2015/12/31

2015年が終わる前に

家が悪くなるとき、大学も同じスピードで落ちていく。新聞もやはり国家と等速で落ちていく。

「2016年お正月かるた」(「ビッグイシュー日本版」278号)の一句。鶴見俊輔さんのことば。落ちていく大学で、学ぶことの影響、落ちていく新聞を、読むことの影響はじわじわと効いてくる。



って来るのは膨大な集団ではなく、個々の人間なのだ。

 本音のコラム 竹田茂夫「国家と難民(東京新聞2015年12月31日)で知った。発言の主はアンゲラ・メルケル首相(2005年就任)
 彼女は米誌タイムと英紙フィナンシャル・タイムズから「今年の人」に選ばれた。その彼女が所属政党「キリスト教民主同盟」(CDU)の党大会で行った演説の一説である。ドイツ流入の難民は今年だけでも100万人とか。その誰もが名前のある人、人、人。もちろん、日本にも「難民」はいる。

2015/12/30

展覧会2015

学内にこんな場所があった

3月
5月
6月
7月
10月
11月
12月

2015/12/19

銀と金

季節を感じに、歳末の浅草へ。

すき焼きをごちそうになったあと、浅草寺で参拝。

境内は羽子板市でにぎわい、仲見世は外国人でほどよいにぎわい。ちょっと今ではないような雰囲気が漂う、不思議な感覚。

散会までの時間を隅田川河畔で過ごした。風もなくぽかぽか陽気。ネコになった気分だ。

一見間近にみえる銀色のスカイツリーが、アサヒビール本社ビルの窓には金色で映っている。間に立つビルは墨田区役所か。

2015/12/17

KKに連れられて

久しぶりに懐かしい2文字を目にした。
KK
いつから使わなくなったのだろう。
気がついたら、使われなくなっていたという感じだ。意味がわかるのは何歳以上の世代だろう。
KKは株式会社(かぶしきかいしゃ)の略。いまなら、さしずめ(株)というところか。
出ていたのは、獅子文六の『コーヒーと恋愛』。原題は「可否道(かひどう)」。1963年発行。もとは新聞の連載小説。
以下は、ご本人のあとがき。
後半1/4は苦闘だった。病苦で、1回分を書くとグッタリ。こんな苦労して書いたのは初めて。古稀の老人には無理だったのかもしれない。新聞小説は五十代まで。それにしても、コーヒー小説はコリた。

登場人物の名前もいまや渋い。モエ子、勉(つとむ)、貫一、ミヤ子、アンナ(これは意外だ)、……。

洋行、インテリ、ミーちゃん、ハーちゃん、……かしら、と出てくる単語、言葉遣いが50年前にタイムスリップさせる。経験している時代だから、ね。

2015/12/14

プラグマティクス(語用論)

このところ、聞いたり見たりするものに語用論(的発想)がある。

たとえば、
人工知能 Artificial Intelligenceとは言っても、人工知性 Artificial Intellectとは言わない。
そこから知能と知性の違い、機会と人間の違いを論じる。

異文化コミュニケーションとは言っても、異文明コミュニケーションとは言わない。
そこから文化と文明の違いを考える。歴史を考える。

 意味をよく知らなくても聞いたただけで違和感が生じる。耳にしただけですぐ違和感を覚えるのは不思議と言えば不思議だ。その語の使用場面、使用例が蓄積されているからなのだろうけど。違和感は新しい用法を生み出すきっかけでもある。

2015/12/13

鏡開きのヒミツ

昨日は、コミュニケーション学部開設20周年記念シンポジウム、そして夕方から懇親会。

 懇親会は「多満自慢」の鏡開きで始まった。その末席に僕も加えてくれ、人生初の槌をふった。

 おかげで、樽のヒミツを知った。樽内部は上げ底になっていて、実際のお酒の量は1/3ぐらいであるとか、両脇の樽はダミーで軽いとか。一番のヒミツは秘密にしておこう。

写真は左から、田村名誉教授、猪狩名誉教授、岩本理事長、堺学長。

匿名のままでは死ねない

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