2013/11/28

訃報

年賀欠礼のはがきの大半は親世代。
ところが今日届いたのは違った。
びっくり。
差出人が友人の奥さん。
11/4、62歳で逝去。
ボクと同い年だ。
年1回、学会でおしゃべりするのが楽しみだった。
寂しい。

2013/11/27

あっちゃー

今シーズンのリンゴと思って買ったら、どうやら昨シーズンのリンゴだった。
早く口直しをしないと。

2013/11/26

自己規制

今日の夕刊のコラムで、土器屋さん
最も恐ろしいのは「これは特定秘密ではないか」と自己規制することだと思います。
と書いている。個人情報もしかり。法律制定の最終目標は法の内在化。

自民党の麻生太郎政権下で内閣官房が検討した秘密保護法制の報告書(2009年4月)の内容が判明した。秘密の漏えいに最長懲役10年の厳罰を科すことなどを明示。民主党政権下で検討していた秘密保護法制が、今回の特定秘密保護法案のベースとされてきたが、骨格は4年前にはできていたことになる。関係者は報告書と現在の法案との関係について「(麻生政権以前の)第1次安倍政権から考え方が受け継がれている」と話している。(2013年11月26日(火)毎日新聞)

2013/11/25

映画館廻り

東日本大震災関連映画の上映会チラシ(これこれ)を置かせてもらいに映画館を回った。
下高井戸、東中野(2カ所)、渋谷(2館)。
幸い、どこも快諾してくれた。
東中野の映画館では、置いてもらう代わりに、そこの上映チラシをもらって配布することが条件だった。言わば物々交換。ボクがもらったのは、大阪泉南アスベスト国賠訴訟を扱った「命てなんぼなん」。

2013/11/24

「不」寛容社会

「約」や「ほぼ」が増えているような気がする。

電柱に「この地点は海抜3mです」看板。
車内に「50%の消費電力を削減できる見込みです」告知。
ほぼ3人に1人が買っています」広告。

算数で、誰もが有効桁数を勉強しているはず。

3mは「2.5m以上3.5m未満」。
3m=3.000000....mではない。
約50%と書くよりは5割。であれば、4.5割以上5.5割未満。
3人に1人だって、3人に「0.5人以上1.5人未満」。
もともと「約」付き数値、「ほぼ」付き数値。

「この地点は海抜3mです」の方が、「3人に1人が買っています」の方が「5割の消費電力を削減できる見込みです」の方がインパクトはある。

「写真はイメージです」。
この表示も見るたびにやり切れない気持ちになる。
写真はそもそもイメージだし、あたりはずれがあったって、少し違ったっていいじゃないか。「写真の通りではない」クレームへの対策なのだろうけど……。

遅れた理由の如何にかかわらず、流れる「お詫びします」のアナウンス。

過剰な丁寧表現。
「人」で十分なのに「方」。「しました」で十分なのに「させていただきました」。

不寛容社会は不理解社会。「非」でも「反」でもない。


2013/11/22

Der liebe gott steckt im detail

こんなポスターを見つけた。
「北九州のディテール展」
暮れからお正月にかけての展覧会。

神は細部に宿る

2013/11/19

卒論の進め方7:テーマ設定のレベル

卒論(ないし小研究)のテーマは小さいものに限る。壮大なテーマはやってもつまらない。なんとなく結末も想像がつく。出てくる言葉も地に足がついていない。読んでも空しさだけが残る。そもそも、卒論で壮大なテーマなど、できっこない。

名前を例にとると、「名前の流行と社会状況」。

やっている人も楽しいだろうか、と思ってしまう。

小さなテーマにしよう。

例えば、「自分と同じ名前の人は自分と同じように感じているのだろうか、自分の名前に対して」とか。

これは自分にしかできない。やってみないと結末はわからない。自分にも返ってくるテーマだ。

小さいテーマにすると、使われる言葉も「固有名詞」が必然的に増える。

小さいテーマを突き詰めると、大きなテーマにたどり着く。

大きいテーマを追求しても、大きなテーマにたどり着けない。

「神は細部に宿る」とも言う。

身近なテーマがいい。

小さいことはいいことだ!


※「について」で終わるテーマは調べごとで終わる。

2019年7月14日改訂



2013/11/17

「@大学」欄の記事

昨日の上映会のようすが毎日新聞の地方面に掲載された。
同僚からのメールで知り、駅に向かう途中のコンビニで買った。

写真入りの大きい記事で、しかも今後の開催予定まで詳しく書かれている。いままでの掲載記事で一番うれしい記事だ。あったことしか書かれないのが記事の常だから。

ありがとうございます。

その足で、北島さんの最新作「リキシャレースにかける夢」の上映会でJICAへ。リキシャマン、リキシャ製作者、リキシャアーティスト(リキシャアートは銭湯のペンキ絵のよう、この世界もコンピュータに浸食されつつあるらしい)。誰もが自分の仕事を評価していない。しかし、今回の撮影で取材を受け、インタビューをされ、あらためて自信を持つ。そのことも映画に出てくる。制作者冥利だろう。撮影自体がすぐれた社会的行為になっている。

レース中の画面は音楽と相まって楽しい。もちろん漕いでいる人は一所懸命。1等の賞金は10万タカ(100万円相当)。参加賞でも1万タカ。

帰り際、記事を書いてくれた野島さんにばったり。映画を見に来ていたのだ。掲載紙を直接手渡された。ボクが買った新聞はロッキーさん(プロデューサー)にあげていたので、うれしかった。

今回は島島コンビのお世話になった。

館内のカフェでゆっくりしてから出口に向かうと、今度はバングラデシュ関係者の一同にばったり。北島さん、ロッキーさん、はじめ、バングラデシュの人たちとリキシャの前で記念撮影。

毎日新聞の一面にあった記事、「福島・川内村で孤軍奮闘」の中に名前のことが出てきた。専業農家の秋元美誉(よしたか)さん(70)。牛11頭を世話している。「孫の名前をつけた牛もいる。ほっとけないだろ」。そうか、そういう効用も名前にはあることに気づかされた。

帰途、図書館のリサイクルコーナーで開高健の文庫本『開口閉口』を見つけた。もくじを見ると、「名は体をあらわすか」という項がある。ありがたく頂戴した。巻末に「この作品は……毎日新聞より刊行された」とある。

毎日新聞で始まり、毎日新聞で終わった一日だった。


2013/11/16

「すぐそばにいたTOMODACHI」

午後から「すぐそばにいたTOMODACHI」の上映会とトークショー

天気がいいので、さぞかし参加者も、と期待していたが、遠出する人が多いのか、ちょっとだけ当てがはずれた。

毎日新聞記者の野島さんが取材に来てくれた。北島さんへのインタビューと思っていたら、ボクまでインタビューされてしまった。どんな記事になるのだろう?

北島さん、すてきな人だ。

12月の会合は、ミャンマー料理にしよう。「リトルヤンゴン」こと「スィゥミャンマー」。

2013/11/15

最初の2014年

ふだんお世話になっている出版社から、2014年の能率手帳が届いた。
表紙の雰囲気が違う。
年の表記が2桁から4桁(等幅フォント)になっている。
しかし、これは標準仕様ではなさそうだ。
能率協会のホームページを見ると、2桁のまま(左写真)だからだ。
4桁は出版社によるカスタマイズのようだ。
今日から来年の予定が書ける。

「住む。」の47号に東経大の図書館のことが載っている。
表題は「図書館建築に託された戦後精神のかたち」。
「図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする」(図書館の自由に関する宣言、1954年)。
同じ設計者(鬼頭梓さん)が作った日野市立中央図書館を見に行こう。「親しみやすく、入りやすい図書館」「歳月を経るほど美しくなる図書館」を。

2013/11/14

3日め

お昼休み、学生と一緒にチラシをポスティング。
そのようすを見ていた人が、戻ると声をかけてきた。
ふだん構内の整理や清掃をしてくれている人だ。「シルバーの人」と言うらしい。
「何を配っているんですか?」
チラシを見せると、「住んでいるマンションで配りますよ」と言ってくれた。百戸ぐらいだという。ありがたくお願いした。
こんな展開になるとは。3日続けた甲斐があった。これだからやめられない。
聞けば、現役時代は高校の先生。「学生と話すのが楽しくて」。
感謝。

電車内で読み終えたのが、蜂飼耳さんの『空席日誌』。
平田俊子さんの『スバらしきバス』同様、詩人の散文はリズムがあって、読みやすい。
冒頭から飛ばす。駅で、立ったままちくわを食べている女の人が出てくる。出てくるテーマがボクの思い出と重なる。年齢が20以上違うのに不思議だ。犬に噛まれた話、どんど焼き……。
こんなくだりもある。「廃屋はどうしてこうも饒舌なのだろう。ときには、人が暮らしている建物よりもあからさまに、ここにいる、と訴える」。
以前、紀要に書いたエッセイ「饒舌な痕跡」を思い出した。
季節外れに買うビーチサンダルの話、「いまごろ、なんで」もある。ホテルで使うためで、水辺に遊びに行くためではない。ボクも、ビーチサンダルは旅のお供。

2013/11/13

会議脳

今日も寒い。
今日は会議が5つ。
今日は別の地区でポスティング。
 大学の近くに、こんな一角があるとは。
 別荘風の家が数件。
友人の新刊が届いた。
ソーシャル無法地帯』。
フェースブックは一つの国家。
読まなくちゃ。

2013/11/12

ポスティング

冷える夕方。
今週の土曜に行う上映会のチラシをポスティングしながら帰った。
開け方のわからないポストもあった。
ポストがどこにあるのかわからない家もあった。
郵便屋さんも大変だ。

2013/11/10

地震の前触れ

早朝、揺れた。
朝一番でスーパーに行くと、鮮魚コーナーのお兄さん同士が話をしていた。
「今朝、地震があったでしょう」
なになに? と密かに、聞き耳を立てる。
「今日、深海のカニとか、多く入ってるだろう。海底から上がってきてるんだよ。アブラ……(忘れてしまった)も多いし。地震の前、増えるんだよね」。

2013/11/09

輪読ゼミまとめサイト

ありがたい、三浦さんの充実サイト。
「輪読ゼミまとめサイト」。



Brown 2013:命名パターンと文化価値

Naming Patterns Reveal Cultural Values:
Patronyms, Matronyms, and the U.S. Culture of Honor

Ryan P. Brown
Mauricio Carvallo
Mikiko Imura

Pers Soc Psychol Bull
November 7, 2013 0146167213509840

Full Text (Free)

名誉を重んじる人は子どもの名前に父(祖)の名を使いたがる。家長制態度が媒介。名誉州で、9.11のテロ後に父の名にちなんだ名前が増加(プライム実験でも)。=マーキュリー2世さんによる要約
(※引用者注:名誉州は名誉地位か)

Abstract
Four studies examined the hypothesis that honor norms would be associated with a pronounced use of patronyms, but not matronyms, for naming children. Study 1 shows that men who endorse honor values expressed a stronger desire to use patronyms (but not matronyms) for future children, an association that was mediated by patriarchal attitudes. Study 2 presents an indirect method for assessing state patronym and matronym levels. As expected, patronym scores were significantly higher in honor states and were associated with a wide range of variables linked previously to honor-related dynamics. Study 3a shows that following the terrorist attacks of 9/11, patronyms increased in honor states, but not in non-honor states. Likewise, priming men with a fictitious terrorist attack (Study 3b) increased the association between honor ideology and patronym preferences. Together, these studies reveal a subtle social signal that reflects the masculine values of an honor culture.

関連記事
Naming Patterns Reveal Cultural Values in the USA

2013/11/04

沖縄から戻る

 11/2、3。

社会心理学会大会会場は沖縄国際大学。9年前、米軍ヘリが墜落、炎上した場所だ。
行ってびっくり。
住宅街のど真ん中。ここに墜落したのだから、驚天動地。
道路に面した敷地の一角に、墜落で焼けこげた樹木と壁が保存されている。

すぐ隣は普天間基地。5号館からはオスプレイも見える。いつも危険と隣り合わせ。

構内には「真の自由 自治の確立」の碑。
一角に黒スーツ姿の男性が警備風。近づくと、人だかりしている教室がある。肩越しに覗くと、教壇で鳩山元首相が講演をしている。『終わらない〈占領〉』の刊行記念シンポジウム。冒頭しか聞けなかったが、まっとうな話。だから宇宙人とか言われたり、「奇」行が強調されるのだろう。案内を見ると、なかなか出会えないメンバー構成。

学内の掲示、いろいろ。ここには3点だけ。
普天間基地


記念シンポジウム
2日目のお昼を悠楽で取った。店内を見ると、唐揚げやらどれも笑っちゃうぐらいの盛り。印象では3人分。怖じ気づいて餃子だけにした。


 写真が思うように配置できない。ハイチじゃないのに。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...