2012/01/22

東北の2日め

前日、今日の行動計画を立てるべく、フロントで相談したが、行きたい場所には簡単に行けないことがわかった。結局、タクシーを借りて、途中あちこち寄ってもらいながら、石巻まで行ってもらうことになった。運転手さんは隣町の人。かろうじて立っている建物は学校か病院。それでも中は空洞。
石巻までのルートは旧北上川沿い。
山側に入るに従って、災害の痕跡も意識も希薄になっていく。そんなところに、急にものすごい光景があらわれた。称法寺の境内だ。墓石は崩れたまま。そもそも地面が歪んでいる。
その後は想像を絶する光景の連続。
石巻港に到着。
車を降り、歩くと、目の前は壁のようなガレキの山。足下は一見単なる泥なのだが、踏むと、靴底に付くのは重油まじりの黒い土。左上の写真の奥に見えるのは日本製紙の工場からの煙。

石巻は石ノ森章太郎の出身地。ということを今回、初めて知った。駅周辺は、彼の作ったキャラクターに満ちている。お昼は、駅前のチェーン店で、カレイの一夜干し定食。あいにく品切れとかで、カレイは急遽作った30分干し。

仕事なしの2日間。気が緩んだのか、最後、バッグをシートに置いたまま新幹線を降りてしまった。回送前のギリギリセーフ。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...