堀井憲一郎の著作。
第5章が名前(前著『落語の国からのぞいてみれば』の誕生日の章もよかった)。その前章「個性の尊重で世界はどんどん歪んでいく」も説得力がある。
曰く、「個の尊重が少子化を進める」。
「集団を分化していった先に、子供がたくさん生まれてくるはずがない。個が完全に尊重される社会では、子供は増えない。ものすごく大勢の子供がいるならば、そこはそれで窮屈で集団としての生活を余儀なくされるわけで、個の尊重は少子化を進めていくばかりである」「分割は発展にはつながらない」。
さらに「個人が拡大して、個人の領域ばかりを広げていくと、やはり、われわれは不安になる」「個人消費を優先してゆくかぎりは、われわれは社会としてはゆっくり沈んでいくしかない」。
でようやく、第5章「子供の名前を自由に付けてはいけない」。
2012/06/25
フルネームで呼んでくれてありがとう
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