素・ボク・日記 2
素かスカ
2015/12/31
2015年が終わる前に
国
家が悪くなるとき、大学も同じスピードで落ちていく。新聞もやはり国家と等速で落ちていく。
「2016年お正月かるた」
(「
ビッグイシュー日本版
」278号)
の一句
。鶴見俊輔さんのことば。落ちていく大学で、学ぶことの影響、落ちていく新聞を、読むことの影響はじわじわと効いてくる。
◆
や
って来るのは膨大な集団ではなく、個々の人間なのだ。
本音のコラム 竹田茂夫「
国家と難民
」
(東京新聞2015年12月31日)
で知った。発言の主はアンゲラ・メルケル首相
(2005年就任)
。
彼女は米誌タイムと英紙フィナンシャル・タイムズから「今年の人」に選ばれた。その彼女が所属政党「キリスト教民主同盟」
(CDU)
の党大会で行った演説の一説である。ドイツ流入の難民は今年だけでも
100万人
とか。その誰もが名前のある人、人、人。もちろん、日本にも「難民」はいる。
2015/12/30
展覧会2015
学内にこんな場所があった
3月
ジャパン・アーキテクツ
|
ジャパン・アーキテクツ1945-2010
/
3.11以後の建築
(
金沢21世紀美術館
)*家はすべて賃貸!(仮設なんて言わないで)
鈴木大拙館
*方丈的空間の快
川島小鳥
+
谷川俊太郎
|
おやすみ神たち
(
三菱地所アルティアム
)
*写真を見ながら声に出して読む
5月
三澤遥
|
Designer’s Catalogue 2015 Vol.2 MISAWA Haruka
(
松屋銀座
)
*きわだつ透明感
6月
戦後日本住宅伝説—挑発する家・内省する家
(
八王子市夢美術館
)*帰り、
都まんじゅう
を買う
7月
画鬼
暁斎
(
三菱一号館美術館
)*笑える日記は山口晃風
10月
ここに棲む―地域社会へのまなざし
(
アーツ前橋
)*人はやっぱり「住む」。「棲む」とは違う
11月
宮崎椅子製作所
|
2001-2015の全椅子
(
AXISギャラリー
)*気さくな社長さん
武蔵野美術大学×朝鮮大学校|
突然、目の前がひらけて
(
武蔵野美術大学
・
朝鮮大学校
)*まさに懸け橋
春画展
(
永青文庫
)*携帯版への「進化」はメディア史のミニチュア版
さかざきちはる
|
ペンギンのいるところ
(
東京藝術大学デザイン科
)*会場に行くエレベータにペンギンの足跡。会場入口にもペタペタと。あのペンギンもこのエレベータを使ったらしい。
12月
障害(仮)
(
鞆の津ミュージアム
)*建物がいい。了解しない理解は可能か。それにしても人間は不思議だ。この美術館の行く末が気がかり
東京経済大学コミュニケーション学部
|
コミュニケーション学部20年のあゆみ 1995→2015
(
東京経済大学進一層館
)*展示初経験。
展示学
を学ばねば……
2015/12/19
銀と金
季節を感じに、歳末の浅草へ。
すき焼きをごちそうになったあと、浅草寺で参拝。
境内は羽子板市でにぎわい、仲見世は外国人でほどよいにぎわい。ちょっと今ではないような雰囲気が漂う、不思議な感覚。
散会までの時間を隅田川河畔で過ごした。風もなくぽかぽか陽気。ネコになった気分だ。
一見間近にみえる銀色のスカイツリーが、アサヒビール本社ビルの窓には金色で映っている。間に立つビルは墨田区役所か。
2015/12/17
KKに連れられて
久しぶりに懐かしい2文字を目にした。
KK
。
いつから使わなくなったのだろう。
気がついたら、使われなくなっていたという感じだ。意味がわかるのは何歳以上の世代だろう。
KKは株式会社
(かぶしきかいしゃ)
の略。いまなら、さしずめ(株)というところか。
出ていたのは、獅子文六の『
コーヒーと恋愛
』。原題は「可否道
(かひどう)
」。1963年発行。もとは新聞の連載小説。
以下は、ご本人のあとがき。
後半1/4は苦闘だった。病苦で、1回分を書くとグッタリ。こんな苦労して書いたのは初めて。古稀の老人には無理だったのかもしれない。新聞小説は五十代まで。それにしても、コーヒー小説はコリた。
登場人物の名前もいまや渋い。モエ子、勉
(つとむ)
、貫一、ミヤ子、アンナ
(これは意外だ)、……。
洋行、インテリ、ミーちゃん、ハーちゃん、……かしら、と出てくる単語、言葉遣いが50年前にタイムスリップさせる。経験している時代だから、ね。
2015/12/14
プラグマティクス(語用論)
このところ、聞いたり見たりするものに語用論(的発想)がある。
たとえば、
人工知能 Artificial Intelligenceとは言っても、人工知性 Artificial Intellectとは言わない。
そこから知能と知性の違い、機会と人間の違いを論じる。
異文化コミュニケーションとは言っても、異文明コミュニケーションとは言わない。
そこから文化と文明の違いを考える。歴史を考える。
意味をよく知らなくても聞いたただけで違和感が生じる。耳にしただけですぐ違和感を覚えるのは不思議と言えば不思議だ。その語の使用場面、使用例が蓄積されているからなのだろうけど。違和感は新しい用法を生み出すきっかけでもある。
2015/12/13
鏡開きのヒミツ
昨日は、コミュニケーション学部開設20周年記念シンポジウム、そして夕方から懇親会。
懇親会は「
多満自慢
」の鏡開きで始まった。その末席に僕も加えてくれ、人生初の槌をふった。
おかげで、樽のヒミツを知った。樽内部は上げ底になっていて、実際のお酒の量は1/3ぐらいであるとか、両脇の樽はダミーで軽いとか。一番のヒミツは秘密にしておこう。
写真は左から、田村名誉教授、猪狩名誉教授、岩本理事長、堺学長。
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