2012/10/31

夕食メニュー

今日の夕食は、メインが「さわらのしそ香焼き」、サブが「なすびだけの酢っぱり煮」。どちらも簡単でおいしい。
残り物の白菜とエノキで味噌汁、そして雑穀ご飯。

学内は葵祭の準備に向け、提灯やら、テントやらでお祭り気分。

明日から出張。

2012/10/28

ことばは変わる

『翻訳語成立事情』柳父 章
翻訳のために作られた新造語6つ、「社会」「個人」「近代」「美」「恋愛」「存在」。翻訳語として新たな意味を与えられた4つ、「自然」「権利」(ただし「権」として)「自由」「彼」(彼女は新造語)が考察の対象。
外国語は日本語にしないと多くの人に伝わらないが、日本語にした瞬間から意味がずれていく。訳者としてできることは同じ言葉でも文脈に応じて訳語を使い分けることかなという気がするが、それでは読者は混乱するかもしれない。むずかしい。新たな意味を与えられた従来からの言葉も扱いが難しい。「自由」とか「市民」とか。

たまたま借りたもう1冊も言葉に関する本だった。

『歴史を考えるヒント』網野善彦
冒頭から著者は飛ばす。
第1章「日本」という国名。
第1節 歴史と言葉
日常、われわれが何気なく使っている言葉には、実は意外な意味が含まれていることがあります。あついはまた、われわれの思い込みによって言葉の意味を誤って理解していることもしばしばあるのです。歴史の勉強をしていると、そういうケースに直面することが少なからずあります。
そして最初に紹介される例が「時宜」。

後半、奇しくも「自由」や「自然」が出てくる。柳父さんの本も出てくる。そして最後。「支配」に話が及ぶ。支配は本来「配分」の意。で、ドイツ語の「ヘルシャフト」の訳語に用いられてから、上下関係を意味する語として定着したと説く。

それにつけても、私たちには何十万年後まで正確に伝わってくれないと困る問題をかかえている。大丈夫だろうか。

2012/10/27

子ども

昼からの父母の会幹事会が済み、即、研究会に参加。
メンバーの一人が着物姿だった。
聞けば、5つになった長男と2つの長女(繰り上げ)の七五三の帰りとか。
もう、そんな時期なんだ。
幹事会では、成長なった「わが子」の困難な姿を開陳する保護者もみられた。
子育てはむずかしいけど、ありがたい経験だ。
20代の頃、ある出版原稿で「…子どもの育成が課題だ」といった趣旨のことを書いたら、I先生から「…子どもの生育が課題だ」と直された。ながく子どもたちとかかわって来た先生だけに、その一言は説得力があったし、虚をつかれた思いでもあった。
二人の子どもに幸多かれと祈る。

2012/10/26

一本取られた

部屋に入ると、口を開けたまま母が寝ている。

呼びかけてもうんともすんともしない。耳元でボクの名前を言っても反応がないし、ぴくりともしない。脇の下をくすぐっても反応がない。だんだん不安になってくるが、息はしている(笑)。

5分ぐらいしたら、かすかに声が聞こえた。
目をつぶったまま、「うるさい」。
まったく〜。

病院に行く時間も迫って来たので、スタッフの人に頼んで、車椅子に座らせてもらった。それでも目はつぶったままだし、ずっと寝ているように見える。

玄関に行くと、既に介護タクシーが来ていた。病院へ向かう車内でも眠ったまま。

血液検査、受診となんとか済み、介護タクシーを待っている間、急に話しかけて来た。

母「ありがとう」
ボク「こちらこそ、産んでくれてありがとう。今年でもう61だよ。お互い、年取ったね」
母「…もう終わりっ。疲れた」
ボク「えっ?」
母「じゃあね、あの世で」
ボク「ちょっと待ってよ」
母「ちょっとだけね」
ボク「もうちょっと」

ふたたび眠りの世界へ行ってしまった。今の会話はいったい何だったのだろう。「じゃあね」と口にしたとき、少し笑った。ボクの口癖を真似したのだ。

老人ホームに戻ったら、終始ニコニコ。でも結局、1回も目を開けなかった。

世間は石原都知事の辞職。後継と彼が指名した猪瀬は長野市の出身。地元紙は、彼の同期生インタビューを載せている。

2012/10/25

緊急停止ボタンの日

今日は電車の止まることの多い日だった。
行きの中央線、帰りの中央線、湘南新宿ライン。
車内放送を聞く限りでは、踏切で、ホームで、電車内で、緊急停止ボタンが押されている。そのたびに確認作業が入り、短くても10分程度の停車。
そのたびに、お詫びが流れる。
駅員のせいでも運転士のせいでもないのに。
いいんだよ。
今晩は長野。気温11度。

2012/10/24

帰宅後、夕食の材料を買いにスーパーへ。
メニューは簡単料理。ヤミツキツナキャベツに、シリシリの副菜。
急いで戻り、玄関のドアを開けようと思ったら、鍵が見当たらない。
どこかに落とした実感?もない。
スーパーに戻って、落とし物を照会したが、届いていないという。
万事休す、絶体絶命。
と、たまたま、さっき払ったレジカウンターを見たら、すぐ脇に落ちているではないか。うれしかった。
バッグから、お財布を出す際に、ひっかかって、そのまま落としてしまったようだ。
やはり鍵は首にかけよう。

2012/10/23

学内取材+α

4時間めのゼミに学内取材が入った。
来年の大学案内「Space2014」に載せるためのものだ。
まずはゼミ風景の撮影。
終了後は、ゼミ生へのインタビュー。
ボクはボクで教員としてインタビューを受けた。
ライターの人がホームページをきちんと読んでくれていて、終始、気持ちよく対話ができた。文字として載るのはわずかなのに、小一時間。
これで無事、ミッション完了。

と思っていた。そこまでしか聞いていなかったから、事前に。
ところがムービーも撮るという。カメラに向かってしゃべるのは大の苦手なのに。弱った。
でも、逃げ回っているわけにも行かず…、観念。
東経大の魅力と、社会心理学の魅力を話した。編集に期待しよう。
驚いたのはカメラがビデオではなく、一眼レフのムービー機能で撮影したこと。

2012/10/22

口福の秋

大学でも、いろいろいただいてしまった。m(_ _)m

▲写真の上
中国の結婚披露宴での引き出物(幸せのお裾分け。チョコとお茶があれば大丈夫)。

▼写真の下
京都のお茶(お茶で、ほっとひと息)。

メールボックスには「アチャール」が届いていた(インドのピクルスで「人生にも時にはスパイスを!」と)。

大学に長居しそうだ。

芸術の秋

出がけにポストを見ると、社会心理学会の大会プログラムと一緒に、友人から演奏会の招待と案内も届いていた。

女声合唱団ジュディ創立40周年記念第14回演奏会(12/16)

小川響子コンサート(11/27)
小川さんは、最初から音楽関係に進むことを前提にお子さんの名前を付けたのだろうか.。近況報告によれば、10月から学部長とか。また違った顔が見られそうだ。

11月、12月と楽しみが増えた。

12月は青梅市民合唱団第47回定期演奏会(12/9)もあり、ふだん縁遠いボクにとっては目白押し。

2012/10/21

昨日は木の子、今日は栗

昨日の夕食は、子供が長野産キノコで作ってくれた。気遣いに感謝。

今日の夕食は甑。「おめでとう」の挨拶も付けたくれた。
お刺身にツルムラサキが付いてきた。「食べてね」との念押し付き。独特の食感で、ちょっとぬるっとしている。メインはサワラの照り焼き風。土鍋ご飯は、最近、開けるまで中身がわからない。それが楽しみなのだが、今日は蓋を取ると、栗がゴロゴロ。おこげと栗だけの甘みが素朴でいい。

午前中、家族は恒例のバザーで近所の幼稚園。

2012/10/20

Timothy 2012:SNSと政治関心

《紹介記事》
ソーシャルメディアでの抗議に加わる若者はオフラインでも抗議するようになるのだろうか。
Are Young People Who Join Social Media Protests More Likely to Protest Offline Too?

政治目的でソーシャルメディアを使う若者の42%が30歳未満で占められる。ウィスコンシン州の議論を呼んだ補正予算案の事例研究は、以下のことを検討している。ソーシャルメディアを利用する若者はオフラインでの抗議運動に参加する傾向にあるか。

New Rochelle, NY, October 17, 2012—Among adults who use social media such as Facebook, YouTube, Twitter, and blogs for political purposes, 42% are under the age of 30. A case study of the controversial Budget Repair Bill in Wisconsin explored whether young adults who use social media are more likely to engage in offline protests.

《論文》
Timothy Macafee and J.J. De Simone.
(2012).
Killing the Bill Online?: Pathways to Young People's Protest Engagement Via Social Media
Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking, 15(11)
オンラインで法案をつぶす?:ソーシャルメディアを通じた若者の抗議関与への道程

本文
http://online.liebertpub.com/doi/full/10.1089/cyber.2012.0153#utm_source=PR&utm_medium=email&utm_campaign=CYBER

抄録
2011年春、多数のウィスコンシン住民が、スコットウォーカー州知事が陣頭指揮を取る物議を醸した法案に抗議した。ソーシャルメディアを通じた抗議活動は、とりわけ若者の間で人気がある。本研究が検証するのは、若者の、4つのソーシャルメディア(フェイスブック、ユーチューブ、ツイッター、ブログ)における情報入手および発信と、かれらのオフライン抗議運動との関連である。調査結果から以下のことが明らかになった。大学生は補正予算案への抗議に関する情報を得るためにソーシャルメディアを用いていたが、発信のみがオフライン抗議活動と関連していた。私たちは、やむにやまれぬ事例の研究をめぐる政治社会メディアの多重利用(情報入手と発信)の含意を検証することで、研究を進める。

Abstract
In spring 2011, thousands of Wisconsin residents protested a controversial bill spearheaded by Governor Scott Walker. Protest engagement via social media was popular, especially among young people. The current study examines the relationship between young people's informational and expressive uses of four social media—Facebook, YouTube, Twitter, and Blogs—and their offline protest engagement. Survey results reveal that although college students used these social media to obtain information about the budget repair bill protests, only expressive uses related to offline protest engagement. We move research forward by examining the implications of multiple uses of political social media surrounding a compelling case study.


◎おまけ
奇しくも今日、Pew Research Centerが政治とソーシャルメディアと政治的関わりに関する調査結果(Social Media and Political Engagement)を公表。



あらまし
多くの米国人にとって、ソーシャルメディア利用は政治的関わり、市民的関わりの目玉になりつつある。米国成人の6割程度がフェイスブックかツイッターといったSNSを使っている。ピュー研究センターの最新調査によれば、ソーシャルメディアユーザーの66%(米国成人の39%)が、少なくとも8種類の市民活動ないし政治活動のうち1つをソーシャルメディアで行っていた。つまり、ソーシャルメディアユーザーの66%は、市民問題ないし政治問題に対する自身の考えを書き込んだり、他の人の発言に答えたり、問題に働きかけたり投票するよう友人に勧めたり、立候補者をフォローしたり、他の人のコンテンツにlike(日本では「いいね」)をクリック、リンクしたり、SNS上のグループに参加したり、するために、それらのプラットホームを用いていた。

OVERVIEW
The use of social media is becoming a feature of political and civic engagement for many Americans. Some 60% of American adults use either social networking sites like Facebook or Twitter, and a new survey by the Pew Research Center’s Internet & American Life Project finds that 66% of those social media users—or 39% of all American adults—have done at least one of eight civic or political activities with social media.
66% of social media users have employed the platforms to post their thoughts about civic and political issues, react to others’ postings, press friends to act on issues and vote, follow candidates, ‘like’ and link to others’ content, and belong to groups formed on social networking sites.

長い一日

今日から61歳。母親に電話でお礼を言いたくても、もう叶わない。来週、長野へ行くので、そこで伝えよう。耳に届くといいのだけれど。

打ち合わせの約束があり、出版学会開催中の大学へ。社会心理学会と違い、黒っぽい服装の人が多い。研究者よりも業界関係者が多いのだろうか。

さて、こまごました用事を済ませ、6号館を出ると、起震車が止まっている。ついさきほどまで構内で防災関係の行事があり、その一環なのだそうだ。職員の人に誘われるままに乗車。
関東大震災級の震度7という「上級」地震を体験。揺れていた時間は1分20秒だったが、主観的には数分、いや10分近い。車内は何も落ちてこないので、テーブルの脚につかまっているだけで済んだが、時間の感じ方といい、恐怖でいっぱいになりそうだ。ゆるんでいた気持ちがキリッ!

2012/10/19

授賞式

今日は、ドコモ・モバイル・サイエンス賞10周年記念の第11回授賞式。少しだけお手伝いしたので、お招きにあずかった。

今年の受賞者は、河原達也さん(山中さんの話題であいさつが始まった)、齊藤英治さん(家族への謝辞付き)、岡田仁志さん(電子マネーの予想外の普及に驚いていると一言)、柏岡秀紀グループ(AssisTraの制作チーム)。

会場で、A先生、I先生、Hさん、二人のTさんに久しぶりにお会いした。みな、実際のお年以上にお元気で、びっくり。ただ、一人のTさんだけが大手術をされたのか、張りがなく、しょうしょう気がかり。Hさんは、もう忘れているだろうなと思っていたのに、即座にボクの名前を呼んでくれ、感激。

帰りの井の頭線車内。5人組の女の子が乗って来て、優先席に4人が座った。すると、先に座っていた人が隣車両の優先席に移動。座れた女の子が「ここはやっぱり思いやりシートだね」と一言。何と言えばいいのか。

夜、姪が結婚することになったとの連絡があった。おめでとう。

2012/10/18

学会発表


日本社会心理学会大会論文集が公開になった。
ボクの名前で検索したら、4件ヒットした。今年は連名ばかりですね。

ものを捨てる人、捨てられない人―キッチンリフォームからの考察― 岡山 慶子
(共立女子短期大学)P01-64

安心を求める心-新聞社説にみられる安心の構造 川上 善郎(成城大学)P03-68

マスコミはペットをどのようにあつかってきたのか(2)― 時代別特徴の分析から ― 松田 光恵(くらしき作陽大学)P03-70

安心、安全を求めて―サプリメントに依存する心 石山 玲子(成城大学)P04-55

2012/10/17

こんな日もある

10時から会議,13時から大学院教授会,14時から学部教授会,15時から学内GP研究会,17時から全学教授会,17時40分から代議員会。
外はすっかり真っ暗。
今日は雨も降り,いっそうヒンヤリ。
気分は冬っ!
電話やADSLをNTTからKDDIに変えようと思って,パンフレットを取り寄せたのだが,見方がわからない。
気分は浦島太郎w
auショップに聞きに行こう。

2012/10/16

おフランス

先日拾った『フランスには,なぜ恋愛スキャンダルがないのか?』を読み終えた。

本書の終わりの方に、「ソロ」というカップルの形態が出てくる。別々に住みながら,互いの家を行ったり来たり、というあり方だ。その後、この語の含意は変わり、一人での起業をさすようになって来ている。らしい。

フランス人にとっては一対一が基本で、トリオも一対一対一という解釈。4人以上の組み合わせは想像できないらしい。

フランスでのスキャンダルの標的は、上級貴族(の末裔)、政治家、作家、俳優、歌手の順番。芸能人が一位の日本とは大違い。

で、なぜないのか、恋愛スキャンダル。
フランスでは、恋愛は生きること、そのものだから、というのが著者の回答。

2012/10/14

まとめて仕事

休日出勤の予定だったのだが、キャンセルになり、休みが取れた。

原稿書き、出張の時間を確保するため、今日は先々までの教材作り。社会的比較とか自尊感情とかといった言葉が出てくるのだが、書きながら、いろいろなことが頭に浮かんだ。

ツイッターやフェイスブックは社会的比較の機会を増大させているのだろうな、とか。日本の若者にとっての自尊感情とか。

2012/10/13

至れり尽くせり

気温もほどほど、湿気もなく、いい一日。
今日はパソコン購入で友人に同行。
向かった先は量販店。
選択肢の多さに迷ったが、たまたま見入っていたら、そこがNECコーナー。
そこそこの仕様で大画面。聞けば、MSオフィスとワイヤレスマウスが付いているという。
5万7000円也。Windows 8の販売直前とは言え、安すぎる。
レジ脇のカウンターでセットアップの個人授業。
支払いはそれが済んでから。
一人一人、こんな対応をしているのだろうか。
そう言えば、これまでPCを店頭で買ったことが一度もない。
おかげで、いい社会勉強をさせてもらった。

Fernandez 2012:雄弁なフェイスブック・プロファイル


プロファイリング:
FBのプロファイルから社会的不安を予測する
Profiling:
Predicting Social Anxiety From Facebook Profiles
2012
Katya C. Fernandez
Cheri A. Levinson
Thomas L. Rodebaugh
Social Psychological and Personality Science. 3(6), 706-713.
抄録
FBの研究は以下のことを示している。個人のプロファイルは自己の正確な描写になっていること、FBのプロファイルから自己愛や外向性といった特性を見極めることができるだろうということ。しかしながら、次のようなことも示されている。不安のような、主に内的な経験は、こうした文脈では気づかれにくい。本研究で著者が検証するのは、ユーザープロファイル(N=62)にある客観基準(例、関心の数)が個人の社会的不安の高さを弁別しうるかである。著者は6人の判定者にFB上のプロファイルを見てもらい、その人の社会的不安度を評定してもらった。その後で、その評定が自己報告による社会的不安度と関連があるか、検証した。その結果、社会的不安はFBのプロファイルページを用いた客観基準でも、FB上のプロファイルの評定結果からでも認識できた。臨床的・研究的意義が考察された。
Abstract
Research on Facebook has suggested that individuals’ profiles are an accurate portrayal of the self and that it may be possible to identify traits such as narcissism and extraversion by viewing a Facebook profile. It has been suggested, however, that largely internal experiences, such as anxiety, should be less detectable in such contexts. In the current study, the authors tested if objective criteria (e.g., number of interests) on users’ profiles (N = 62) could discriminate between individuals who were higher and lower in social anxiety. The authors asked six coders to view each participant’s Facebook profile and rate the participant’s level of social anxiety and then tested whether these ratings correlated with the participant’s own self-reported social anxiety level. Our results suggest that social anxiety is recognizable both in objective criteria on the Facebook profile page and from raters’ impressions of the Facebook profile. Clinical and research implications are discussed.

◎本文を読んでいないので、わからないが、ここでいう社会的不安は対人不安に近い方の不安だろう。だから、社会的と「的」を付けたのだが、「的」のつかない方の社会不安の指標を知りたい。

2012/10/12

寄り道の収穫

出がけに図書館に寄って返却。帰り際、リサイクルコーナーを覗くと、文庫本が5冊。
そこから、『フランスには、なぜ恋愛スキャンダルがないのか?』と『パリが教えてくれること』を頂戴した。フランス好きの人が提供したのだろうか。

都心で用事を済ませ、代々木公園駅から友人のカウンセリングオフィスへ。途中、井の頭通りの脇に降り、散策。

崖の下は、やはり異界。入口には「CALLAS」という名のカフェもある。壁もドアもまっ黒。写真は脇にあった案内板で、これは黒くない。

崖を降りると、目の前に小公園。その入口には、園面積に比して大きすぎる「利用の決まり」が立っている。
禁止事項は「たった」6つ。ここでは、猫のフンは放置してもいいらしい。ゴミは投げ捨てでなければ捨ててもいいらしい。木刀は降ってもいいらしい。まだ、いろいろできそうだ。

と思ったら、上の方にちゃんと書いてあった。「下に書いてあることや、ほかの人にめいわくのかかることはやめましょう」

ならば、下にこまかく書かなくてもいいのに。

歩いていくと、だんだん本通りから離れ、上に戻るための斜面も長くなっていく。

戻る途中、変圧器なのか、それらしいボックスに、悲しい目が書かれていた。見ているこちらまで悲しくなってしまう。

崖をあがり切って、少し戻ったところにあるパン屋さんで一休み。

外のテーブルで、『フランスには、なぜ恋愛スキャンダルがないのか?』をパラパラ。

フランス事情に通じていないので、書かれていることが新鮮。例えば、カップルが社会の構成単位になっている、とか。子どもの友人関係も、一対一が基本になっている。フランス人はグループで行動することが少ない。

読んでいるうちに友人が電動バイクで戻って来た。音がしないので、いきなり声をかけられた感じでびっくり。

今日の用事はパソコンの点検。

 

2012/10/11

会議のあとで

ある会議で、Googleのストリートビューが議題にあった。

本キャンパスは既にストリートビューで公開しているのだが、もうひとつのキャンパスも同じように撮影、公開したいのだという。で、若干の意見交換。

会議のあと、ストリートビューの登場で空き巣ねらいが増えている可能性はないのだろうかという話になった。実際、どうなんだろう。

2012/10/10

東京駅でニアミス

夕方からのクラス会に出るため、リニューアルした東京駅へ。
改札を出ると、構内は駅舎を見る人でごった返している。写真を撮る人も多い。大きい全容を撮るため、駅前交差点は信号待ちの人よりも撮影中という人の方が多い。
会場も、平日にもかかわらず満席。東京駅を見がてら、ということらしい。主宰者は、集まりやすいからという配慮で東京駅前を選んだのだが、結果として、ライトアップされた東京駅を見る機会となった。
かつての友人と会うと、いつもタイムスリップ。卒業後38年もたって、こんな風に集まり続けるとは予想もしなかった。年2回のクラス会に、年1回の小旅行。
余韻を残しつつ、東京駅で解散。

帰宅すると、既に家族も帰っていた。聞いてびっくり。ボクを東京駅で見かけたのだという。
「手を振ったけど、気づいてくれなかった」。今日、妻は丸善で仕事と聞いていたが、まさかすれ違うとは思ってもいなかった。しかも、妻は、丸善店内でたまたま仕事中の娘に会ったのだという。家族全員、東京駅に来ていたとは。

電気2題

20年近く使った蛍光灯本体がお釈迦になり、この機会にLED照明に替えることにした。
今日はその取り替え工事。
もっとシンプルなものがよかったのだが、そういう製品がない。電灯色と白色に切り替えられる、ミックスもできるという。タイマーも付いている。8畳用で60w。

お昼はS大学でミニ研究会。写真はトイレ入口にあった掲示。

2012/10/09

授業3連続

2限:卒制・卒論、3限:社会心理学、4限:演習。

社会心理学の出席者は190人ぐらいで推移している。授業では毎回、自分がポイントと思うことを一定の用紙(大福帳のような紙)に書いてもらって提出。ただし、人数が多いので、回収はランダムサンプリングで1/3ほどに抑えている。学生にとっては試験対策になるはずなので、これでもいいかな。

今日、初めて返したのだが、名前を読み上げるだけで時間が取られてしまう。TAと分担して読み上げたら、スピードがあがると思い、試したら、タイミングがむずかしい。大福帳利用者はどうしているのだろうと思って、ツイートしたら、エキスパートのお二人からさっそくアドバイスが届いた。

MIURA◎私は出席番号順に並べ替えて50くらいずつまとめて講義室前方に並べ,学生に取りに来させています.出欠管理を厳格になさりたいなら向きませんけど.

川浦◎なるほど、いいですね。来週はそれで行こう。ありがとう

向後◎学年別・性別に大きくわけて、来た順に持っていってもらいます。私の場合は、席を指定してあるので、あらかじめ机に置いておきます。

川浦◎なるほど。学生には何かマークのようなものも書いてもらおう。自分のものだとすぐわかるやつを。

向後◎4センチ四方くらいの枠を作って「自分の似顔絵描いてね」といってます。なぜかドラえもんを描く学生が多いですo(^▽^)o

2012/10/08

祝日授業

今日はいったい何の祝日なのか。いまや考えないとわからないほど、本来の日とずれている。先日の新聞にも、本来の日に戻すべきとの投書が載っていた。

月曜の今日は大学院の授業。後期から受講者がふたり増え、日本人1人、中国人3人となった。そのため、授業を中国語でやることにした。

と書けるのはいつのことだろう。
今のところ、言えるのは、ニーハオ、シェシェ、サイチェンだけ。

月末から中国語の勉強を始める。

2012/10/07

雨のち晴れ

朝から小雨がぱらついていたが、快方に向かうとの判断で、「雑居まつり」が予定通りの開催。

午後から出かけた家族がお弁当袋を買って来てくれた。恐竜の図柄が付いている。50円だった、とか。端もかがってあって、丁寧な出来上り。ありがとう。

2012/10/06

インドの映画

急遽、家族で「ロボット」を見に行くことになった。発想の転換を図りたいと言うので。
177分という長丁場だったが、眠ることなく見終えた。途中に、歌と踊りが入るというインド映画お決まりのパターンは変わらないものの、現代風刺ももりだくさん。電気社会、戦争批判、ゴミ問題。

帰りは焼き肉やさんで夕食。店を出ると、雨が降っていた。天気予報では晴れだったのに。

Kanter 2012:FB上の親子関係

親がヤングアダルトの子を「友人リストに加える」ことのインパクト:親によるプライバシー侵害知覚と親子関係の質に与える影響

The Impact of Parents “Friending” Their Young Adult Child on Facebook on Perceptions of Parental Privacy Invasions and Parent–Child Relationship Quality

Maggie Kanter, Tamara Afifi, and Stephanie Robbins

Journal of Communication, Volume 62, Issue 5, pages 900–917, October 2012

抄録
本研究が検証するのは、親が自分の子をFBの友人リストに加えることが親子関係とプライバシー侵害知覚に及ぼす影響である。118組の親子(ヤングアダルト)がランダムに、実験群と統制群に割り当てられた。実験群に当てられた親はFBのアカウントを作り、子どもを友人リストに加え、2ヶ月間、そのアカウントを使うように言われた。統制群の親はFBのアカウントを持たなかった。FB上に親がいることは、プライバシー侵害知覚を高める結果をもたらさなかったが、親子関係の葛藤低下と関連していた。親と子がFB以前から葛藤状態にあると、FB上に親がいることで、子どもは親との親密さも高めた。

Abstract
This study examined whether a parent “friending” his/her child on Facebook.com influenced the parent–child relationship and perceptions of parental privacy invasions. One hundred and eighteen parent–young adult child dyads were randomly assigned to an experimental group where the parent was asked to create a Facebook account, “friend” his/her child, and use the account over 2 months or a control group where the parent did not have a Facebook account. Having a parent on Facebook did not result in perceptions of greater privacy invasions, but was associated with decreased conflict in the parent–child relationship. When the parent and child had a more conflicted relationship prior to the parent joining Facebook, the parent's presence on Facebook also enhanced the child's closeness with the parent.

FBが親子関係に及ぼす影響の実験研究。他の関係、たとえば、教師と学生との間にもあてはまるのだろうか。

Bazarova 2012:FBでの自己開示

公的親密性:フェースブックにおける開示解釈と社会的判断
Public Intimacy: Disclosure Interpretation and Social Judgments on Facebook
Natalya N. Bazarova
Journal of Communication, Volume 62, Issue 5, pages 815–832, October 2012

抄録
本研究が検証するのは社会技術的アフォーダンスがどのように、SNSにおける開示の解釈と社会的判断を形成するかである。開示自己主義のフレームワークを適用した研究1で明らかになったのは、情報不足と関係バイアスがFacebook上での開示に関するパーソナリティ判断を支えていることである。すなわち知覚者は、公にされた開示からよりも私的になされた開示からメッセージや関係親密性を推論していた。研究2で明らかになったことは、知覚者は、私的に共有された親密開示よりも公的に共有された親密開示をあまり適切ではないと判断した。また、開示適切性の知覚は、開示者に対する好意度低下における公的文脈対私的文脈という効果を説明していた。以上をまとめると、つぎのようになる。社会技術的アフォーダンスがどのように開示や関係性(SNSにおける関係の発展と維持の理に影響する)の知覚を形成するか。

Abstract
This research examines how sociotechnical affordances shape interpretation of disclosure and social judgments on social networking sites. Drawing on the disclosure personalism framework, Study 1 revealed that information unavailability and relational basis underlay personalistic judgments about Facebook disclosures: Perceivers inferred greater message and relational intimacy from disclosures made privately than from those made publicly. Study 2 revealed that perceivers judged intimate disclosures shared publicly as less appropriate than intimate disclosures shared privately, and that perceived disclosure appropriateness accounted for the effects of public versus private contexts on reduced liking for a discloser. Taken together, the results show how sociotechnical affordances shape perceptions of disclosure and relationships, which has implications for understanding relational development and maintenance on SNS.

適切な自己開示の原則はオンラインでも同じ。著者はWaltherに師事していたようだ。online self-disclosure and privacyに関する研究を精力的に展開している。http://sml.comm.cornell.edu/fullprofile.php?pId=25

2012/10/05

リンゴの季節

受診、話し合い、と済ませて長野に戻り、遅い遅いお昼を取った。

長野では秋映が出回っていた。3個300円。固く、ほどよい甘さがいい。東京にはあまり出回らない品種なので、帰ったときに買うしかない。おいしいのにね。

秋映は、完熟すると黒いほどの色になるため、黒リンゴとも呼ばれる。

ということを今日知った。買い求めたのは、赤と黒の中間。

いよいよ、リンゴシーズンの幕開けというわけだ。

2012/10/04

長野へ

会議が終わると、その足で、すぐ長野に向かった。
今回の用事は母の受診と、今後の治療方針の話し合い。
いまかかっている病院では積極治療はしない方針で相互に一致している。元気な頃、母もそう言っていたし、ボクたちも同様。医者も、恩師から、そのような指導を受け、自分も賛同していると、つねづね口にしている。
その点で問題はないのだが、そろそろ終末期体制に、と言われ、老人ホームの提携先医院をメインにしようということになった。
ところが、その医院の方針が今までの病院と異なる。検査をよく行い(当然、いい結果が出るわけがない)、投薬。
いまや母に決断能力はなく、ボクたちが意をくんでやるしかない。
老人ホームに入って、もうじき1年。移ったばかりのころを思い出すと、この1年の下降ぶりが激しい。痴呆の人の多い階で、憤慨していたのだが、いまや、そんな面影はない。気のせいか、目には涙がうっすり。

2012/10/03

これも進化論?

出がけに、近所で髪を切ってもらった。
最近、とみに髪が後退している。抜け毛も多い。
じわじわと露出部分が増え、ダメージを受けやすい状態になっていく。
髪の多い人は残り、少ない人は淘汰される。

2012/10/02

強調しすぎた

社会心理学の2回めは「対人認知」。印象形成を中心に話した。

仮に相手の気持ちを完璧に知りえたとしよう。その状態は、既に自分ではない。相手になりきってしまうのだから。

相手の認知に正解はない。いわば、相手(被認知者)と自分(認知者)との間に、成立するのが対人認知。社会心理学のテキストでは、しばしば「対人認知の歪み」という表現を見かけるけど、それは正解があるという前提に立っている。でも、そうじゃない。歪みではなく、それが人間の特徴なんだよ。認知者の気分にも左右されるし……

と、こんな感じで話した。

コメントシートを見ると、形成される印象はいい加減なものだ、という記述があった。いや、そうじゃないんだけど。来週、フォローしよう。

2012/10/01

10月初日

大学に行く途中で、「ちくま」9月号と、「図書」10月号を入手。
生協で「ブルータス」741号を購入。
「ちくま」のなだいなだの連載は「毅然」論議。あるフランス人の質問。
「《毅然たる態度で臨む》と外務大臣が言いましたが、どういう態度のことですか」
以下、なだ氏との問答が続く。
結局、なだ氏(=「わが国」)不利のまま終わる。
佐野眞一の、東電OL事件に関する事情聴取の話も怖い。客観的なはずの証拠も、目的次第でいかようにも使える。
「ブルータス」は「記念写真」特集。

★10月1日のニュース
オスプレイ飛来、普天間配備を強行(琉球新報号外)。電源開発、大間原発の建設再開 原発事故以来初めて。大間原発建設差し止めへ来春提訴、函館市長が会見で表明(北海道新聞)。台風17号で東京駅丸の内駅舎保存・復原工事完成記念式典中止、第3次野田内閣発足。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...