2011/11/29

検査結果

気になって、久しぶりに医者にかかったら、PSAマーカーの値が一気にグレーゾーン突入。
自転車は立ち乗りに変えて、水分は控えよう。
明後日は別の検査。

卒論の書き方7:文末表現

論文では文体も大事。

研究論文の文章の末尾はいくつかパターンがある。

が、使ってはいけない末尾もある。その筆頭は「思う」と「思われる」。「思う」は主観。根拠のある推定であれば、「と考えられる」「と言える」が基本。曖昧さが残るので、理想は言い切ること。

以下の記述も避けた方がよい。

「わかった」。

「ことがわかった」を取るだけですごくスッキリする。事実を記述するだけで十分だ。こうも言える。「わかる」のは著者ではなく読者。どうしても「わかった」を使いたければ「……が明らかになった」かなあ。あるいは「示された」とか。

2019年7月14日改訂

2011/11/28

卒論の書き方6:論文、最後の最後

研究が完璧であることはない。したがって、論文の最後は、ああすればよかった、こうすればよかったと、反省的内容になりがちだ。

それはそれでいいのだが(気持ちもよくわかる)、それだと、じゃあやり直したら、と言いたくなるし、どうしても気持ちが後ろ向きになってしまう。読むほうも気が重い。

ならば、どうすればいいか。

それらをすべて前向きに転じることだ。それが論文の最後、「今後の課題」に書かかれるべき内容だ。

課題は実際に自分がやらなくてもいい。今後はこんな点に注意が必要だとか、こんな研究をしたいとか、望まれるとか……。後輩の参考になる。

読む側も、そのほうが気分は良い。ひいてはそれが論文の高い評価につながる。

2019年7月17日改訂

2011/11/27

卒論の書き方5:読者は教員だ

書いたものには必ず読者がいる。だから、読者を頭に浮かべながら、書き進めよう。

卒論の読者はまず指導教員だ(主のほかに副もいる場合もある)。だから、指導教員が知っていそうなことは書かなくてよい。たとえば、因子分析とは何か、とかね。

書き上げたら、必ず他人に読んでもらう。卒論レベルであれば、まずは門外漢でも十分だ。家族とか友人とか。おかしな日本語から直していこう。

指摘には、どんな細かいことでも耳を傾ける。Wordで書いているのであれば、あらかじめ、赤い下線、緑色の線が付いた箇所を確認し、対処する。それが読んでくれる人への最低限のマナーでもある。

これが済んだら仮の完成。指導教員の指摘を受けることとしよう。

※Tipsシリーズ、思いついた順番で書いていますので、順不同ですし、網羅性もありません。関連書に書かれていそうな話題は関連書で確認願います。

2019年7月14日改訂

2011/11/26

卒論の書き方4:要旨の扱い

 要旨をどう扱うか。

 要旨(アブストラクト)の記載や提出を求められることがある。 その場合、どう書けばいいのか。

 学生たちの書いたものを見ていると、要約ではなく、紹介に堕しているものがほとんど。例えばこんな感じだ。

 1章では◯◯についてふれた。2章では…。最後に、結論と今後の課題を整理した。

 これではもくじと変わらない(学術雑誌でも、これに近い例を見かけることがあり、ことは学生に限らない)。

 要旨は、それを読むだけで論文そのものを読んだ気になれるように書くのが基本である。結論を含め、論文のエッセンスを惜しげもなく書こう。そうすれば本文を読みたくなるに決まってる。要旨は字数こそ少ないものの、作成にはけっこう時間がかかるはず。

2019年7月14日改訂


2011/11/25

「大統領の理髪師」

作中に作名所が出てくるというので、「大統領の理髪師」を見たいと思っていた。しかし、既にレンタル屋さんからは消えていて、借りられない。
いろいろ調べると、新宿区立図書館にVHSで入っている。しかし既にビデオデッキがない。ここに行けばあるだろうとググったら、韓国文化院にあった。
新宿で腕時計を買い、その足で同院へ(文字通り、歩いて)。なにしろ2時間近い映画。閉館時間まで粘ったが、それでも半分しか見られなかった。続きは来週だ。
夜の研究会はTPP論議。

卒論の書き方3:タイトルは大事

卒論も研究のはしくれ。だから、研究の流儀を守るのが基本。書くほうも読むほうもそのほうが楽、だからね。まずは型を守ろう。

だけど、所詮、卒論は卒論。

だから、卒論が苦行になったら本末転倒。楽しいテーマ、関心のあるテーマ、おもしろそうなテーマでやろう。

そのためにはタイトルが大事。最終的には書き上がってから決まることになるけれども、計画段階から、いいタイトルを考えておく。思わず読みたくなるようなとびきりのやつを。それが研究内容をアプローチを規定するからだ。

少なくとも、卒論(レベル)では、◯◯に関する研究、とか、××に関する一考察、なんてのは愚の骨頂。卒論はもともと研究だし、考察するのが本業なのだから。

タイトルは看板。看板に偽りあり、でも困るが、看板で引きつけないことには読んでもらえない。

ふだんから、あるいは先行研究を読んでいる間も、気に入ったタイトルがあったら、メモしておこう。

タイトルが決まれば腰が座る!

2019年7月14日改訂

2011/11/24

ストロンチウム発見

そりゃそうだ。
「ストロンチウム 都内3カ所で検出」
ストロンチウム、横浜にあって、東京にないわけがない。
これからも、こうした後出しじゃんけんが続くのだろう。子どものいる人、これから生まれる人たちの避難をだれが責められようか。

卒論の書き方2:文献リスト

文献リスト(References)に掲げるものは引用した文献に限る。

読んで参考になったから/参考にしたから、という理由で、参考文献リストと銘打ち、そこに文献を掲げる人もいる。しかし、参考になったのであれば、どう参考になったのか、本文で明記、つまり引用すべきだろう(引用しないのは著者に失礼だ)。

となれば、結果として、それも文献リストに含まれることとなる。

文献リストの基本構成は、誰が、いつ、どんなタイトルで、どこに書いたものか、からなる。 これだけわかれば、当該文献に当たれる。

文献リストの基本スタイルは日本心理学会や日本社会心理学会の執筆要領に従う。
・日本心理学会「投稿・執筆の手引き」https://psych.or.jp/manual/
・日本社会心理学会「執筆要綱」http://www.socialpsychology.jp/journal/inst2.html

※「参考文献」にはFurther readingsの意味もあり、紛らわしい。

2019年7月14日改訂

2011/11/23

卒論の書き方1:引用と孫引き

「卒論の進め方」は小休止。

論文で他論文の引用は欠かせない。実際の定義はよくわからないが、ここでは「転載」と「要約した引用」を「引用」としよう。

◎本文中で引用する際は、どの部分が引用か、どこからの引用か、この2点を明記する。

A. 転載
 転載量が多い場合:その部分をブロックで書く
 転載量が少ない場合:「と」で頭としっぽをはさむ

B. 要約
 例:鈴木(2009)によれば、◯◯である。

C. 孫引きの場合
 例:田中(2010)によれば、鈴木(2009)は◯◯であると主張する。
 ※元論文を読んでいないことを明記する

◎鈴木(2009)は「鈴木某が2009年に公刊した、あるもの」を指す。

◎引用元や出典を明記する理由
 法律上は著作権の問題であるが、実質的には、その著者へのお礼、そして何かあったときに(ずるいかもしれないが)、それはその人の記述であると主張できる。

2019年7月14日改訂

2011/11/22

今日の午後

午後一番は、あとむさんへの名前インタビュー。天気がよかったので、川口駅前広場のベンチで話をうかがった。あたたかくて気持ちよかったのか、脇に置いていた腕時計を忘れたまま帰ってしまった。20年来使ってきて重宝していただけに、申し訳ない。捨てたわけではないからねと腕時計に一言。

さて川口駅の構内には、地元の農産物などを売るカフェ、FOOD & CAFEがあり、いい感じを醸し出している。切り盛りしているおばさんが親切このうえない。

そのあと都心に移動し、新宿区の図書館で仕事。一角にパソコンコーナーがあり、テーブルタップも用意されている。びっくりしたのが都民であれば、貸し出しも受けられること。渋谷も世田谷も確か、区内在住在勤だったような気がする。

夕方からは成美大学の辛在卿さんの講演会に参加した。メインテーマは済州島の魅力だが、在日韓国・朝鮮人になぜ済州島出身者が多いのか、がもう一つのテーマだった。戦前、琵琶湖相当の大きさを持つ島との間には、君が代丸など、いくつかの船が運航していて、当時、日本は天国と見られていたらしい。まったく知らなかったが、どこかの国の話のようだ。
政治がらみの話題があったにもかかわらず、聴衆を意識したのかどうかはわからないが(会場も韓国政府の建物)、政治的な話はさらっと流して終わった。いま進んでいる島内の基地工事についても。

午前中は近所で散髪。次は来年か。早い。

卒論の進め方6:内容分析

もっと盛んになってよい分析手法に内容分析がある。

・素材が入手しやすくなっている、しかもデジタルでだよ
・テキストマイニングのいいソフトがある、しかもフリーソフトだよ
 お薦めは、手軽さの順番で、
 User Localのテキストマイニングツール(サイト上で利用可能)
 樋口さんのKH coder(KHは樋口耕一のイニシャルではない)
 松村さんたちのTTM: TinyTextMiner(三浦さんとのMMコンビ)

内容分析には決まった分析枠組みがないので、研究目的に沿って、分析項目をその都度考えなければならない。それが内容分析のおもしろいところだね。

これまで内容分析は「労多くして得るもの少なし」の代名詞だったが、それが簡単にできるようになると、「内容」とは何かがあらためて議論されることになろう。

※もちろん「テキスト」と「内容」はイコールではない。

「もっと盛んになってよい分析手法に内容分析がある」と8年前は書いたが、隔世の感がある。テキストマイニングは研究面でも、そしていまや新聞記事にも顔を出すようになった。KH CoderやTTMによる功績が大きい。

2019年7月14日改訂

2011/11/21

卒論の進め方5:質的データと量的データ

質問紙調査とくれば、

自由記述は質的データ、リッカート法による回答は量的データ。多くの人がこうみなすはずだ。だが、前者は、形態素に分割すれば、量的データとして扱える。分類やアフターコーディング、KJ法的処理で量的データに変換することもありうる。

どんなデータも、最終的に量的データに変換できる。その意味で質的データのほうが上位である。

ことは質問紙に限らない。インタビュー法や観察法にもあてはまる。時間軸で観察した人の行動でも量的表現は可能だからだ。

量的表現は考え方次第で可能だし、それによって比較がしやすくなる。

2019年7月14日改訂

2011/11/20

脱出?

3週間に1回ぐらいのペースで行っていたスロー系食堂さんがあいついで閉店。
1軒は山梨へ。店主家族には小さな子が2人いる。11月に閉店。
もう1軒は北海道へ。店を仕切っているのは若い夫婦。店内には脱原発のチラシが置かれている。ここでの営業は年内いっぱい。

卒論の進め方4:インタビューの基本

インタビュー=インター+ビュー

お互いの「ビュー」(見方、感じ方など)を突き合わせる場がインタビューだ。 つまり一方的な行為ではないし、尋問でも、聞き取りでもない。 いわば目的の明確なおしゃべりだ。

インタビュー場面の構成者は、一応、インタビュアーとインタビュイーに分かれるが、インタビュイーの話はインタビュアーに左右される。同じインタビュイーでも、インタビュアーによって出てくる話の内容が変わる。そういう意味で、インタビュー記録はその場でしかできない二人の共同作品だ。

インタビューやインタビュイーに関わることはできる限り調べてから臨む。先入観にとらわれるので、白紙の方がいいという人もいるが、そんなことはない。いろいろ知っている方が話は深まるし、先入観が修正される可能性もあり、メリットは多い。

インタビューでは、相手に関心をもち、それを言葉や身振りにする。自分のことも話さざるを得ない。ビューの交換がインタビューなのだから。

インタビュー記録は、完成したら相手に見てもらい、確認をとる。その際、追加や削除、修正があるかもしれない。曖昧な箇所を確認することも大事。残したい部分を消してほしいと言われたときは、どうして残したいのか、その理由を説明し、どういう表現であれば残してもらえるのか、検討しよう。

インタビューをケーススタディとしてとらえた時、特殊例の報告に過ぎないと指摘する向きもあるが、みんなそれぞれ特殊で、平均を体現した人は存在しない。

2019年7月14日改訂

2011/11/19

卒論の進め方3:データ分析の基本

卒論用データは一定のサンプリング手続きを経て、ということがまずない。サンプリングがなされ、回収率も高ければ、単純集計でも意味を持つが、そうでなければ、一変量の集計結果に一喜一憂しても仕方ない。

そもそも、心理学の研究であれば、現象の過程に関心があるのだから、二変量処理(2変数間の関連)を解析の基本にしよう。デモグラフィック属性とのクロス集計でもいいし、変数間の関連でもよい。

離散変量同士の場合は、クロス表(→直接確率計算、χ2検定)、連続変量同士であれば、まず散布図を作成し、相関係数も算出してみよう。離散変量と連続変量の組み合わせであれば、離散変量の水準ごとに平均を出す。

クロス表は度数で作ること。%ではなく。

これらの作業は、田中・中野コンビのjs-STARでほぼできてしまう。
http://www.kisnet.or.jp/nappa/software/star/

本ならば、同じコンビによる『クイックデータアナリシス』。
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b456051.html

2019年7月14日改訂

2011/11/18

在宅勤務

今日は昨日とうって変わって在宅、文字おこしで。
昼は卵とじ蕎、夜は豚肉のつけ焼き(をこれから作る)。
母のいる老人ホームから連絡があり、了解不能行動が増えているという。先週行った時も、言い方がきつくなっていたり、と変容なう。

卒論の進め方2:テーマの決め方

卒論のテーマをどう決めるか

卒論も研究の端くれ。ならば、自分の関心を形にする術を学ぼう。
それはどうすれば学べるか。

A.関心がある程度決まっている場合
 1.自分の関心に関連のある専門用語をリストアップする
 ・教科書を繰ってみる
 ・これをしておくと、考察が楽になる
 2.つぎに、関心のあることをキーワードに指定して論文検索する
 ・適切なデータベースがわからなければ、図書館の人にたずねる
 ・日本社会心理学会の大会論文集データベースで思いつく語、ないし専門用語を入れ、検索する
  http://iap-jp.org/jssp/conf_archive/search.php?y=2018
 ・その論文は、卒業論文執筆時の見本になる(分析の仕方から、書き方まで)
 ・ぴったりの論文が見つからない場合、抽象度をあげて再検索。そうすれば関連論文は必ずある。見つけ方次第

B.テーマが白紙の場合
 以下の3つを試してみよう。
 1.新聞の読者投稿欄を読む
 ・人はどんなことに関心を持ち、何について悩み、何を考えているかが分かり、 それがテーマ選定のヒントになる
 2.人と話す
 ・まずは教師かな(きっと、あなたの関心を引き出してくれる)
 3.パラパラ見る
 ・日本社会心理学会の大会論文集データベースを新しい年度から拾い読みする
 ※ある程度決まったら、Aに進む


2019年7月14日改訂

2011/11/17

地元の野菜

ちょっと遠出して、楽屋で遅めの夕食。
禁煙で、薄味で、ご飯は玄米。
塩豚と野菜のオイスターソース炒めは、ソースが薄めで和風の仕上がりになっていて、ご飯に合う。塩豚がこりこり、もちっとしていて、不思議な食感だった。
赤ん坊の泣き声がBGMのようにときどき聞こえる。帰り際に声の主と対面。目がぱっちりの丸顔さん。
ナチュラル系のお店にはなぜか、ボーダーシャツの人が多い。お店の人もお客さんも。

卒論の進め方1:質問紙の構成

 2011年8月、mixiの日記に書き貯めていたものの転載(+マイナーチェンジ)です。タイミングとして、4年生には遅すぎ、3年生には早すぎかもしれませんが。全体は、卒論の進め方、卒論の書き方の二部構成で、今日は前者の1回め。

《社会心理学研究における質問紙の構成》
 基本的に、以下の3部構成とする。ボリュームは、あえていえば、1が7割、2が2割、3が1割といったところでしょうか。

 1.当該テーマに関する設問(先行調査からの引用とオリジナル項目)
 ・先行研究との比較が可能になる(研究に連続性が生まれる)
 ・失敗を避けられる
 ・社会調査協会サイトが参考になる(http://www.jasr.or.jp/online/links.html)

 2.当該テーマに関連する心理尺度(『心理測定尺度集』などから)
 ・社会心理学では、どんな人が(個人の記述)に関心があるので、その「どんな」を訊く設問が欠かせない。
 ・心理尺度を導入することで、単なるアンケートと異なることが回答者に伝わる
 ・伊藤崇さん作成の『心理測定尺度集Ⅰ〜Ⅵ』所収尺度まとめ【完全版】が参考になる(http://finnegans-tavern.com/hce/scales.html)

 3.フェースシート
 ・あれもこれも訊くのではなく、当該テーマに関連しそうな項目に絞る
 ・回答者のイメージが浮かぶような基本属性を含める(例、学年、性別)

・設問の配列も、これを原則とする。
・聞かれたくないようなことは設問に含めない。
・質問紙の冒頭に置く前文には、以下の要素を含める―調査タイトル、調査のねらい、協力依頼、調査票の取り扱い、調査者名(連絡先)。

2019年7月14日改訂

2011/11/16

SBSの取材

夕方、韓国SBSの撮影スタッフがやってきた。プロデューサーのKimさんとHurさん。
通訳兼コーディネータのJeongさんを交えて2時間ほど話した。質問が心理学に限定されていなかったので、話題が多岐にわたり、楽しかった。どの部分が採用されるのだろう。
インタビューのテーマはSNS人気の背景。
韓国では会議中にスマートホンでカカオトークやツイッターをやっている人が多く、下を向いていると、十中八九それらしい。
今回の取材は、SBSテレビ開局20周年記念企画の一環で、放送は12月。
明日は午前に携帯関係の取材をし、そのまま帰国という強行スケジュールとのこと。
おみやげに時計付きペーパーウェイトを頂戴した。

2011/11/15

沖縄出張

今日まで那覇に滞在。どんよりした天気で、ときどき雨も。昼は暑く、半袖でもいいぐらいだが、朝晩が寒い。

今回の宿は7月にオープンしたばかりというダイワロイネットホテル国際通り。ゆいレールの駅と連絡通路で結ばれている。熟睡できない出張が続いていたが、今回は例外だった。ベッドの相性がよかったのだろうか。

今回の名前インタビュイイーは、高良勉さんと当真さん。文化的背景を共有していないと、話の内容が理解できない。韓国でインタビューしたときと似ている。琉球は本土にとって異文化であることをあらためて知らされた。

先日来、不整脈が気になって落ち着かない。脈を取ると、確かにときどき間が空く。

2011/11/10

長野

長野に夕方到着。
こちらは平年並みに寒く、変な言い方かもしれないが、ほっとした。
変わらないことの意味と言えばいいのか。
さて明日は母の受診。
最近、電話をかけてもなかなか出ない、受話器を取ってから声が聞こえるまでが長い、話が噛み合ない、といった風で、かけるのが少し億劫になっている。

2011/11/09

経年変化

今日は朝から定期健康診断。
今日わかった範囲では不整脈が深化し、3回も測定。心臓がときどきドキドキするのは、不整脈のせいだったのかもしれない。若い頃だったら、原因は恋に決まっているのだが。
聴力も劣化。腹囲は3cm縮小。

2011/11/08

学生からのメール

こんなメールが届いた(文中の人名はすべて仮名)。

山表貴之先生
こんにちは。初めてメールいたします。
私はコミュニケーション学部1年の山田貴男です。
2012年度のゼミを選ぶにあたり、一度お会いしてお話を伺いたいのですが、お時間を作っていただけないでしょうか。
お忙しいとは思いますが、何卒よろしくお願いいたします。
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東京◯◯大学 ミュニケーション学部1年
学籍番号:12c3456
山田貴男(やまだ・たかお)
e-mail:12c3456@tu.ac.jp

過不足もなければ、変な言い回しもない、すっきりしたメールだ。署名ファイルもよくできている。

2011/11/07

『にあんちゃん』

昨夜録画した、今村昌平の「にあんちゃん」を見たオープニング

カッパ・ブックスで出た原作(1958年刊)は、兄が帰省の際、買ってきてくれたものだった。カバーが北川民次の石版画による母子像。印象的だ。

奥付ページを見ると、昭和37年7月23日ともらった日が書き込まれている。10歳の夏休みだ。著者の安本末子さんと同い年だったからだろうか、僕にくれたのは。

彼女の家族は在日韓国人。炭坑の閉山が社会背景としてある。読んだ当時はまったく意識していなかった。単なる貧しさでしかとらえていなかった。10歳の限界だろうか。

映画は極貧の世界をずっと描く。転機となるような場面には必ず走る人が登場する。何かあると泳ぐ。走って泳ぐ。これは何の象徴なのだろう。きょうだい4人が一緒に住める日を夢見て、にあんちゃんが妹に語りかける画面で終わる。

一途な保健婦を演じたふっくらした吉行和子、にあんちゃんと末子を演じた二人の子役の迫力がすごい。

その後、現実の二人は、にあんちゃんが慶応、末子が早稲田に進学している。

安本家のその後。
この記事によれば、舞台となった杵島炭鉱大鶴炭鉱所は、玄界灘からの風を受けて回る大きな風車は町を象徴する風景になっているという。

原作を50年ぶりに読む。



2011/11/06

Moorea 2012:FBとビッグファイブ

フェースブック(FB)利用とウォールポスティング、リグレットに対するパーソナリティの影響
The influence of personality on Facebook usage, wall postings, and regret
2012
Kelly Moorea and James C. McElroy
Computers in Human Behavior, Volume 28, Issue 1, January 2012, Pages 267-274 doi:10.1016/j.chb.2011.09.009
要約
パーソナリティ5因子モデルが管理や心理学の分野で広く使われ、態度や行動の予測に用いられてきた。ごく最近になって、研究者が心理学的因子の役割を検証し始めた、FBのような技術プラットフォームを利用する個人に及ぼす影響について、だ。本研究はFBユーザー調査と実際のFBデータの両方を用いる。FBにより熱中する人たちの理由を明らかにするためである。219人の学部生が調査に参加し、自身のパーソナリティとFB利用状況(利用時間、利用頻度、後悔頻度)を評定した。うち143人が研究者の求めに応じ、実際のFBサイトにアクセスさせてもらい、フレンドと写真、ウォールポスティングの数といった客観データを取得した。その結果、明らかになったのは以下の通りである。パーソナリティは、ジェンダーとともに、分散量を有意に規定し、FB経験はFBフレンドの人数やウォールポスティングの性質を介して規定し、不適切なFB内容への後悔度を規定していた(Openness以外の4因子がFB利用の後悔度を規定していた)。

Abstract
The Five Factor Model of personality has been used extensively in the management and psychology fields to predict attitudes and behaviors. Only recently have researchers begun to examine the role of psychological factors in influencing an individual’s use of technology platforms, such as Facebook. This study uses both a survey of Facebook users and actual Facebook data to uncover why some individuals are more involved in Facebook than others. 219 undergraduate students participated in a survey that assessed their personality and their reported usage of Facebook. Of these, 143 voluntarily befriended the investigator, which gave her access to their actual Facebook sites and objective data on their number of friends, photos, and wall postings. Results showed personality to explain significant amounts of variance over and above gender and Facebook experience in terms of actual number of Facebook friends, the nature of their wall postings and on their level of regret for inappropriate Facebook content.

Highlights
► Study based on both survey data and actual Facebook data. ► Survey data looks at personality, time spent on Facebook, frequency of use and regret. ► Actual Facebook data included number of friends, photos and wall postings. ► Personality explained more of actual than reported Facebook use and content. ► All personality factors except openness predicted Facebook user regret.

Keywords: Facebook; Personality; Five Factor Model (FFM)

2011/11/03

3日めと4日めの軌跡

カラスさんのiPad画面。
GPSツールやソフトはいろいろ出ているけど、ようやく手軽に使えるようになった感がある。
知らない場所での移動軌跡を見ることで、地理認知は促進されるのではないだろうか。
今度買う際はGPS付きにしよう。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...