2011/09/30

考現学だぜ

水野直樹の『創氏改名』を読んでいたら、まさかこんなところで出会うとは思わなかった言葉に対面した。
1941年8月12日の京城日報の記事見出しが「内地人風が3割5分:統計から覗く創氏考現学」。今は、この記事を知っていたのだろうか。こういう文脈でも考現学は使われた事実を忘れるべきではないだろう。

2011/09/29

はて何と書けば

母の入所手続きで長野日帰り。
面談用紙に「好きな活動・趣味」欄があり「編み物、園芸」と記入したが、困ったのが「今までに大切にされていたものや事柄」欄。なんだろう。家族が全員揃っていた頃の思い出か、あるいは子どもからもらったものか。
同じような状況のとき、子どもはなんと書くのだろうか。

2011/09/28

赤とんぼ

今週のあたまを札幌で過ごした。目的はインタビュー調査。いま札幌は半袖と長袖の人が半々ぐらいという中間的な気候で、快適だ。

札幌駅から北大に向かう途中に古書店がある。冷やかし半分に寄ったら、中川六平の『「歩く学問」の達人』が100円で並んでいた。晶文社のあの懐かしいカバーが懐かしく、つい買ってしまった。中を見ると、蔵書印(判読不能)が押され、ところどころ蛍光ペンによるマークがある。誤植には校正記号まで書かれている。マーキングの箇所を見ると、ボクの関心に近い。いつものようにあとがきに行くと、「インタビュアーはインタビューされているんだよ、六平」というくだりが飛び込んで来た。これからインタビューしようというボクをまるで待っていたかのような出会いだった。偶然はおもしろい。

サステナビリティ・ウィーク」という横断幕がかかげられた正門を抜けると、構内はゆったりした空気が流れている。

北大植物園は絵を書く人と散策する人が半々。その中をボクは『歩く…』を読みながら歩いた。誰かとぶつかる心配もなく、読めるのがいい。

園内は赤とんぼの群舞。一足先の秋体験。

帰宅したら、母の検査結果と、苫米地さん家のお米が届いていた。

2011/09/25

1979年という時代

いま名前に関するインタビューをパラパラとやっている。
その一人目のインタビューで、「麦ちゃんのヰタセクスアリス」というマンガの話題になった。作品の存在は知っていたが、読んだことはなかった。幸い、図書館に6巻まであった。作品自体は全8巻、第2部の全3巻を合わせると11巻という勘定になる。
オリジナルの連載は(おそらく)1979年から始まっている。当時のコミックには連載情報などが載っていない。ウィキにも載っていない。ただ第1巻の発行が1980年なので、おそらくという訳だ。
30年前のようすはにわかに思い出せないが、ところどころにトルコ風呂という言葉が出てくる。当時の高校生たちがそわそわしながら、前を行ったり来たり。そうか、そういう時代だったのか。

2011/09/24

プール

図書館に本を返しがてら、プールに寄った。
今年ようやく16回目。去年は少なくても月に数回は行っていたのに、だ。
プールはガラガラ。利用者はボクだけ。
監視員の監視対象はボクだけ。
ぜいたくなひとときだった。
家で、このことを話したら、「斜めに泳げるね」。
ガラガラでも、実行したら、注意されるだろうな。
今度、やってみようか。

Matthes 2010:沈黙の螺旋があてはまる人とは

沈黙の螺旋は部分的:態度確実性と政治的少数意見の表明
A Spiral of Silence for Some: Attitude Certainty and the Expression of Political Minority Opinions.
J?rg Matthes, Kimberly Rios Morrison, and Christian Schemer
Communication Research, 37(6), 774-800.
◎要約
沈黙螺旋理論は意見風土と意見表明との間の単純な関係を想定していない。実際、ハードコアな個人(意見風土に関係なく自らの意見を表明する人)という概念は、つぎのようなアイデアを認める。上記の関係があてはまらないような人もいるということ。しかしながら、このアイデアはまだ直接的な実証検証を経ていない。本研究で、著者はつぎのような提案をする。態度確実性はハードコアの確認にとって重要な変数である。3研究のデータによれば、意見風土が単独で意見表明を規定するのは、個人が低か中の態度確実性を保持しているときである。高い態度確実性を持つ個人の場合、こうした効果は見いだされない。つまり、沈黙螺旋は一部の人に見られるだけで、人々全般にあてはまるわけではない。

Abstract
Spiral of silence theory does not assume a simple relationship between opinion climate and opinion expression. In fact, the notion of hardcore individuals (who express their opinions regardless of the climate) embraces the idea that there are some people for whom this relationship does not hold true. However, this idea has not been put to a direct empirical test. In this article, the authors propose that attitude certainty is a key variable in identifying the hardcore. Data from three surveys demonstrate that the climate of opinion only determines opinion expression when individuals hold their attitudes with low or moderate attitude certainty. For individuals with high attitude certainty, no such effect can be found. Thus, there is a spiral of silence only for some but not for all members of the public.

2011/09/23

六ヶ所村ラプソディー

大学図書館で発見。借り出して見た。鎌中ひとみの「六ヶ所村ラプソディー

映画の中に出てくる人たちはタフな人たちばかりだ。その口から発せられる言葉に気負いはないが、生きる覚悟がすごい。なかでも苫米地さんの「中立は楽」発言がグサッとささる。

以下は、その場面(http://mariyamy.tumblr.com/post/101011545/2005から転載)。
◎青森県上北郡六ヶ所村の核燃料再処理工場の試運転を前にした2005年暮れ。十和田市で無農薬米を作る苫米地ヤス子さん。
 なんであたしがね、どうして中立から心配派に変わったかっていうと、ある先生がね、私たちに放射能の怖さを教えてくれた人なんだけど、「よく考えてみて」って、「中立っていうのはね、いい言葉なんだけど核燃にかんしてはね、賛成と反対しかないんだよ」って、「中立っていうのは賛成なんだよ」って、「だって反対って言わないし、行動もしないし、なんにもしないでしょ」って。原燃をやってるほうをただただ見てるだっきゃ、見てるっていうことは容認してるってことで賛成派なんだよって言われちゃったの。そのときは、はあーって思ったけど、私は中立だー中立だーって、私は賛成したことないって、原燃が悪い、県が悪いって、あれが悪い、これが悪いって、そうもってきたのよ。自分で自分をそうやって納得させて…きたような気がする。
—みんな中立でいると楽だからだよね(鎌仲ひとみ監督)
 いや楽だよね。だって賛成してないと思ってるから。自分の心、自分で自分をね。そうなのよ。でもこの中立の怖さみたいなのね、誰も考えないんね、深くね。もし私も先生が教えてくれねば、中立楽だやなあって。だって賛成してないんだから行動しなくていいし、反対でも行動しねばねえって、だから中立が一番いいわけよ。

いまや再処理工場はフランスのみ。イギリスにあったセラフィールド工場は事故を起こし、8月に停止決定。そんな施設が六ヶ所村で動き出している。

このDVD、NACSIS Webcatで調べると、少なくとも以下の大学に入っている。

旭大 ; : 著作権処理済 778.7/Ka31//AV 210788
安田女 229133
横国大 778.7||KA 12469024
岡大 ; : 著作権処理済 DVD778R 016000421024
沖国大 778.7/R-63 00517694
沖縄キリ学 543.5||K 200004812
関西院大 人福 ; : 著作権処理済 629:DVM-5197 0028616449
近大工 図書館 700||R63 690003822
釧路高専 778.7||K2 30003718
阪薬大 ; : 著作権処理済 543.5/Ka31 000866244
山形大 ; : 著作権処理済 A778.7//ロツカ 130800512
鹿国大 図 DVD//2184 10004337141
秋県大 ; : 著作権処理済 10151382
瀬木学図 2000037215
都留大 図 ; : 著作権処理済 003535910
東工大岡 ; : 著作権処理済 778.7/Ka 300229921
東女大 ; : 著作権処理済 0357023
同大 ; : 著作権処理済 DV778.7||K9299 099251200
徳大 ; : 著作権処理済 778||DVD||1344 211001847
福岡女 FWU/AV 010179552
福県大 543.5/Ka31 030141103
福大 DVD||Ka31r 10804973
北教大釧 778.7/KA 661000573
立命館 ; : 著作権処理済 22000203838
琉大 研究図書 778.7||KA 2009011374
龍大瀬 図 ; : 著作権処理済 30900023857
佛教大 図 200573905

2011/09/22

Gosling 2011:フェースブック利用とパーソナリティ

オンラインソーシャルネットワークにおけるパーソナリティの表明:自己報告によるフェースブック関連行動とプロフィール情報の内容

Samuel D. Gosling, Adam A Augustine, Simine Vazire, Nicholas Holtzman and Sam Gaddis
Manifestations of Personality in Online Social Networks: Self-Reported Facebook-Related Behaviors and Observable Profile Information.
Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking. September 2011, 14(9): 483-488.

◯要約
オンラインSNS(OSN)の人気ぶりにかかわらず、その心理学研究はほとんどなされていないままである。パーソナリティがOSN上にどう反映されるかを検証した2つの研究が明らかにしたことは以下の通りである。ビッグ5パーソナリティ特性、自己報告によるフェースブック(FB)関連行動、プロフィール情報の内容、これら三者間にいくつかの関連が見られる。例えば、外向性はFB利用頻度を増し(研究1)、さらにサイトでのかかわりも増している。外向者(内向者にくらべ)は、盛んなFB活動を示している。オフライン場面同様に、外向者はバーチャル社会とのかかわりを追求し、それは友人リストの形で行動の痕跡として残されている。研究結果が示すことは、自身のオフラインパーソナリティから逃避したり、そのパーソナリティを補償したりするのではなく、OSNユーザーは自らのオフラインパーソナリティをOSNの諸領域に拡大していることである。

Abstract
Despite the enormous popularity of Online Social Networking sites (OSNs; e.g., Facebook and Myspace), little research in psychology has been done on them. Two studies examining how personality is reflected in OSNs revealed several connections between the Big Five personality traits and self-reported Facebook-related behaviors and observable profile information. For example, extraversion predicted not only frequency of Facebook usage (Study 1), but also engagement in the site, with extraverts (vs. introverts) showing traces of higher levels of Facebook activity (Study 2). As in offline contexts, extraverts seek out virtual social engagement, which leaves behind a behavioral residue in the form of friends lists and picture postings. Results suggest that, rather than escaping from or compensating for their offline personality, OSN users appear to extend their offline personalities into the domains of OSNs.

ゴスリングの研究らしい。痕跡を扱っている。

2011/09/21

余は如何にして「帰宅難民」となりし乎

卒論ゼミ→会議→修論中間発表会→個別指導。
これが本来の予定だった。

ところが15号の襲来で、学生は午後から休講、学生の立ち入り禁止。13時からの発表会も延期になった。既に、外は強風、激風で、構内の移動もままならない。そんな状況でも、外を見ると中央線は動いている。ああ、何とか帰れるなあ、と思い、夕方、職員の人とタクシー相乗りで駅まで行こうかというあたりまでしか考えていなかった。
16時40分頃、下に行くと、車が既に待っていた。タクシーではなかった。中にいたのは同僚。彼がタクシー代わりにピストン輸送してくれると言う(車の中は研究室と同じ雰囲気)。職員の人も一緒に国分寺駅まで送ってもらった。
中央線はボクの乗る区間であれば、順調に動いている。余裕をかまして、その1。駅ビルの無印良品に寄って、「くらし中心」の最新号をもらいに行った。その2。ホームのゴミ箱に捨てられた駄目傘を撮影、台風の記号として。

ここまでは順調だった。

乗った電車は次駅のホームに電車がいないことを確認しながらのかくかく停車。線路途中での停車をふせぐためだ。新宿駅の信号設備に落雷もあり、結局、吉祥寺駅に着いたのは18時すぎ。ここまで、ざっと1時間(ふだんの4倍)。電車のドアは途中で個別開閉に切り替わった。

井の頭線は強風で運行見送り中。階段に青や白のシートが敷かれ、そこに待つ人たちが座っている。新聞の写真では、その部分が写っていないので、そのまま座っているのかと思っていた。ホーム内にはパイプ椅子が用意され、そこにも人が座っている。別にごった返してはいない。喫茶店や本屋で待機していてる風だ。ボクは、と言えば、本を読んだり、ラジオを聞いたり…。

強風が止むまで「運転の見通しがたたない」との構内アナウンスが繰り返されているうちに、1時間半が経過。19時半すぎに運転再開した。しかし、安全確認のため、運行時速は15km。20分ほどすると、池ノ上駅付近で倒木が見つかったと案内があり、富士見ヶ丘駅で足止め。

結局、下車駅に着いたのが20時半。全体で3時間半の旅となった。

今回の経験で、「帰宅難民」過程を知ることができた。それにしても、つくづく車内アナウンスは変だ。「みなさまにはご迷惑をおかけしています」。責任は鉄道会社にないし、運転を強行して事故を起こしたら元も子もないのに。迷惑をかける側、受ける側と言う二分論にも違和感がある。お互いさまだろう。

以上、時間の記述には、ときどき家族に送っていた実況メールが参考になった。

2011/09/20

母への電話

もっと電話をかけたいのだが、最近遠のいている。
話が混乱してややこしくなるからだ。

ボ「明日、長野へ行くからね」
母「じゃあ、お昼止めるね」
ボ「いいよ、止めなくて。いつも通り、食堂で食べて」
母「あっ、そう」
そろそろ切ろうかというときに
母「じゃあ、お昼止めておくね」
ボ「いいよ、止めなくて。お母さんは食堂で食べて」

当日、行くと、
「お昼止めておいたから」。あわてて、それをキャンセルする。

以来、施設の人には、母が何と言おうと、食事は止めないでとお願いしている。

以前、せっかくだから一緒にお昼を食べようと思って、近くでお弁当やサンドイッチを買ったり、ときにはお弁当を作って持っていた。しかし、それだと施設の方が混乱するので、1年ほど前から、その方法を止めたのだった。
これ以外にも、夜中に電話して来て、「明日来るんだっけ」とたずねたりする。単にようすを聞くだけであれば、混乱に陥ることは少ないのだが。

名古屋方面が大雨。昨日まで何の変哲もなかった名大キャンパスが大冠水。一寸先は闇、を地でいっているような写真をツイッターで見た。

2011/09/19

名古屋の商店街

名古屋大学で日本社会心理学会の第52回大会。年々、キャッチーなタイトルの発表が増えている。

今回寄った商店街は、大須商店街
一緒に行ったKさんが「極楽蜻蛉」と書かれた黒いTシャツを買った、そのお店の店主曰く、大須は「名古屋の浅草仲見世」。しかし、このたとえは単に大須観音の参道だからに過ぎないのではないだろうか。実際には大違いで、ふっきれている。
商店街としては昭和をウリにしているようだが、それ以上に、ユニークな店主による外装や店内が好き勝手状態を呈している。飲食店の活況は、日本と言うよりもアジアの一角と言う雰囲気に満ちている。例えば、オッソブラジル。外国人も多い。

そして円頓寺商店街。
円頓寺商店街は寂れに寂れている。シャッター街を通り越して空き地が目立つ。ただ脇に外れると、ところどころにユニークな飲食店がある。そのひとつがアウトレットワイン酒場。たまたま寄っただけなのだが、オーナーの話だと、名古屋はいまスペインバルがブームなのだという。

おまけ 遅ればせながら、Embodied cognitionという概念を知った。おもしろい。身体を使うことの重要性の主張でもある、と思う。同じ斜面でも、一人より二人で上った方がゆるく感じるとか…。

2011/09/16

Ho 2011:中国ウィキペディアの参加者

「バーチャルコミュニティにおける知識共有意向:中国ウィキペディアの参加者に関する研究」
※Chineseとなっているが、著者は台湾の研究者。

Knowledge-Sharing Intention in a Virtual Community: A Study of Participants in the Chinese Wikipedia

Shun-Chuan Ho, Ping-Ho Ting, Dong-Yih Bau, Chun-Chung Wei
Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking. September 2011, 14(9): 541-545.

要約
本研究は中国ウィキペディア参加者の知識共有意向を評定するためのモデルを提案する。本研究の結果が明らかにしたことは、知識共有意向は態度、主観的規範、行動コントロールの知覚による直接の影響を受けているが、互酬関係の予期と援助の享受は態度と正の相関、自尊感情と仲間からの影響は主観的規範と正の相関、がみられる。さらに、自己効力感と資源の円滑条件は知識共有に関する行動コントロールの知覚と正の相関がみられる。
※いまいちよくわからない。本文を読むしかないか。

Abstract
This study proposes a model for evaluating virtual community members' knowledge-sharing intention toward Chinese Wikipedia. The results of this study reveal that knowledge-sharing intention is influenced directly by attitude, subjective norms, and perceived behavioral control, whereas anticipated reciprocal relationships and enjoying helping are positively related to attitude; sense of self-worth and peer influences are positively related to subjective norms; and self-efficacy and resource-facilitating conditions are positively related to perceived behavioral control on knowledge sharing.

http://www.liebertonline.com/doi/abs/10.1089/cyber.2010.0106

中国

今日、来週開かれる修論中間発表会の練習をしてもらった。二人の学生は中国からの留学生。
その一人の発表の中に、日中の人気サービスリスト、上位5項目があった。なぜ、5つに限定したのだろう。そう思っていると、もう一人の学生が教えてくれた。

「中国人は中途半端な数字を嫌う傾向にあるんです」。つまり、5とか10とか、切りのいい数字を好む傾向があるというのである。

中国、切りのいい数字、で検索したら、こんなサイトがヒットした。

明日から名古屋だ、社会心理学会。

2011/09/15

ふと…

今日から、近所の大学で日本心理学会の大会が始まった。つまり、この3日間、日本で一番、心理学者密度が高い地域というわけだ。Twitterでも会場に向かう途中の実況中継がつぎつぎと流れていく。

次回、ここで大会が開かれるのは何年後だろう。そう思うと、今回は貴重なチャンスだ。

先日も近くまで来たMさんに連絡すると、ギリギリで時間が取れると言う。急いで、目立つところだけ掃除をして、ちびた下駄と自転車で会場まで迎えに行った。

お客さんが来てくれるのはいいものだ。またどうぞ。

2011/09/13

地元で発見

ぶらぶら歩いていて初めて知ったこと。

・栗菓子屋に、桜井甘精堂(1808年創業)と、竹風堂(1893年創業)、小布施堂(1900年創業以外に、塩屋櫻井がある。しかも、この会社が一番歴史が古いらしい。
・志賀高原に信大志賀自然教育園があり、ときどきツアーをやっている。直近は10/8の「トレッキング入門:気ままに山日和―森ぶら始めました」。あいにく先約があり、今回は見送り。
・長野駅前にバックパッカーズ宿「森と水」ができた。1回泊まってみようか。

2011/09/12

十五夜

帰宅すると、テーブルの真ん中にススキが置かれている。
いいなあ、と言うと、甘ぼうで大福を買ったら、くれたのだという。

夕食後、写真を撮ろうかとなり、ススキを手に撮ってもらった。

明日、明後日と長野。母絡みの用事がたくさん入っている。

2011/09/10

夏の終わり

午前中は「私の名前はキム・サムスン」の最終巻鑑賞。トイレ場面のよく出てくるドラマだった。とにかく等身大のドラマだ。

サムスンは結局、改名しなかった。恋人がサムスンの名前を気に入っていたからだ。

昼食後、近所の公園で休んでいると、お母さんが蝉や蝉の抜け殻を求めて、子どもと走り回っている。親が一緒に遊ぶことで、子どもにも一定のメッセージが伝わる。いい光景だ。風も心地よい。

今日の昼食は月に2回ほど行くお店だ。気に入っていたのだが、少しずつ客層が変わり(ファミレス化)、値段があがり(飲み物付き→+αで飲み物→飲み物なし)、量が減り(2/3程度になった)、そろそろ変える潮時かもしれない。

夜、経産相辞任のニュースが入った。やりきれない。正直者だけが辞めさせられる。

2011/09/09

インテリジェントだ

先日、大学生協で買った本のレシートが見つからず、領収証の形での発行をお願いしに行った。
買ったのは1週間前だったのだが、日付を言ったら、それで検索し、該当する分を探し出してくれた。それらの作業がすべてレジでできるとは知らなかった。おかげでことなきを得たが、研究室に行ったら、件のレシートが、どういうわけか本の間にはさまっていた。
手間をかけてしまった。申し訳ない。

2011/09/08

無理なオーダー

大学から、こんな問い合わせが来た。ただでさえ困難なのに、年度となると、いっそうハードルがあがる。せいぜい年どまりにすべきだろう。

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私学事業団から「大学院等の機能の高度化への支援」という内容の調査依頼が来ました。その中に「研究論文被引用件数」という項目があり、「2011年度5月1日現在で当該研究科を担当する教員、または当該研究科が設置する研究チームが過去に発表した学術論文で、2010年度中に国際学術雑誌、学会機関紙、研究報告等で他の研究者等から引用されている件数を記入すること」とのことです。
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グーグル・スカラーで調べて、回答したが、概数だ。刊行年はわかっても、月まではまずわからない。年であれば、なんとか調べて報告できるが、年度となると、一気にむずかしくなる。第一、引用文献の原著者に連絡はしないし、文献データベースで調べない限り、わからない。リクエスト側は、作業の大変さ、無謀さをわかっているのだろうか、私学事業団。

2011/09/07

百日紅

大学に行く道の両側をいまサルスベリが飾ってくれている。名前に反して、実際には猿はわけなく登ってしまうらしいが、つるつるした木肌は、名前にふさわしい。

午後はメディア工房で社会心理学会のポスター印刷。とは言っても、実際に印刷したのはボクではなく…

2011/09/06

これでも脱稿と言える?

『現代用語の基礎知識』の「世相の言葉」と「人名事典」各1点を送った。
担当したのは、「ただちに健康に影響はありません」と「桜井南相馬市長」。各400字程度というミニミニ原稿。だが、それでも脱稿にはちがいない。
後者の執筆では、アエラ8月8日号の「現代の肖像」(山岡淳一郎)に助けられた

2011/09/05

50.5%

あおきさんが教えてくれたテレビドラマ、「私の名前はキム・サムソン」。韓国で改名ブームを巻き起こしたドラマとして知られている。表題の数字は最終回の視聴率(2005年最高記録)。

ツタヤのサイトで検索すると、近所ではK店に入っている。お店に行くと、2セットあり、ところどころ借りられていたが、最初の4巻は1本ずつ残っていた。旧作扱いは3本以上借りると、1本百円だというので、まずは3巻まで借りた。

主人公のキム・サムソンがなぜ改名したいと思ったのか。理由はこのあたりらしい。あるいは、このあたりらしい。

改名の背景も知りたく、主役のキム・ソナが書いた『キム・ソナが案内する「私の名前はキム・サムスン」』も注文した。彼女は中高と日本にいた経験があり、日本人を意識した内容になっているらしい。

☆おまけ Over the Rainbowが作品の中の重要な場面で顔を出す。あらためて歌詞を確認すると、夢を持たせる内容で、はげまされる。

2011/09/03

研究会の終了後

WLMの終了後の懇親会、今日のメインは獣医さんを配偶者に持つ人と、昆虫博士のお二人。
カブトムシの(交尾の)すさまじさと、モグラのすごさについて講義を受けた。

2011/09/02

東北の映画

卒論指導、修論指導。その合間に、韓国の命名文化のインタビュー。
夕方、渋谷に移動。

FACTORYで、森元修一「大津波のあとに」、大久保愉伊「槌音」を見る。今回はMさんの情報で知った。MさんはSさんから知ったらしい。

森元さんの作品は前半、えんえんとガレキの光景が続く。3.11以来の映像をほとんど見ていないので、スクリーンの画像はショックを通り越して唖然、愕然。後半はインタビューまじりの映像が。地震後2週間と、まだ気持ちの整理がついていない時点のインタビューからか、インタビューを受けた人たちもまだ実感が湧いていないふうだ。

大久保さんの作品は、被災前の自宅周辺の映像と被災後のようすが交互に出てくる。そのコントラストが、日常はいつでも崩れされうる事実をつきつける。

匿名のままでは死ねない

 「最期は本名で迎えたい」 TBSニュース 連続企業爆破事件の「東アジア反日武装戦線」メンバー 桐島聡容疑者(70)とみられる男の身柄確保 末期がん患う 警視庁公安部  名前を明かして存在証明。