2014/01/30

元はI willだった

27日、ピート・シーガーがなくなった。94歳。
彼の曲にWe shall overcomeがある。原曲はチャールズ・アルバート・ティンドリー牧師が1901年に発表した霊歌。タイトルはI'll overcome somedayだった。
Iとwillが変わっている。
willとshallの違いがわかる教材にもなる。
We shall...は、英語で歌える唯一の歌。

Guantanamera
This Land is Your Land

今日の東京新聞「筆洗」で知った。

2014/01/29

逆襲

ある講演会のこと。
講師がのっけから「今日の講演、いつ頼まれたと思います。暮れの20日すぎですよ」と発言。受けた以上、これはルール違反では、と思った。客席は少し湧いた。
講演の後、客席とのやりとりがあり、最後に、司会者がぼそっと一言。
「質問の方がおもしろかったかもしれませんね」(内容には同感)。
そのときは、すごい司会者だなと思ったが、あとから、冒頭の発言に対する逆襲のように思えてきた。でも、プロだったら、言わないだろうなとも。

2014/01/28

大学の流行

とある大学。
久しぶりに訪れたら、図書館の入り口脇にあった雑誌コーナーがなくなっている。開放的で使い勝手もよかったのだが。
入り口には新たに「アクティブ・ラーニングルーム」とある。
ガラス越しに、小さなテーブルがいくつか見える。貸し出し用PCも置かれている。
アクティブ・ラーニング=変形の小テーブル+ノートPC(+プロジェクター)。
ラーニングはもともとアクティブだし……

2014/01/26

旅先での会遇

モソドセレクション受賞と書かれていると、萎える。
「我が国は」という記述が出てくると、そこでストップしてしまう。それでサヨナラしてしまった辛口著者が累累。

行きの電車で、内澤さんの『捨てる女』を読了。『本の雑誌』に連載していたものだ。一気に読めるのはもったないようでもあるが、ありがたい。布ナプキンの話はじめ、写文したい箇所が多い。ファンになりそうだ。

宿で、川名さんの『恋愛の俗説は8割ホント。』を読了。社会心理学と進化心理学の入門書にもなっている。

さて、帰りの電車で読む本がなくなってしまった。通りかかった古本屋の105円コーナーで鷲田さんの本を発見。『じぶん・この不思議な存在』講談社現代新書。たまたま入ったカレー屋さんがハラーム仕様。それはともかく、カレーが来るまでと、読み始めたら、出だしがいい。途中から名前の話も出てくる。穂積さんの『忌み名の研究』が紹介されている。おもしろそうだ。

話は前後する。ホテルでの朝食。隣が韓国人家族だった。4人テーブルに椅子を持ってきて3世代5人で食事。日本人だったら、2人と3人に分かれそうな場面だ。家族の結びつきが強い。韓国海苔も持ってきているのがいい。日本人なら、梅干しだろうか。

2014/01/23

笠があった

無印良品で買ったフロアスタンド。
15年前に買ったものだ。
ランプシェードが劣化で割れてしまった。
破れた側を向こう側にして使っているのだが、色も褪せている。
自分で修理したいと思ったのだが、むずかしそう。
ないことを前提に無印良品に寄った。
お店の人に話すと、さっそく検索してくれた。
そのスタンドと、それ用のパーツが画面に出てきた。
製品自体はもう生産されていない。しかし現行製品も共有しているのか、パーツはあり、笠もあった。
うれしくなって、注文した。

2014/01/22

おめでとう

姪のところに子供が生まれた(又姪と呼ぶらしい)。
そのお祝いに絵本を買った。

いない いない ばあ』。
奥付を見てびっくり。
1967年初版発行
1981年第72刷発行
1981年改版発行
2014年改版215刷発行

もう1冊は姪用。
赤ちゃんのはなし』。
こちらは
1982年発行
2013年第34刷発行

どちらも息が長い。著者冥利に尽きる。

★今日は修論の口頭試問、そして打ち上げ。

2014/01/21

S先生の最終講義

最終講義ツアー、今年度の第1回は立正大学の斎藤先生。

題して「古稀の記:心理学を楽しむ」。
爆笑の90分。

学生に向けて強調されたのは、縦のつながり。
「私は先輩から何度もチャンスをもらった」。
ボクも同じだ。
そうしたつながりを作りやすくする仕掛けとして、「心理学サークルを発足させることにしました。私は名誉顧問」。
所属学科は開設3年目。

斎藤先生の著書はざっと300点。
著書の表紙には、大学名と学部名も載せてもらっている。テレビに出演した際は、必ず学部名まで出すようにしてもらっていた。
表紙や番組を大学の広告に変えていたのだ。地道な努力だ。

※最終講義の一部は、紀要で読める(『立正大学心理学研究年報』と『紀要(立正大学心理学研究所)』)。表題は、その合本抜刷のタイトル。

最終講義は、定年退職で、かつ希望する者という2つの条件をクリアしないと実現しない。得難い機会だ。

エレベータを待っていてると、不思議な数字が目に入った。
一瞬、目を疑った。
「−1」
いまカーゴは地下1階に止まっているらしいのだが、B1ではない。
液晶表示が壊れている風でもない。
他の階でも、同じように表示されたからだ。
検索したら、海外ではよくあるらしい。
http://www.youtube.com/all_comments?v=hUF5fFP9MHg

2014/01/20

直木賞で検索……

Googleで検索すると、上位に、産経、読売、NHKが来る。
直木賞のような、どこでも扱っているニュースなのに。
受賞者の朝井まかてさんの名前の由来が気になったのだ。

――「まかて」というペンネームは、36歳で亡くなったおばあさまのお名前だと伺っています。今回大きな賞に輝いて、おばあさまにどんなことを報告したいですか?
 「これから新たに出発するよ、やれるだけやってみるよ」って言いたいですね。祖母は早くに亡くなっているので、「まかてという名前はどういう意味ですか?」と聞かれても、わからないんですね。私の母も小さいときに亡くなっているんで、沖縄のみなさん、もし「まかて」という名前の意味が分かったら、お教えください。(http://book.asahi.com/booknews/update/2014011700001.html

ボクも知りたい一人だ。



後日、こんな記事が掲載された。

直木賞作家朝井まかてさんは、沖縄系日本女性!「まかて」や「まかとぅ」は典型的な琉球女性の名前!【志情(しなさき)の海へ】(2014/2/5)

 まくとぅ→まかと→まかて、かな?
 まくとぅ=正直者だね。「ありや、まくとぅぐわーやぐとぅやー」は、あの子は正直者《誠実》だからね、だね。

2014/01/19

他大学視察

ある大学のオープンキャンパスに参加した。
個人的理由もあるが、まずは仕事に役立てようとの気持ちで。
冒頭で大学概要の説明を受けた。
なるほど、こうやるのか、と得心。
説明者は職員。

キャンパスの全景写真から始まった。以降は、以下の順番。
  1. 大学の歴史
  2. 大学の理念
  3. 学生たちの写真
  4. 学部構成と4年間の内容
  5. 取得可能資格
  6. 学費
  7. 大学のモットー
  8. 卒業式での学生インタビュー(ビデオ)
最後のビデオがよかった。

体験授業は2コマ連続の3時間(速乾タイプは使いやすい)。

名護市長選、稲嶺進氏当選。投票率76.7%。

2014/01/18

帯は大事

『コミュニケーション学がわかるブックガイド』の装丁が決まった。

カバーの書名は、コミュニケーションの「コ」で作ってもらった。かたや、惹句は同僚の関沢さん作成。

どうかなあ。

先日、帯買いをした。『心理学が教える人生のヒント』。これだけだったら、おそらく手を伸ばさなかっただろう。
以下が、その惹句。
「色、名前、天気、場所 ほんのささいなものに、人はどれほど影響されるか」。

2014/01/17

飛ぶように売れていく

書店の入り口にワゴンが出ている。
そのワゴンの上にコミックの平積みになっている。
そこから、高校生の男子がつぎつぎとあるコミックを手にレジの方に行く。
人気漫画の新刊が出たのだろうか。
気になって覗くと「聲の形」という漫画だった。
かれらが手話で交わしていることに気づいた。
近くに聾学校がある。以前、授業参観した学校だ。

明日はセンター試験。

2014/01/16

こんな昼休みもある

ボクがなぜ大学教員になったのか聞きたいという酔狂な学生がいて、その学生が今日やってきた。
1時間弱のおしゃべりとなった。
ボクにとっては、来し方を振り返るいい機会になった。
結局、「なぜなったのか」ではなく、「どういうきっかけでなったのか」という話しかできなかった。内容は、いろいろな偶然と幸運。
学生は目的を果たせただろうか。

2014/01/15

おめでとう

教授会で、Kさんの昇格が決まった。正式には明日の理事会まで待つ必要があるが、大丈夫だろう。
夜、仲間内で祝杯をあげた。
実は、彼の学生時代、教えたことがある。ボクの半期の授業を受けていたのだ。
記憶に残っている学生だった。
それがいまや心強い同僚。
人生にはこんなこともある。
うれしい。

2014/01/14

関係が変わって

午前中、7年ぶりの再会をはたした。
大学時代、お世話になったS先生だ。
80を越されているはずなのだが、かくしゃくとしている。
しかし、ご本人曰く「そうでもないんだよ」。
「朝、ころんじゃって」。
ボクのいた頃の話で花が咲いた。ただただ懐かしい。
当時は教師と学生の関係だったが、いまは20歳離れているだけの関係。
仕事が同じこともあって、元同僚のような錯覚に襲われる。
不思議な感じだ。
帰り際、I先生の遺影をいただいた。きりっとしたいい写真だ。

2014/01/12

台湾映画

あの頃、君をおいかけた」を観る。
監督九把刀の自伝小説の映画化。等身大すぎ!

最初から「飛ばして」くる。大笑い!
「えっ、いいのかい?」。

最後のシーンがすごくいい。
泣いて笑ったあとのエンディングロールも。

日本と似た風景が出てくる。
  • 鼻パック
  • 指の腹で押さえる鉛筆の持ち方
  • うさぎ跳び
  • スラムダンク人気
  • 「幼稚」の読み
違う風景はたくさん、
  • 軍事教官の登場
  • 授業中に立たされること
  • 天燈(願い事を書いた風船)を飛ばす
  • 屋台
公衆電話の列も懐かしい。

俳優も音楽もいい。ヒットしたのもうなづける。
  • 柯震東(クー・チェンドン)
  • 陳妍希(ミシェル・チェン)
  • 荘濠全(ジュアン・ハオチュエン)
  • 鄢勝宇(イエン・ションユー)
  • 蔡昌憲(ツァイ・チャンシエン)
  • 郝劭文(スティーブン・ハオ)
  • 胡家瑋(フー・チアウェイ)
漢字の名前に英語の読みの人もいる。

2014/01/11

タイトル買い

書名にeveryday lifeがあると、つい買いたくなってしまう。
メロメロではないが、気になる。

今回引っかかったのは、この本。Seteve Duckらの著作だ。
Communication in Everyday Life: A Survey of Communication [Paperback]
Preface
A Personal Note to Readers
Acknowledgments
About the Authors
1. An Overview of Communication
2. Histories of Communication
3. Identities, Perceptions, and Communication
4. Verbal Communication
5. Non-Verbal Communication
6. Listening
7. Personal Relationships
8. Family Communication
9. Groups and Leaders
10. Communication in the Workplace
11. Health Communication
12. Culture and Communication
13. Technology and Media in Everyday Life
14. Public Communication and Personal Influence
15. Interviewing
Glossary
Chapter References

2014/01/10

第50回文藝賞発表号

斎藤美奈子さんのコラムで知った。
田中康夫の「なんクリ」の続編が文藝で始まった。
第1回は2013年冬号掲載。
見ると、同号の冒頭に「文藝賞」の選考経過が載っている。
第4次予選通過作品、これが最終予選。
その中から最終候補作品が3篇残った。
うち1篇が、山野辺太郎の「名前をなくして」。
読みたいと思って検索したが、見つからない。
応募規定を読んだ。
「未発表原稿に限る」。
名前で検索したら、ヒットした。ご本人だろうか。
それらしくもあり。だが確証がない。

高橋源一郎の選評によれば、こんな作品らしい。
まずは予想どおりで「名前を(あるいは記憶を)喪失した青年が主人公だ。彼は自分の名前(と過去)を求めて彷徨し、怪しげな会社に勤める」。

山田詠美は「まず題名がよろしくない」。「ほら、だから名札付けときなさいよって、お母さん言ったでしょ!って話」。

ちなみに今回の応募総数は1819篇。

2014/01/05

今年の矢印第1号

不思議だ。
このところ、どこへ行っても、何かしら発見がある。
宝探しが上手になったのかもしれない。

新年、家族で村を回った。そこの村は棚田で知られている。
その地域の真ん中あたりに看板が立っていた。
「このあたり一帯千枚田」
2行にわたって書かれた、この文字の上下左右に赤い矢印が書かれている。周囲は棚田だらけということを強調したいのだろう。そこまでしなくてもという気もするが、矢印がいかに愛されているかの証にも見える。

日本棚田百選

明日から授業。

匿名のままでは死ねない

 「最期は本名で迎えたい」 TBSニュース 連続企業爆破事件の「東アジア反日武装戦線」メンバー 桐島聡容疑者(70)とみられる男の身柄確保 末期がん患う 警視庁公安部  名前を明かして存在証明。