2013/05/31

最近の薬

近くで受診。
タムスロシン(前立腺肥大の錠剤)とラベプラゾールが出された。
見ると、1列が7個。
1週間分がわかるようになっている。ラベ……はミシン目が横ではなく、縦に入っている。
この方が飲み忘れの確認に便利かもしれない。
従来は一列が5個、掛ける2で、計10錠。そういう数えやすさを優先した配列だった。7単位の配列は一種のユーザー中心的発想。

2013/05/29

忘れない方法

3月に卒業したばかりのK君がやって来た。
いろいろと近況やら勉強の話をしたあとで3.11の話題になった。

「忘れそうになるから、そういうときはこれ聞くようにしているんです」。
そう言いながら教えてくれたのが、J-WAVEのふかわりょうの番組。あの翌々日に放送された「ROCKETMAN SHOW」だ(土曜の25時から29時、ということは日曜の1時から5時か)。

ROCKETMAN SHOW 2011/03/13
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17721396

2011年3月13日の未明、何をしていただろう。
当時、ボクは新聞しか読んでいなかった。

番組中で「不謹慎」問題にもふれている。

不謹慎で、辺見庸の『瓦礫の中から言葉を』を思い出した。彼は、「不謹慎」について「心の戒厳令」という言い方で、「わざとらしい物言い」「そらぞらしい文言」に言及する。それに続けて、ファシズムを「言葉が集団化して、生身の個の主体を失い、われわれ化」した状態と規定する。
関東大震災のとき、折口信夫は「あっ愉快と言ってのけようか。一挙になくなちまった」と書いている。

2013/05/28

鉄道人身事故

10時少し前、吉祥寺駅に着くと、中央線が止まっている。
西荻窪駅で人身事故が発生。案内放送では運転再開は11時の見込み。あと1時間もある。
さっそくTAのYさんに連絡すると、既に大学に到着していた。事情を説明して、学生たちに待ってもらうよう頼んだ。
とりあえず三鷹までは総武線で行けるので、三鷹駅で運転再開を待つことにした。
ほどなく三鷹〜高尾間で折り返し運転が始まり、1時間遅れで到着。
鉄道での人身事故件数、気になって調べたのだが、下のものが最新。2009年までに限れば増加傾向は見られない。体感件数と違う。


2013/05/27

「そして父になる」

是枝裕和監督(50)が「そして父になる」で第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した。

そのあいさつがいい。

「僕を子供にしてくれた、もう亡くなった父と母、僕を父親にしてくれた妻と娘に感謝します」。

ボクの気持ちを100%代弁してくれている。二重の意味でありがたい。

公開は10/5。今回の受賞で早まるかもしれない。

2013/05/26

『集合知とは何か』

西垣さんの新刊『集合知とは何か』を読了。

サブタイトルが「ネット時代の『知』のゆくえ」となっているが、ゆくえのゴールは「知」を超えて、「知」を支える関係に向かう。

とりわけ5章、そして最終章である6章がおもしろい。アサキモデル(西川アサキのシミュレーションモデル)による発展的読み(フラット社会の行く末)の含意、そして、そこから導き出される結論がおもしろい。

社会の最小単位を「個人」(individual)ではなく「関係」にした方が生きやすい、という思いを強くさせる結論だ。

そこで思い出されるのが、先日、木下先生が提唱された「個人愛」と「関係愛」という概念(それぞれ「個人主義」と「集団主義」に対応)。

本書は、欧米化(一神教=個人主義)の限界に通ずる内容にもなっている。

2013/05/25

秋葉原から新宿へ

昼は、秋葉原で進学相談会

コミュニケーション学部の志望動機で多かったのが「おもしろそうだから」。
ねらいどおりでうれしい。

高校の先生と話す機会も数回あった。生徒一人一人の特徴をきちっと把握していて、「だからコミュニケーション学部を勧めようと思っているんですけど……」。

頭が下がる。

11時開始で、お昼を、と促されたときは既に14時。あっという間の6時間だった。

その足で新宿へ。中華料理屋さんで都立大時代の5人同窓会。会うのは3年ぶりだ。その間に、一人が学部長就任、二人が定年退職。近況を報告しているうちに、病気の話題になった。すると、二人が最近、目眩を経験していた。症状が似ている。二人とも原因がはっきりしないという。薬でなんとか治まったらしい。降圧剤を飲み続けている人もいる。

別れ際、S先生から「スープがおいしかったですね」と言われ、うれしかった。

昼はあんなに暑かったのに、お店を出ると肌寒い。半袖で行ったのでブルッ!

2013/05/24

「京都 縁切り神社」

帰宅したら、23時を回っていた。
予約しておいてよかった。

番組のリンク先はここ

昨年、下見と学生を連れての計2回、行った祇園の安井金比羅宮。別名、縁切り神社。
そこにやってくる人たちを3日間にわたって観察、インタビュー。
おもしろかったのが、自分より不幸な人の絵馬を読んで、「自分の悩みなんてちっぽけに思えた」という感想(下方比較)。
もうひとつは、「ツイッターか絵馬でしょう」という発言。ためていたものを発散する場として来たというもの。
好きなお面をかぶってもらっての覆面インタビューがあった。いいアイデアだ。
再放送は27日。

裏でやっていたことに終わってから気づいた。「ソウル白熱教室」で「名前をなくした女性たちへ」。残念。



2013/05/23

いい光景を見た

9時頃。
永福町駅で、ベビーカーに子どもを乗せた男性が乗ってきた。
次の西永福でも、ベビーカーに子どもを乗せた男性が乗ってきた。
二人ともドア付近に立っていて、目立つ。
写真撮りたいなあと思ってバッグの中をゴソゴソ、ガサガサ。
高井戸駅で、二組とも降りてしまった。
保育所に預けに行くのだろうか。
近くに立ちながら会話がなかったので、別の保育所かもしれないし、別の事情かもしれない。し、ピンチヒッターかもしれない。
二人に話しかけたかった。
先日は先日で、ボクと同じぐらいの男性が母親らしき女性を車椅子に乗せ、乗車してきた。一瞬、うらやましさがよぎった。
吉祥寺駅で停車駅を尋ねられて答えたら、そのままおしゃべりが続いて下車駅までおしゃべり。「知らない人同士だから、いろいろ話せるのよ」と(笑)。

2013/05/21

文献検索実習

4限の学部ゼミは文献検索。
今回のガイダンスで初めて知ったのが「国会図書館サーチ」の「レファレンス情報」。
例えば、「名前」で入力すると、こんな出力画面が出てくる。

2013/05/20

申請、通るかな?

授業が終わるやいなや、ある学生が「先生、台湾行きませんか?」。
その一言で、他の学生も「行きましょう」「行きましょう」となった。
「まだ間に合えば、申請するよ」と答え、事務に確認すると、今月いっぱいだという。
海外短期研修、急遽、申請することにした。心当たりのある大学にメールを書いたり……。
通るかな? 大学院全体で1件募集という難関なのだ。

2013/05/19

『一億総ツッコミ時代』

本書『一億総ツッコミ時代』は、さしずめネット社会論、フローの勧め。
以下は、ボクの好きな強調(太字)箇所。

他を評価する人(=ツッコミ)が多すぎる
自らツッコミを入れる相手を虎視眈々と探すようになっている
ツッコミだけを入れていれば、安全な場所から他人を攻撃できる
何かが思い通りにならなくて苛立ちを覚えるとき、他者を批判するためのツールとしてツッコミを使う
他者にツッコミを入れる時間があったら、自分のために労力を費やす
「ツッコミ続けたまま、お前は死ぬのか?」
ソーシャルメディア時代は人々のメタ疲れ、ツッコミ疲れを引き起こしている
手軽なツッコミに対する報酬は、ちょっとした自己承認
思い通りになりすぎると、ちょっとしたことでイライラする

これぐらいにしておきましょう。

2013/05/18

奈良に行ってきた

今日5月18日は国際博物館の日とかで、奈良国立博物館は無料開放(知らなかった)。対象は常設展のみだが、それでも、あの空間で、仏像が見られるのはありがたいかぎり。帰りがけにちょこっと寄付。

奈良女子大学、奈良県立大学も見学してきた。前者は立て看もあって、大学っぽい。緑もいい。訪れた研究室の前は、奈良グッズがところ狭しと並んでいて、いい雰囲気。次に行った県立大は対照的にちょっと殺伐。なんとかしてあげたいとお節介心がムラムラと(笑)。主流なんだろうけど、わがキャンパスはきれいすぎだね。

今回の奈良行きのメインは、第399回KSP。会場は学園前駅前の帝塚山大学。ここを訪れるのは初めてで、その駅前さに圧倒された。

さて研究会の聴衆はそうそうたるメンバーばかりで発言もラジカル。その関西人のツッコミに関東出身ではボケもできない。こうして若者は鍛えられていく。

帰途、木下先生とおしゃべり。研究のヒントも頂戴し、うれしい限り。

☆奇しくも『一億総ツッコミ時代』を関西で読了。

2013/05/17

「ドキュメント72時間」

NHKの番組だ。
ひたすら定点観測。
何の気なしに見たけど、おもしろかった。
今日は、新宿のひとりカラオケでの72時間。
PTAの会合前に寄る母親、ライブ帰りにオールで使う信州娘、休職中の一児の父親、アメリカに長くいてカラオケ禁断症状の出ていた若者、録音前の練習、……。枚挙に遑がない。
番組はたったの25分。4320分の25(0.6%)では、ちょっともったいない。
以前、渋谷駅のコインロッカーで同じような取材をした番組があったのを思い出した、NHKで(録画もした)。調べると、タイトルも似ている(もう8年前か)。「72時間@渋谷ハチ公広場コインロッカー」2005年12月28日。
72時間つまり3日間観察すると、24時間という要素に、曜日が加わってバリエーションが広がる。曜日はいつなのだろう、土日月なのか、金土日なのか。

ふだんだと翌週の月曜に再放送があるのに、20日はあいにく国会中継のため、なし(毎週金曜22時55分~23時20分、再放送は月曜15時15分~40分)。
この番組、これまでにこんなにやっていたのか。

来週のフィールドは、ゼミ合宿でも行った安井金比羅宮。こちらは27日に再放送。

2013/05/16

下り坂の効用

大学から駅までの道。その8年も通っている道を変えなければいけないのだが、気がつくと、通いなれた方の道を歩いている。
先日来、医者から下り坂を歩くように言われている。なんでも下り坂でしか鍛えられない筋なのだという。階段ではダメなのだと。
幸い、大学正門からの道が「地獄坂」と呼ばれるほどの長い長い急な下り坂。今日はこちらを使った。目下、3勝7敗。

2013/05/15

お酒を飲む人が減っている

教授会が終わってから、恒例の新任教員3名(西垣さん、遠藤さん、光岡さん)の手作り風歓迎会。

お寿司を中心に、あとはメンバーの希望を聞いて調達。買出しに先立って、飲み物のリクエストを取った。
誰もが驚いたのだが、アルコール派がたった1/4。自動車通勤の人もいないわけではないのだが、それにしても少ない。少なすぎる。これは時代のなせるわざなのか、それとも年齢なのか。

☆海外ゼミ研修企画が通ったので、9月は韓国。

2013/05/14

制服と私服で大違い

大学からの帰り道、あるおじさんを追い越そうとしたら、「おつかれさま」と声をかけられた。
「つい、出ちゃうんですよ。職業病ですね(笑)」。
顔を確かめると警備員さんだった。私服だったので、すぐにわからなかった。
「制服のときの印象と違うので、わかりませんでした」と答えると、「制服着てると表情が変わるんですよね」と。
駅までいろいろおしゃべりした。苦学されているが、楽しかったとか。なんでも、この業界、最近なり手が少なくて、以前より勤務日が増えたそう。
ちなみに彼は東経大出身者で、いまでも同窓生で集まるとか。10人ほどで。いいなあ。
別れ際、お名前をたずねたら、名刺を頂戴してしまった。

2013/05/13

キラキラネームの親を指導したい

2012年11月15日、当時の安倍総裁がある講演会で、いわゆる「キラキラネーム」を付ける親に対して「指導しなければいけない時代になった」と発言した。「光宙と書いてピカチュウと読む名前を付ける親がいる……」(2012年11月16日の朝日や読売で)。

その情報ソースは明らかにされていないが、森達也が調べた(Kei, 2013年5月号)。

それによると、2010年6月21日の産経新聞に掲載されている高橋史朗親学推進協会理事長(元新しい歴史教科書を作る会副会長)の発言がもとではないか、という(厳密には、「光」宇と「輝」宇という違いがある)。

「わが国の人間関係の絆が最も希薄化している結果といえます。わが子に輝宇(ぴかちゅう)、……」。

ただし高橋理事長も何を根拠にこう言っているのかはわからない。

安倍総裁の「指導したい」発言に北海道新聞が抗議している。

安倍総裁「キラキラネーム、いじめられる」北海道新聞「いじめ、いさめるのが教育」(2012年11月23日)。

安倍首相を指導したい。変わるとも思えないが……

★おまけ
キラキラネーム特集。

私の名前は、キラキラネームです。Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1488490499

DQNネームの定番「光宙(ぴかちゅう)」は実在するの?初出を調べたまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2133135072629858801


2013/05/12

母の日に重なった

奇しくも母の日の今日、四十九日の法要となった。
もう今年は母の日も祝えないと思っていたので、母に感謝。
納骨すべく、お墓の重い石をずらした。48年前に納めた父の骨を久しぶりに見た。そのままだった。母の骨をその脇に置いた。母の骨は姉の墓にも納めた。
お斎で和尚さんと話した。分骨する人は珍しいのだろうか、と。
「お骨を一体と考える人には抵抗があるようです。もともと一つだった身体を分けるようなものだからです。ただ、人は死ねば宇宙に帰るわけですから、そう思えば、分骨も散骨も、それによって、その人が遍在することになるわけですから、それもありです。要は考え方次第でしょう」。

昨日の東京新聞夕刊に、こんな記事が載っていた。
なぜ、母の日にカーネーションが贈られるようになったのか。そして母の日の由来は?
1908年5月10日、フィラデルフィアの教会で、アンナ・ジャービスさんという女性が亡母を追悼するため、母が好きだった花、カーネーションで祭壇を飾り、出席者に配ったのが始まりと言われる。
アンナさんの母は…平和を願い社会活動した人で、その後もアンナさんは平和を願う母親たちの社会改革への貢献を讃えて祝日にしようと運動を続けた。
1914年、当時のウィルソン大統領が5月の第2日曜日を「母の日」と制定、祝日とした。
亡母の活動がきっかけになっていること、社会活動・平和活動への評価が母の日のきっかけになっていることを初めて知った。

日本の場合は違う。

2013/05/11

懐中電灯は欠かせない

父母の会役員総会に参加した。
それに先だって開かれた打ち合わせ終了後、東北在住のメンバーから懐中電灯も加えたらとのアドバイスを頂戴した。父母の会で購入を検討している防災用品リストに含まれていなかったからである。
「被災で停電になると、真っ先に必要になるからね」。

2013/05/10

我妻洋さんの再読

『偏見の構造』再読。

著者のお二人は既に鬼籍に入られた。本書の大半を書かれた我妻洋さんは精神分析概念を用いながら(東工大で宮城音弥と出会っているのだろう)社会心理学者として偏見の過程を説く。

第9章は書名にもなっている「偏見の構造」。その第1節が「社会的規範としての偏見」。このアプローチからの研究はあまり進んでいないのではないだろうか。最近のヘイトスピーチ問題を考えると、深化は喫緊の課題だろう。その後の社会心理学の知見も取り込んだ『偏見の構造2.0』が読めないものだろうか。

★奥付を見ると、1967年1刷で、1980年24刷。Amazonでは1円で売られている。

2013/05/09

もう来年度とやらの話

午後は、来年度授業計画(時間割や担当科目)の打ち合わせ。
それに関連して、ある人に電話をしたら、思いがけず在宅。
とんとん拍子で話が進み、一件落着。

それで、今日は学部の絵はがきを作った。このところ、逃避ばっかり(笑)。

散歩』読了。ホステス役の小林さん、「散歩のできる老人になりたいです」と加瀬亮に。最後の同行者は小三治さん。彼の句に「誰がための原発なるや春嵐」。

2013/05/08

逃避で作った絵はがき

気分転換に、ゼミの絵はがきを作った。
←それがこれ。

迷ったのが出力用紙。結局、今回はスーパーファインにした。まあまあ、いい感じ。

来週、配布しよう。

今日はコミ部デビューの2回目。遠藤愛さんが、プロの世界を垣間見せてくれた。目下の関心は英才教育。例えば、錦織選手とか。

2013/05/07

少しずつ佳境に

ゼミは、名前の相互インタビュー。ペアは前半と後半で入れ替えた。

「インタビューは20分を目安にやろう」と言うやいなや、「長ーい」という声があがったのだが、案ずるよりも産むが易し。みな20分を超えた。

文字起こしが今日の宿題。以前だったら、テープ起こしと言ったのだが、通じないだろうね。

memo KeyRemap4MacBookをインストールした。これでUSキーボードでの入力切り替えが簡単に。Magicanも入れた。Transmitも入れた。

2013/05/06

休日授業のおかげ

3時間目は大学院の授業。本来は修論の個別指導なのだが、1対1では寂しいので、門戸を開放したのだが、その余波の余波で今日はさらに臨時で1人が加わり、受講者は6人になった。ボクも少しだけ張り切ってしまった。

今回は祝日で会社が休みなので、という理由での聴講。休日授業もまんざらではない。そもそも振替休日だし。お礼メールには、さっそく次回の休日授業日もチェックしましたとあった。それによれば、2回もあるらしい。

授業。前半はボクがWired Youthの序章を紹介。中心テーマは技術決定論と社会決定論。どちらもあり、が結論。後半は受講者による発表。ネット依存に関する内容だった。むずかしい。

2013/05/05

「東京物語」と「東京家族」


実質上の連休最終日は映画館。

見たのは山田洋次の「東京家族」。

作品については、「東京物語」のリメークという知識しかなかったので、紀子役で蒼井優が出てきたときには思わず頬が緩んでしまった。世田谷線沿線も登場し、地元感に満ちている。涙腺は緩み放し。

帰宅後、「東京物語」を再鑑賞。上映時間がほぼ同様の2時間16分。悲しみの描写が穏やかで、救われる。

東京物語は「東京」に、東京家族は「家族」に、それぞれ強調点がある。この違いが60年なのだろう。

サーバーの引っ越し

研究室のサイトをplalaから大学に移行しました。
気分的に一区切り。
自分の環境でしか確認していないので、何か不具合がありましたら、お知らせのほど、お願いします。
新しいサイトはこちらです。

2013/05/04

『散歩』

散歩中の加瀬亮、小林聡美に。
加瀬 本当は、日本に帰ってきて全然友達ができなくて……。
小林 なんでできなかったんだろうね。
加瀬 言葉がまずあまり上手じゃなくて、名前が加瀬だから「火星人」ってあだ名がついちゃって。それでもう……しかも、そんなことに傷つくんですよ。
小林 あははははっ。「火星人」! 今思うと楽しいのにね。面白い。
加瀬 もうこいつらいいやとか思って。
小林 何歳で帰ってきたの?
加瀬 えーとね、小……二? 小一の終わりか小二ぐらいで帰ってきて。

小林聡美『散歩』幻冬舎




2013/05/03

『世界しあわせ紀行』

恒例のOZONE詣で。クラフトフェスティバルがクラフトマーケットに変わり、出展が「期」制になってから、にぎわいがなくなった気がする。

さて、『世界しあわせ紀行』のエピローグ。
空港のバーで時間つぶしする著者。
バーテンダーの名札に目がとまった。名札には「ハッピー」と書かれている。あまりの偶然に自分の目を疑ってしまう。
「それが君の本名かい?」
「ええ。私が生まれたときに父がすごく喜んでくれて、それでこの名前をつけたそうなんです」
「じゃあ、ちょっと教えてほしいんだけど……たぶんしょっちゅう聞かれることだと思うけれど、それって何なのかな?」
「どういう意味でしょう?」
「秘訣だよ。君みたいになる秘訣、つまり幸せになる秘訣って何なのかな?」
「笑顔を絶やさないことですね。悲しいときもどんなときも、いつも笑顔でいるんです」
はたして幸福とは本当に最高善なのか、わたしはその点に疑問を抱いていたのである。おそらく、シュリ・シュリ・ラビ・シャンカールの言葉は正しい。愛は幸福よりも重要なのだ。
「個人的な幸福というものは存在しない。幸福は100パーセント相関的なものだ」と彼は語っていた(引用者注:彼とは、癌から生還したブータン人の学者カルマ・ウラ)。
幸せになるには他者との関係が絶対的に重要だ。家族や、友人や、近所の人や、職場を掃除してくれる人たちとよい関係を結ぶ必要がある。幸福というのは、名刺でも動詞でもない。それは接続詞なのである。あるいは結合組織と言ってもいい。
私は100パーセントの幸せを感じているわけではない。五分五分がいいところだ。よくよく考えてみると、五分五分というのはそれほどひどい状況ではない。むしろ上出来ではないかと思う。
地下化した小田急線下北沢駅で初めて降りた。地上に出るのに一苦労した。工事で撤去したのか、井の頭線ホームが道路から見える。開放感がいい。このままだといいのだが。

熊取六人組』準読了。50年前の話で始まる「前史」。「低線量被曝に閾値はない」。あるとすれば、それは0。3.11以降、「放射能汚染にいかに向き合って、それに耐えるかという時代に入った」。

今日は憲法記念日。映画「日本国憲法」は5/10まで(東中野)。


2013/05/02

「子どもに悪魔の名前はダメ、NZの却下名一覧公表」

ムンランギットカフェでお昼、そして大学へ。

さてさて。

http://www.cnn.co.jp/fringe/35031582.html?tag=top;mainStoryから。

子どもに悪魔の名前はダメ、NZの却下名一覧公表
(CNN)
2013.05.02 Thu posted at 10:52 JST

子どもに悪魔の名として知られる「ルシファー」の名を付けることは認めない。「キリスト」「メシア」(救世主)などの命名もダメ――。ニュージーランドの出生届受付機関が1日、これまでに両親の命名申請を却下した名前の一覧をCNNに公開した。
自分たちの子どもを「ルシファー」と命名しようとした親は過去12年で6組、「メシア」の名で登録しようとした親は2組いたという。
同国の規定では、人の感情を害するような名前や意味もなく長い名前、称号や階級を思わせる名前は認められない。
2001年以来で申請が却下された件数が最も多かったのは「Justice」(6件)、次いで「King」(31件)だった。さらに変わったところでは、「Mafia No Fear」「4Real」「Anal」などの名を付けようとした親もいたほか、「*」で「スターシンボル」、「.」で「フルストップ」と読ませようとした親もいた。
一方で2008年には英国のたばこブランドから取った「ベンソン」と「ヘッジス」の名を双子に付けることが認められて物議を醸し、「バイオレンス」「ナンバー16 バスシェルター」(16番バス停留所)などの名も認められている。
ほかの国でも、スウェーデンには命名について定めた法律があり、「スーパーマン」「メタリカ」などの名が却下されてきた。
ドミニカ共和国は子どもに車や果物の名を付ける親が相次いだことを受け、変わった名前を禁止することが2009年に検討された。

英語版の方が情報が多い。


No, you can't call your baby Lucifer: New Zealand releases list of banned names

By Lateef Mungin, CNN
May 1, 2013 -- Updated 1007 GMT (1807 HKT)


STORY HIGHLIGHTS
・New Zealand has an agency that signs off on baby names
・Some names that have been vetoed are Mafia No Fear and Messiah
・New Zealand is not the only country to edit names
・Sweden also has a naming law and has nixed Superman as a baby name


Editor's note: Do you or your child have an unusual name? Tell us in the comments below.

(CNN) -- Lucifer cannot be born in New Zealand.

And there's no place for Christ or a Messiah either.

In New Zealand, parents have to run by the government any name they want to bestow on their baby.

And each year, there's a bevy of unusual ones too bizarre to pass the taste test.

The country's Registrar of Births, Deaths and Marriages shared that growing list with CNN on Wednesday.

Four words:

What were they thinking?

In the past 12 years, the agency had to turn down not one, not two, but six sets of parents who wanted to name their child "Lucifer."

Also shot down were parents who wanted to grace their child with the name "Messiah."

That happened twice.

"Christ," too, was rejected.

Specific rules

As the agency put it, acceptable names must not cause offense to a reasonable person, not be unreasonably long and should not resemble an official title and rank.

It's no surprise then that the names nixed most often since 2001 are "Justice" (62 times) and "King" (31 times).

Some of the other entries scored points in the creativity department -- but clearly didn't take into account the lifetime of pain they'd bring.

"Mafia No Fear." "4Real." "Anal."

Oh, come on!

Then there were the parents who preferred brevity through punctuation. The ones who picked '"*" (the asterisk) or '"."(period).

Slipping through

Still, some quirky names do make it through.

In 2008, the country made made international news when the naming agency allowed a set of twins to be named '

"Benson" and "Hedges" -- a popular cigarette brand -- and OK'd the names "Violence" and "Number 16 Bus Shelter."

Asked about those examples, Michael Mead of the Internal Affairs Department (under which the agency falls) said, "All names registered with the Department since 1995 have conformed to these rules."

And what happens when parents don't conform?

Four years ago, a 9-year-old girl was taken away from her parents by the state so that her name could be changed from "Talula Does the Hula From Hawaii."

Not alone

To be sure, New Zealand is not the only country to act as editor for some parent's wacky ideas.

Sweden also has a naming law and has nixed attempts to name children "Superman," "Metallica," and the oh-so-easy-to-pronounce "Brfxxccxxmnpcccclllmmnprxvclmnckssqlbb11116."

In 2009, the Dominican Republic contemplated banning unusual names after a host of parents began naming their children after cars or fruit.

In the United States, however, naming fights have centered on adults.

In 2008, a judge allowed an Illinois school bus driver to legally change his first name to "In God" and his last name to "We Trust."

But the same year, an appeals court in New Mexico ruled against a man -- named Variable -- who wanted to change his name to "F--- Censorship!"

Here is a list of some the names banned in New Zealand since 2001 -- and how many times they came up

Justice:62
King:31
Princess:28
Prince:27
Royal:25
Duke:10
Major:9
Bishop:9
Majesty:7
J:6
Lucifer:6
using brackets around middle names:4
Knight:4
Lady:3
using back slash between names:8
Judge:3
Royale:2
Messiah:2
T:2
I:2
Queen:2
II:2
Sir:2
III:2
Jr:2
E:2
V:2
Justus:2
Master:2
Constable:1
Queen Victoria:1
Regal:1
Emperor:1
Christ:1
Juztice:1
3rd:1
C J :1
G:1
Roman numerals III:1
General:1
Saint:1
Lord:1
. (full stop):1
89:1
Eminence:1
M:1
VI:1
Mafia No Fear:1
2nd:1
Majesti:1
Rogue:1
4real:1
* (star symbol):1
5th:1
S P:1
C:1
Sargent:1
Honour:1
D:1
Minister:1
MJ:1
Chief:1
Mr:1
V8:1
President:1
MC:1
Anal:1
A.J:1
Baron:1
L B:1
H-Q:1
Queen V:1

帰途、受診。

2013/05/01

久々の日記特集

「こころ」の6号が日記を特集している。

巻頭は、日記功者の二人による対談「日記読みの極意」。

合わせ読みが楽しそうだ。例えば、「断腸亭日乗」と正岡容(いるる)の日記(書名を知りたい)。

「日記をつけるというのは平和な時代」の証と言う出久根達郎に、坪内祐三は「一方で自分の危険をかけてでも日記を書いちゃう人」もいると言う。それが野口冨士男の「海軍日記」。彼は靴下に隠したりして書いていた。

坪内「1980年代以降の日記ってはまだないですね」。どんな日記が皮切りとなってくれるのだろうか。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...