッソブラジル。外国人も多い。

そして円頓寺商店街。
円頓寺商店街は寂れに寂れている。シャッター街を通り越して空き地が目立つ。ただ脇に外れると、ところどころにユニークな飲食店がある。そのひとつがアウトレットワイン酒場。たまたま寄っただけなのだが、オーナーの話だと、名古屋はいまスペインバルがブームなのだという。

おまけ 遅ればせながら、Embodied cognitionという概念を知った。おもしろい。身体を使うことの重要性の主張でもある、と思う。同じ斜面でも、一人より二人で上った方がゆるく感じるとか…。

2011/09/16

Ho 2011:中国ウィキペディアの参加者

「バーチャルコミュニティにおける知識共有意向:中国ウィキペディアの参加者に関する研究」
※Chineseとなっているが、著者は台湾の研究者。

Knowledge-Sharing Intention in a Virtual Community: A Study of Participants in the Chinese Wikipedia

Shun-Chuan Ho, Ping-Ho Ting, Dong-Yih Bau, Chun-Chung Wei
Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking. September 2011, 14(9): 541-545.

要約
本研究は中国ウィキペディア参加者の知識共有意向を評定するためのモデルを提案する。本研究の結果が明らかにしたことは、知識共有意向は態度、主観的規範、行動コントロールの知覚による直接の影響を受けているが、互酬関係の予期と援助の享受は態度と正の相関、自尊感情と仲間からの影響は主観的規範と正の相関、がみられる。さらに、自己効力感と資源の円滑条件は知識共有に関する行動コントロールの知覚と正の相関がみられる。
※いまいちよくわからない。本文を読むしかないか。

Abstract
This study proposes a model for evaluating virtual community members' knowledge-sharing intention toward Chinese Wikipedia. The results of this study reveal that knowledge-sharing intention is influenced directly by attitude, subjective norms, and perceived behavioral control, whereas anticipated reciprocal relationships and enjoying helping are positively related to attitude; sense of self-worth and peer influences are positively related to subjective norms; and self-efficacy and resource-facilitating conditions are positively related to perceived behavioral control on knowledge sharing.

http://www.liebertonline.com/doi/abs/10.1089/cyber.2010.0106

中国

今日、来週開かれる修論中間発表会の練習をしてもらった。二人の学生は中国からの留学生。
その一人の発表の中に、日中の人気サービスリスト、上位5項目があった。なぜ、5つに限定したのだろう。そう思っていると、もう一人の学生が教えてくれた。

「中国人は中途半端な数字を嫌う傾向にあるんです」。つまり、5とか10とか、切りのいい数字を好む傾向があるというのである。

中国、切りのいい数字、で検索したら、こんなサイトがヒットした。

明日から名古屋だ、社会心理学会。

2011/09/15

ふと…

今日から、近所の大学で日本心理学会の大会が始まった。つまり、この3日間、日本で一番、心理学者密度が高い地域というわけだ。Twitterでも会場に向かう途中の実況中継がつぎつぎと流れていく。

次回、ここで大会が開かれるのは何年後だろう。そう思うと、今回は貴重なチャンスだ。

先日も近くまで来たMさんに連絡すると、ギリギリで時間が取れると言う。急いで、目立つところだけ掃除をして、ちびた下駄と自転車で会場まで迎えに行った。

お客さんが来てくれるのはいいものだ。またどうぞ。

2011/09/13

地元で発見

ぶらぶら歩いていて初めて知ったこと。

・栗菓子屋に、桜井甘精堂(1808年創業)と、竹風堂(1893年創業)、小布施堂(1900年創業以外に、塩屋櫻井がある。しかも、この会社が一番歴史が古いらしい。
・志賀高原に信大志賀自然教育園があり、ときどきツアーをやっている。直近は10/8の「トレッキング入門:気ままに山日和―森ぶら始めました」。あいにく先約があり、今回は見送り。
・長野駅前にバックパッカーズ宿「森と水」ができた。1回泊まってみようか。

2011/09/12

十五夜

帰宅すると、テーブルの真ん中にススキが置かれている。
いいなあ、と言うと、甘ぼうで大福を買ったら、くれたのだという。

夕食後、写真を撮ろうかとなり、ススキを手に撮ってもらった。

明日、明後日と長野。母絡みの用事がたくさん入っている。

2011/09/10

夏の終わり

午前中は「私の名前はキム・サムスン」の最終巻鑑賞。トイレ場面のよく出てくるドラマだった。とにかく等身大のドラマだ。

サムスンは結局、改名しなかった。恋人がサムスンの名前を気に入っていたからだ。

昼食後、近所の公園で休んでいると、お母さんが蝉や蝉の抜け殻を求めて、子どもと走り回っている。親が一緒に遊ぶことで、子どもにも一定のメッセージが伝わる。いい光景だ。風も心地よい。

今日の昼食は月に2回ほど行くお店だ。気に入っていたのだが、少しずつ客層が変わり(ファミレス化)、値段があがり(飲み物付き→+αで飲み物→飲み物なし)、量が減り(2/3程度になった)、そろそろ変える潮時かもしれない。

夜、経産相辞任のニュースが入った。やりきれない。正直者だけが辞めさせられる。

2011/09/09

インテリジェントだ

先日、大学生協で買った本のレシートが見つからず、領収証の形での発行をお願いしに行った。
買ったのは1週間前だったのだが、日付を言ったら、それで検索し、該当する分を探し出してくれた。それらの作業がすべてレジでできるとは知らなかった。おかげでことなきを得たが、研究室に行ったら、件のレシートが、どういうわけか本の間にはさまっていた。
手間をかけてしまった。申し訳ない。

2011/09/08

無理なオーダー

大学から、こんな問い合わせが来た。ただでさえ困難なのに、年度となると、いっそうハードルがあがる。せいぜい年どまりにすべきだろう。

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私学事業団から「大学院等の機能の高度化への支援」という内容の調査依頼が来ました。その中に「研究論文被引用件数」という項目があり、「2011年度5月1日現在で当該研究科を担当する教員、または当該研究科が設置する研究チームが過去に発表した学術論文で、2010年度中に国際学術雑誌、学会機関紙、研究報告等で他の研究者等から引用されている件数を記入すること」とのことです。
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グーグル・スカラーで調べて、回答したが、概数だ。刊行年はわかっても、月まではまずわからない。年であれば、なんとか調べて報告できるが、年度となると、一気にむずかしくなる。第一、引用文献の原著者に連絡はしないし、文献データベースで調べない限り、わからない。リクエスト側は、作業の大変さ、無謀さをわかっているのだろうか、私学事業団。

2011/09/07

百日紅

大学に行く道の両側をいまサルスベリが飾ってくれている。名前に反して、実際には猿はわけなく登ってしまうらしいが、つるつるした木肌は、名前にふさわしい。

午後はメディア工房で社会心理学会のポスター印刷。とは言っても、実際に印刷したのはボクではなく…

2011/09/06

これでも脱稿と言える?

『現代用語の基礎知識』の「世相の言葉」と「人名事典」各1点を送った。
担当したのは、「ただちに健康に影響はありません」と「桜井南相馬市長」。各400字程度というミニミニ原稿。だが、それでも脱稿にはちがいない。
後者の執筆では、アエラ8月8日号の「現代の肖像」(山岡淳一郎)に助けられた

2011/09/05

50.5%

あおきさんが教えてくれたテレビドラマ、「私の名前はキム・サムソン」。韓国で改名ブームを巻き起こしたドラマとして知られている。表題の数字は最終回の視聴率(2005年最高記録)。

ツタヤのサイトで検索すると、近所ではK店に入っている。お店に行くと、2セットあり、ところどころ借りられていたが、最初の4巻は1本ずつ残っていた。旧作扱いは3本以上借りると、1本百円だというので、まずは3巻まで借りた。

主人公のキム・サムソンがなぜ改名したいと思ったのか。理由はこのあたりらしい。あるいは、このあたりらしい。

改名の背景も知りたく、主役のキム・ソナが書いた『キム・ソナが案内する「私の名前はキム・サムスン」』も注文した。彼女は中高と日本にいた経験があり、日本人を意識した内容になっているらしい。

☆おまけ Over the Rainbowが作品の中の重要な場面で顔を出す。あらためて歌詞を確認すると、夢を持たせる内容で、はげまされる。

2011/09/03

研究会の終了後

WLMの終了後の懇親会、今日のメインは獣医さんを配偶者に持つ人と、昆虫博士のお二人。
カブトムシの(交尾の)すさまじさと、モグラのすごさについて講義を受けた。

2011/09/02

東北の映画

卒論指導、修論指導。その合間に、韓国の命名文化のインタビュー。
夕方、渋谷に移動。

FACTORYで、森元修一「大津波のあとに」、大久保愉伊「槌音」を見る。今回はMさんの情報で知った。MさんはSさんから知ったらしい。

森元さんの作品は前半、えんえんとガレキの光景が続く。3.11以来の映像をほとんど見ていないので、スクリーンの画像はショックを通り越して唖然、愕然。後半はインタビューまじりの映像が。地震後2週間と、まだ気持ちの整理がついていない時点のインタビューからか、インタビューを受けた人たちもまだ実感が湧いていないふうだ。

大久保さんの作品は、被災前の自宅周辺の映像と被災後のようすが交互に出てくる。そのコントラストが、日常はいつでも崩れされうる事実をつきつける。

2011/08/31

福岡の夜

しみずさんに誘われ、ふくの湯へ。
平日にもかかわらず、駐車場はほぼいっぱい。実際、館内は家族連れを中心ににぎやかだ。塩サウナが初体験。全身に塩を付け、20分待つのが正統らしいが、髪の毛に付けた塩が目や口に入り、痛い。そそくさと退散。
お湯につかっていると、大浴場を愛したローマ人の気持ちが少しわかったような気がした。

夕食もごちそうになり、しみずさん宅で「ホンマでっか」を見せてもらった。人気番組とか。初めて見る。植木さんという美人の心理学者が出演するんだけど、知っている? いや初耳。
ボクの専門を知って、誘ってくれたのだった。話は確かに分かりやすいが、つぎつぎと話題が変わるので、思い出そうと思っても思い出せない。

2011/08/30

B’zだらけ

バス停に行くと、ポスターを貼り替え中だった。
新しいポスターは、B’zのライブ。
この大きなポスターが福岡市内中心部のバス停に2枚ずつ貼られている。
B'zファンにはたまらないだろう。

2011/08/29

福岡














今回は初のスターフライヤー(SF)。

東京―福岡間と言えば、大手二社以外ではスカイマークしかないと思っていた。スカイマークの運行当初、同社機を利用したことがあり(1998年)、機内でWindowsのポケットマシンを貸し出しを受けたりした。回数券もあった。

ネットでSFが7月から福岡便の運行を始めたことを知り、試すことにした。機体も内装もモノクロ。全席エコノミーで、その割にはゆったりしている。モニターはシートごとに付いている。画面が黒背景と白背景を選べるようになってい

て、雰囲気はオムライターに近い。ふだんは機内音楽も映画も利用しないのだが、プログラムがユニークで(地元(北九州)初のコンテンツが多い)久しぶりにヘッドホンを借りた。

地下鉄で西新まで移動。地下鉄車内の優先席はシートに大きく、優先席と大書されていて、該当者以外はきわめて座りにくい雰囲気を醸し出している。

お昼は西新。気に入っているのがキッチンハウスセゾンというお店。鯛の尾頭付き定食があったりする。しかし、今日はまだ準備中だった。12時開店らしい。仕方なく、隣の朝美食堂へ。初めて入ったのだが、おじいさん3人と若めの女性2人で切り盛りしている。セゾンは女性客、朝美は男性客が多い。メニューの違いと店の雰囲気の違いがそうしている。

2011/08/28

ミツバチの羽音と地球の回転

鎌仲監督のトーク付きとのことで、下高井戸シネマで、ミツバチの…を見に行った。
補助椅子が満席で、さらに中央通路は床に座る人で埋まるほどの入場者数。

話の中で出たことをいくつか(隣の人はずっとメモしていた)。
・原発事故はいまなお進行中、収束の方向に向かっているように報じられているが。
・福島で診察した小児科医の山田真さんによれば、鼻血や下痢の止まらない子が出ている。
・どうすれば福島を救うことになるのか、食品を買うことがいいのか。
・福島では、子供たちが福島産の作物を食べているが、それでいいのか(外部被爆+内部被爆)。
・東京では日の出町が福島のがれき受け入れを承諾し、焼却することになっているが、それでいいのか。
・難しい問題ばかりだが、一人一人がミツバチのように声をあげよう。

映画は、祝島とスウェーデンでのインタビューと取材から構成されている。
エネルギーに関しては、「電力消費の適正化」(何でもかんでも電気で賄うのではない+電力使いすぎの見直し)と、「再生可能エネルギーの活用」が車の両輪であること。
消費するだけの生活から受け継ぐ生活へ。

2011/08/27

伊作その後

上坂冬子『愛と反逆の娘たち』を読む。西村の自由主義思想を知れば知るほど、彼の子たちの命名とのギャップが際立つ。本書ではあいにく命名には触れられていなかった。

加藤百合『大正の夢の設計家』を読む。伊作は「育児を自分の『最も大切な仕事』と呼び、『育児の本を読んだり、子供の教育のことについての書物を読んだり』して、自分の手で育てようとした」。子供の教育に熱心だったようすが以下書かれているが、名前についてはふれられていない。

文化学院に一度行こうか。

ハピカ到着

帰宅すると、ハピカが届いていた。封筒には、ボクが代金として送った切手が使われていた。
商品に加え、関連資料がたっぷり同梱されていた(半分はサイトの出力)。
たとえばWEDGE1998年3月号の記事。
記事中の小見出しは「安すぎて売れない事態に社員総出のセールス活動」と言った具合。ほかの記事によれば、社員は数名で、アパート3室が組み立て工場とか(その後、マンションに移ったらしい)。

65% of online adults use social networking sites

成人ネット利用者の65%がSNS利用
全成人の50%に相当する

Fully 65% of adult internet users now say they use a social networking site like MySpace, Facebook or LinkedIn, up from 61% one year ago. This marks the first time in Pew Internet surveys that 50% of all adults use social networking sites.

The frequency of social networking site usage among young adult internet users under age 30 was stable over the last year – 61% of online Americans in that age cohort now use social networking sites on a typical day, compared with 60% one year ago. However, among the Boomer-aged segment of internet users ages 50-64, social networking site usage on a typical day grew a significant 60% (from 20% to 32%).

“The graying of social networking sites continues, but the oldest users are still far less likely to be making regular use of these tools,” said Mary Madden, Senior Research Specialist and co-author of the report. “While seniors are testing the waters, many Baby Boomers are beginning to make a trip to the social media pool part of their daily routine.”

2011/08/26

夏休みらしく

母のことで、長野で一泊(なぜか、この日は混んでいて、市内のホテルは満室。いざというときの宿だけが空いていた)、帰途、お招きいただき、さらに黒姫の山荘で一泊寄り道。
雨が降ったり止んだりで、ほどよい涼しさ(関東は集中豪雨だったらしい)。妙高山をながめながら、ゆったり。
夕食は、誰もアルコールを受け付けないので、ノンアルコールビールでスタート。
話していると、出身者は気づかない(知らない)、地元の産品や、よいところが出てきて、うれしい。ルバーブもその一つ。

写真は、山荘の庭に自生していた(多分)キツネノカミソリ。

長野で下車し、道の駅の出張所のような小さなお店に寄って、まくわうり(すごく甘いと言われて買ったのだが、それほどでもなく期待はずれ)と、アサイベリーを購入。


2011/08/23

町工場の逸品かな?

電動歯ブラシで検索していると、あの懐かしい「ハピカ」がヒット。
なんとまだ売られていた。
現在、新潟大にいる友人から、いいよと勧められたのがざっと20年前。その後、話を聞かないので、絶滅品種と思い込んでいた。ところがどっこい、いまなお商売していた。
電動歯ブラシが「ウレシイ」580円。しかも乾電池一本で動く。切手でも買えると言うので、切手をかき集め、さっそく、別のタイプだが、注文した(送料無料)。

2011/08/21

西村伊作

文化学院を作った西村伊作(1884-1964)。彼の作った自邸を紹介した『愉快な家』に、年譜が載っている。なんと子どもが9人。何と言えばいいのか。

長女アヤ、長男久二、次女ユリ、三女ヨネ、次男永吾、四女ソノ、五女ナナ、三男八知、六女九和。

一見して判るように、男と女で命名の論理が違っている。彼は「先進的」な思想の持ち主として知られるだけに違和感は拭い得ない。

子どもの命名の背景を知りたい。自伝『我に益あり』か、『大正の夢の設計家』『きれいな風貌』に出ているのだろうか。

近々、社会心理学会で名古屋に行くので、その前後に行ってみようか、新宮にある彼の記念館(3番目の自邸)。

◎名前の話題
松岡正剛の紹介によれば、
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父親はためらわず伊作と名付けた。なぜ伊作なのか。この名前は旧約聖書の「イサク」なのである。イサクがどういう神話上の人物かということは、265夜にも、『虎の巻』にも『世界と日本のまちがい』にも書いておいた。ユダヤ・キリスト教の父祖アバラハムの子であった(双子の一人)。余平は自分を“新宮のアブラハム”に見立てたのであろう。
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正剛氏自身の名前にまつわる記述も面白い。

◎おまけ
彼の思想と違和感のあるのがもうひとつ。今の文化学院のウェブサイトの雰囲気だ。

2011/08/20

Komori 2008:日本人のname-letter effect

日本における潜在的利己主義:姓名の頭文字への嗜好

最近の研究によれば、名前文字効果は意識下の自己制御の産物である。意識下の自己制御とは脅威状況にある個人が自尊感情を高めるために用いるものである。本研究が証明したいことは、アルファベットを用いての日本人の名前文字効果である。そして名前文字に対する嗜好が脅威への反応を変えるかである。われわれは自己脅威の強度を困難なクイズと容易なクイズに課すことで操作した。その結果、名前文字効果の立証に成功した。名字と名前の頭文字嗜好の強度には性差が見られた。潜在的利己主義は男性にも一部見られ、それは自己脅威課題の経験後、名前に含まれる文字を覚醒させた。

IMPLICIT EGOTISM IN JAPAN: PREFERENCE FOR FIRST AND FAMILY NAME INITIALS
MEGUMI KOMORI AND KOJI MURATA 2008
Hitotsubashi journal of social studies 40(2), 101-109

Abstract
A recent study suggested that the name letter effect is a product of unconscious selfregulation, which people under threat use to enhance their self-esteem. This study demonstrated the name letter effect in Japanese participants using the English alphabet, and examined if preference for their name letter changes in response to threat. We manipulated the strength of self-threat by assigning the participants to a difficult or easy quiz. As a result, we successfully demonstrated the name letter effect. The strength of the first and family name letter preferences differed according to the participantsʼ gender. Implicit egotism is partially observed among male participants, thus they boosted their name letter preference after being exposed to a selfthreatening task.

2011/08/19

老人ホーム見学

圧迫骨折後の衰退が著しく(転倒が増え)、老人ホーム入居を再検討することになった。
ケアマネさん推薦の2つを母も交えて見学。
1軒目は全国展開の老人ホーム、2軒目はローカルな老人ホーム。
どちらも、重度フロアー、一般フロアー、認知症フロアー、の3部構成。うち一番活気のあったのが認知症フロアー(の食堂)。当然ながら、重度フロアーは自室にいる(いざるをえない)人が多い。一般フロアーは各自が趣味などで部屋にいる人が多いのだという。
認知症と一口に言っても程度は様々。軽い人は全く分からないし、愛想もいい。
母が選んだのは1軒目だった。

2011/08/18

母が…

電話で話していると、母がときどき敬語を使うようになった。
「お聞きしてもいいですか?」

2011/08/17

合羽橋

指定の田原町に1時間早く着いてしまった。近くに何かないかと地図を見ると、至近距離に合羽橋があるではないか。一度行きたかった商店街だ(商店街の名称はかっぱ橋道具街)。
行くと、お盆休みの最終日で、空いていたお店は1/3程度だった。
その中で混んでいたのが食品サンプルのお店。お客さんは外国人観光客。結構高いのに買って行く。お寿司の盛り合わせが4000円程度。ビールミニグラス水滴付きが2500円ぐらい。しかし、全部手作りと聞けば(同じものは一つとしてない、という)、当然なのかもしれない。
海外を旅行していると、ああ食品サンプルがあったらなあ、と思うことが多い。

あらまさ」で会合。

匿名のままでは死ねない

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